||〜*…clover…*〜||


There are all in one.


◆cloverに出てくる人々◇|*|◇エンピツ書きに48の質問◆


2012年09月30日(日) 立ち回る白の果てに

両手を放ちて2秒立つ
>抜けた穴からミサイル発射

空を逆さに息を呑む
>びょろろと変な音が鳴った

振り返ることが怖くて
>寝違えた筋を労ろう週間

他の何も見たくはなくて
>突然降ってくるブラクラを回避するように

両の目を閉じる
>This is 瞼の熱愛報道


箱の中から空を見る
>井戸から逃げたいカエルの物語

穴の深さに息を飲む
>天井が降ってくる秒速は如何に

立ち上がることが怖くて
>頭がクラクラしそうです

実感なんかしたくはなくて
>それは愛なのか、愛に見せかけた大罪なのか

両の目を閉じる
>木の鳴る硬い音がした


>朝ぼらけのオーボエぼえぼえ
>それでも地球は展開すれば何面体?
>うさぎうさぎ、何見てチェスト



2012年09月26日(水) 文明的トイレ

これは愛なのだ。













その眼を完膚泣き迄に殺してやりたい。
生きてる間は決してこちらを見ないその眼を。
眼に膚は無いのだからそんなことは無理だという戯言に傾ける耳なんか持たない。
だからその耳も潰してしまいたい。
その鼻もその口も使えなくなってしまえばいい。
削ぎ落とされた五感の果てなど見たくもない。

ただ、希望なんか二度と見えぬ程ぐちゃぐちゃに叩きつぶして再起できない程に打ちのめして二度と起き上がれなくなってしまえばいい。















そうして
そうして

その亡骸を抱き締めて

もう苦しまなくて良いのだと。













これは愛なのだ。

そんな些細な願いすら達し得ない、手向けのような愛なのだ。

だって
おかしいじゃないか
そうだろう




















これは愛なのだ。
これは愛なのだ。
愛なのだ。























本当なら

その花束を、ただ笑って受け取ってくれればいい。

それだけなのに



2012年09月24日(月) ANI

そんなものは存在しないとすべからく

それはともかく

結局のところ
いくら足したところでプラスとマイナスである

選択的な享受は出来ない
どこまでいっても裏表なのである

「しねばいいのに」


と彼女は云った
痛烈な生への願いがあればこそ
そんな事を彼女は云うのだ










責任なんてものはない
ただ
これはゲームの様なものなのだと
そんな嘘ですら
もう沢山だった。










だが結局のところ
廻っているのは結局彼女一人であって
彼女の言はすべからく正しい


結局のところ
絶対値零は零でしかないのである。
俺は残酷な手駒に過ぎないのだ。


いずれにせよ不幸で
いずれにせよ幸福で
選択的な享受は出来ない
どこまでいっても裏表なのである



そしてこのゲームには正攻法しかない。
それが絶対的なルール。

彼女がそれを望んで
彼女がそれを拒んで
そのたびに覆る奈落



だからこそ彼女は揶揄をして
そんなものは存在しないと



2012年09月20日(木) 創意

経験則


「世界には救いしかない」


経験則


「言葉はいつも正しくない」


経験則


「信じたからって救われるわけじゃない」


なぜなら


「世界には救いしかない」



定義


「この世界では何が起こってもおかしくない」


定義


「彼女は自由である」


定義


「彼女は自由でなければならない」


すなわち


「定義以外のことが起こってはならない」





創意



相違:総意



創痍



2012年09月19日(水)


「**」

そんなことは一言も言わない
ただ、あたしは世界と相容れない
それだけは最初からわかっている

ただ、
そんなことは一言も言わない

言葉にしたら、朽ちてしまうから
堕ちてしまうから
崩れてしまうから

奇麗な言葉で飾ろうとするほどニュアンスは苦しんで逝く
華麗な言葉で飾り付けるほど胡散霧散に消息を立つ
壊れた総てを内包するほど意味は死にながらにして生きる
それら全ては現象として刻み込まれた経験のひとひら

波ゆけば風のまにまに
鈴の音聞いた林の迷い子
過去を燃やした火の降る先は
思いの残滓を山に如して

風鈴過残

過ぎて且つ残る
夏の残滓



きらきらのゆめ



そして
目の前にぶら下がってくる


遅 刻 目 前



2012年09月18日(火) de

「である」
「しくない」


定義という名の制限

縛られているのはきっと彼女の方なのだ
なんて皮肉なのだろう。



彼女が嘘吐きであるなら
俺は定義者なのか
言葉に偽りはない
なぜなら答えにたどり着くためには嘘が必要だから

そのために



2012年09月16日(日) all on nothing

コンマ2秒の急停車
そしてベルがなった



世の中は本の理屈を上乗せすることで動いている
基盤の上に乗せる屁理屈は何色だ
言うなれば
理屈など
上塗りでしかない
回転数は
減退を通り下がって
転がり落ちる

カチカチの造られた字列
それが俺の甘さ
されど拡がりは果てと駆ける

なればこそ
さればこそ




こんなとき
あいつならきっとこう云うだろうなんて
大体俺も毒されている

当たり前田の恐悦至極なんて
嗚呼

(……大概毒されてるじゃないか)


彼女は文字通り毒を吐き散らしていた
容赦なく得体の知れない液体と
虹色に濁った何かをぶら下げ


死んだ魚の眼をした俺は
朽ちる気配の無いその眼を見ていた

見ていた
見ていた
見ていた

そして俺は











(……嗚呼、毒されている)










グリセミックとセラミックは似ている
薄く光る新素材は惚れ惚れするほど生き血を下げて
ねじ曲げた真実は存在しない

俺はいつだって
世界に提示される全ては
大体正しいことだと知っている!


「……今度やってみろ。アラ探しして味噌汁に叩きこんでやる」

「……アラまあ。なんちて。二日目のてへぺろ。」





何が起こったのか
何も起こってはいない
弾が存在しないなら
其れが打ち貫くものはない

ただ
俺が突き立てたナイフは彼女の横を通り過ぎ
固く渇いた音を立てた





存在しない弾丸を受けとめて
軽く
薄く
罅割れたナイフ



ほらやっぱり十分だったなんて
彼女は決して言わないんだろう。



2012年09月14日(金) 紫陽花


彼女に言わせればそれは「烏骨鶏的な話(*1)」である。
遺憾すぎて涙が出た。

正しく言うなれば、それは誠に滑稽な話である。



時間は


 し

る戻巻



彼女は文字通り毒を吐き散らしていた。
言葉は明確な敵意を持って居た。

わけがわからない
わかりたくもない
彼女にとって俺は敵であるらしかった
ならば逆も然りなのか

手にはナイフがあった。
彼女に言わせればきっとそれだけで「十分」



世界最大勢力を持つ(らしい)宗教によると、天には父がいるという
そのくだらない言を彼女は体現した
その指が天にいる父とやらを示すなら
隣の指は人を指すためにあるのだ

けして劇薬とは言えない毒
それと、向けられたる殺意


彼女は自由である。

そう。

彼女は、自由なのだ。



ヒトがオタクであるのは仕方ないことなのだと彼女は言った
その最たるこそ彩ある変化なのだと
見たこともない学者に対する最大級の親しみと侮蔑を同時に呈して
「スペシウム光線ー!」
と彼女は言った。(*2)


言語化できない類に変色した総てをダラダラとぶら下げて
変わりに存在しない何かを言語化するという遊びを引っさげて
いつものように不完全に狂った瞳をした彼女は言った。


「ばん!」



*1:
誠に滑稽な話
→まことにこっけいなはなし
→まとにうこっけいなはなし
→的に烏骨鶏な話
→烏骨鶏的な話

*2:
ヒトがオタク:Hydrangea-Otaksa、学者はオタクであるという固定観念
彩:鉄を埋めると変化するというコネタか?
スペシウム光線:紫外線赤外線そしてスペクトラム


**:
紫陽花←気象衛星「ひまわり」←「起承」




2012年09月13日(木) マジトリカ

結論だけ言うと、俺たちの殺し合いに意味はなかった。


「よう、嘘つき。危うくだまされるとこだったぜ」

「ほんとにな!あたしもだよ!」
「………」

「………」


とりあえずガックリした。
力が抜けた。
バカダコイツ。


「仕方ないじゃん。あたしもあたしが嘘吐きだって」

忘れてたんだから。





「……信じられん」


ああ、こうやって呻くのが
俺の役目なのだろうか…



2012年09月12日(水) カタライナ

実は
わからないふりをしているのか
それすら気付かない程疎いのか

歌の歌詞にもあるように
いつでも自分自身の事が
一番見えていないのか


休題
答えが見えてる問ならば
問事勿と云うだろう
宝の主と
高らかな死と
カタラヌシス
意味も無し
是非も無し
そのどちらも
キリキリマイ


もう
なにも
かもが
ぐちゃどろ!(゜∀゜)





知らなくていい
何も識らなくていい






「あたしは!」








「…………、」

そうして俺は
何度目だろう。

いっそ

ナイフを握った手を見下ろして









ならばいっそ
この手で?




なんて
そんなのは俺のキャラじゃない

だがいっそ

この手で

なんて








壁から乾いた音がするのは
夢だったのか
真実なのか



買おうよ
ジュース
夏だし
テレビノイズ
夢うつつ


一番守りたいものが
何一つ護れてない事実に

そんなところだけ

同一だなんて



「っそ………」












未熟で
未熟で
未熟すぎて

ならばいっそ

刺してでも


















泣かせない

泣けばいい

何よりも
誰よりも
例え自作自演でも





守るから
守るから
お前は俺が
守るから

だから

いいんだ
泣いたって



2012年09月11日(火) カタニコフ

かいてはけして
かいてはけして

今言葉にしたら
もう戻れない気がする
立ち直れない気がする

今週末で少しでも回復を望む
まるで金属疲労



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葉月れい [MAIL] [HOMEPAGE]