ふうこの日記
これまでの日記の一覧過去の日記次の日記


2003年10月31日(金) これは・・・すごい!

友人宅でお茶してました。
そこにやってきた子連れの女の人。
ノーメイクで地味でおとなしめ。上品な印象の彼女。
彼女とは2、3度会ったことがあったんですが
前に逢ったときに
「今度来る時は前もって知らせてくださいね。私見せたいものが
あるから。それ持ってきますね。」

友人がそのことがあるから・・・と前もって彼女に知らせてくれてて。
だからその人はやってきたわけです(笑)

その見せたいものはビデオ。
なんと・・・なんと・・・
出産シーン1時間のビデオでした。驚愕しましたね。
だって子供が出てくるところも「ぼかしなし」
まるごとそのまま映ってるんです。

彼女はニコニコしながら
「主人が撮ってくれたんですよ」
「今日も皆に見せるといったら「そうか」言ってましたぁ」

「そうか」なのかぁーーーー!!!
そんなに見せたいかぁ〜〜〜。

なんというか感想が思い浮かばず。
「すごい」「すごいですね」を連発。それ以外に何が言えようか。
胸ドキドキ。

人は見かけによらないね。
でも嫌じゃない。なんか彼女のすべてを知ったようで。
彼と初めて一夜を過ごした朝のようにちょっと恥ずかしくも
うれしい気持ち。

変な気持ちでしたわ・・・。






2003年10月23日(木) 見たかったDVD

今年の春、友人の子供が死んだ。
難病で一年間の闘病生活だった。
十代の若い死。

大病院を転々としたが最後は私の住んでいる市にある病院に彼女たちは来た。
付き添いで動けない彼女に
「何でも言って。何でもするから。遠慮なしよ」といっておいた。
数日後彼女から電話があった。
「子供が見たい。というからDVDを借りたいんだけど地理も詳しく
ないし・・・」
子供が見たいというDVD5本の題名を聞いて急いでビデオ屋に借りに
行った。どんな事があっても借りようと決意して。
帰ってきたDVDを片っ端から見せてもらい、ビデオ屋を移動して
2時間で何とか4本は借りれた。
あと一本・・・。人気のあるDVDなので無理かな?
・・・と思いながら

ふと新品の販売を見るとそのDVDが売っていた。3480円だった。
彼女に電話して
「買う?借りるのは人気あるから無理かもしれない。」
「う〜〜ん。いいや。それはまたにする。4本だけでいいよ。」

または来るだろうか・・・・。私は不安だった。

彼は悪性骨髄腫。抗がん剤でたたいてもたたいても起き上がる
悪性度の非常に高い種類の癌と戦っていた。その時は最終の自己移植を
する前。成功する可能性は低かった。

「私が買おうか・・・」ものすごく迷った。迷って迷って迷った末やめた。
買ったら私自身がその子が近いうちに死ぬと認知しまう気がして。
それと買う事により友人にその気持ちを悟られるんじゃないかと危惧した。買えなかった。迷ったけど買えなかった。
「よくなったら見れる」「よくなるんだから次がある」
自分自身に何回も言い聞かせながら病院に向かった。
彼女と息子は病室でその4本を二日間でみたという。

それから10日経った頃、彼は亡くなった。

あれから半年経つが
私はビデオ屋に行くとDVDのコーナーに近づけない。
あのDVDを買えばよかった。と泣けてくるから。
買っとけばよかったと本当に悔やむ。

その時できることをしなければならないんだよ。
悔やんでも悔やんでもしょうがないけど彼にそのDVDを見せて
あげたかった。人生最後の見たい映画だったのに・・・。
ごめんね。




2003年10月21日(火) 地獄におちます!

かすっただけの関係なのにえらく慣れ慣れしく接してきて
「お茶でもしよう〜」
なんて誘われたら宗教の誘いか下着か洗剤か、あとは貴金属かのどれかだろう。
何らかの「おさそい」であること間違いなし。

先日、顔を知ってるぐらいで名前もはっきり覚えてない人と
偶然逢ったのですが、
開口一番彼女は私の顔を見て「このままでは地獄に落ちるよ」と
断言なさいました。名前も知らない私に。

信者も全国でまだ数百人の宗教にはまってるらしい。
何回も宗教法人の名前を言ったけど覚えられなかった。
めちゃくちゃ長い名前だったのはわかった(笑)

この間も書いたけど現実主義の私は地獄はこの世にあると思ってるからね。
死んで地獄にいっても別にいいよ。てな感じ。
脅されても・・・・ねぇ。

彼女に言いました。
「私は別に人を殺したこともないし財布が落ちてても交番に届けてる。
狭い道で車がきたら下がってあげるし、渋滞の時でも横からの車入れて
あげてる。いい人間じゃないかもしれないけど、なるべく人には
優しくしようと思ってる。」
「誰に地獄に落とす決定権があるのか知らんが、そうやって普通に
生きている人を地獄に落とすんならその人意地が悪いなぁ(笑)」

たぶんその宗教をしたら地獄に落ちるのを免れるといいたいんだろうけど
「どーーーでもいい」
このまま普通に生活してて死んで地獄に落ちたら落ちた時。
落ちた時考えるわ。

この世の方だって地獄だよ。閻魔大王より怖いんじゃないかと思える
人が生で生きてるからねぇ(笑)いっぱい。



2003年10月19日(日) 世界で一つだけの花

私の性格は超現実主義。
現実の中にこそ真実があると思ってます。

「世界で一つだけの花」
この曲まだ売れ続けているようです。
このまま300万枚とかいくかも・・・・。
スマヲタの私ですがこの曲は嫌いです。大嫌い。
建前だけの歌のようで・・・。理想の夢の歌は「けっ!」ですわ。

小学生のとき合唱部だった私がよく歌わされていた歌
「翼を下さい」
コンクールのときの課題曲だったり自由曲でも選ばれやすいこの歌。
歌いながら嫌でした。
「かなしみのない自由な空に〜〜〜」
(心の声)鳥になったらなったで嫌な事多いぜ。空飛んでいても
どこから敵が来るかもしれないし、雨振ったら翼濡れて重くなって
飛び難いかもしれないし。悲しみもあるし自由でもないよ。空は!!
「富とか名誉ならばいらないけど〜〜〜」
(心の声)翼より絶対名誉とか富が欲しい〜。翼でご飯食えないもの。

とか思う嫌なガキだった私。
もしかしたら「世界で一つだけの花」も第二の「翼をください」
になるんじゃないかな。合唱コンクールとかや国民の愛唱歌として
これから歌い継がれると思う。あの手話のような振りとともに。
何年か経ったら音楽の教科書に載ってる可能性大。

この歌が流行るのはやっぱり「世界で一つだけの花」を認めない
のが現実だからだろう。
「世界で一つだけの花」の自分をなかなか周りは認めてくれない
し辛い事も多いけどなんとか折り合いをつけて生きていこうぜ!!
のような歌が現実主義な私は好き。

「世界に一つだけの花」はドリンクスマップというCDに入って
いるのですが、そのアルバムの7曲目の「JIVE」はいいよぉ。
「世界〜」よりも何十倍もいい歌だと思う。元気になれる。
しんどいことの多い人生も自分の心の持っていき方ひとつなんだな、
明日も頑張ろうと聞くたびに思うもん。
後世には絶対残らないだろうけどさ。

自分の一つだけの花を一生懸命咲かせることより
とにかく、ひとまず明日への水と肥料を茎に入れていくのが大事。

すみません・・・・。夢がないね(笑)


2003年10月17日(金) 優しい男

誠実な男は好きだけど優しい男は嫌いだ。

変なやつかもしれんが「仕事」と「家庭」で簡単に家庭を取る人が苦手。
男は仕事第一で仕事が出来る人が大好きなんです。
まったく家庭を顧みない人も困りますが、仕事優先、家庭はその次に大事。そんな人がいい。

優しい言葉も要らないし余計な気遣いとかもされたくない。
スーパーに一緒についてきてカートを押してくれながら
「かまぼここっちの方が安いよ」なんていう人も絶対嫌なんだ。

友人とお茶したんですが
「彼と結婚を決めたのは彼がギターで私への思いを歌で歌ってくれたから」
とのろけるのを聞いて寒気がしました(笑)
私なら歌われる前に耳をふさぐなぁ。きっと。
「歌うのをやめてくれぇ〜〜〜」と一キロ走りたい気持ちになると思います。
でも彼女は「幸せだったぁ〜。すごく上手だったのよぉ」だってさ。
思い出に浸って本当に幸せそうでした。

自分の思い通りになる男がダメです。好きなことを態度や行動に素直に
あらわしてくれる人も無理。歌を歌うなんてもってのほか!!

大昔の独身の頃。
付き合うか付き合わないか・・・。微妙な人がいたんですが
一緒にドライブに行ったとき車の中にあったカーコロンを見て
「私、この匂い大好きなんだ!」と言ったら彼が
「これからはずっとこの匂いにするよ」と甘い声でいったんです。
その言葉でダメでした私。変ですか?今でも覚えているのは
よっぽど気持ち悪かったのか?
時がずいぶん経った今でもやっぱり嫌ですね。

強がりな男が好き。素直じゃない人が好き。
言葉や態度で気持ちを表せない不器用な男が好きです。

その彼も私がこのコロンが好きといった時
「じゃこのコロン次からやめよっと。お前の嫌いな匂い何?
それにしよう」と笑いながら言ってくれたら付き合いは続いていたと
思う。

やっぱり私はM系の女なのかもしれない(笑)


2003年10月11日(土) フジ子・へミング

NHKのドキュメント番組で初めてフジ子・へミングを見たときは
衝撃だった。惹かれたのはもちろん私だけじゃなく
この特集は再放送を重ねたと聞いた。

10月17日にフジテレビ系で「フジ子・へミングの軌跡」が放送
される。フジ子を演じるのは菅野美穂。
フジぽく軽く作られてないことを願うばかりだ。

カーネギーホール(NY)で行なわれたフジ子・へミングのコンサート
を聞きに行ったことがある。カーネギーホールでコンサートをするのは
名誉なことなのだろうか?なにをもってアメリカ公演が成功だというのか?
フジ子のコンサートを聴きにきていたのは95%NY在住の邦人。
日本からコンサートを聴きに来た人も多数。何でわかるか。
それは正装だったから。
カーネギーホール=正装だと思ったのか?長いイブニングドレスや
派手なロングドレス、きらびやかな着物はおおいに目立ちました。

その一団だけアカデミー賞受賞会場に見えました。

フジ子は得意の「カンパネラ」を2回も弾いてくれました。
友人は泣けたと言ってましたが私は特別な感動はなかった。
演奏に対してはほとんど記憶がないんです・・・・(恥)
流し聴いてしまった。
NHKの特集で彼女が弾いたショパンの方が感動した。
泣いたもん。

コンサートの帰り
友人が運転する車で行っていたので、駐車場から車を出し
カーネギーホールの横の道を走っていたら・・・。
まばゆい光を浴びたフジ子が歩いてこっちに向かって来てました。
まばゆい光はテレビのライトだったと思いますが、ものすごい
オーラがありましたね。特殊な雰囲気を持った人です。

「フジ子さ〜〜〜〜ん」友人の一人が窓を開けて叫びました。
フジ子はそれに気が付いて小走りで寄ってきてくれました。
「よかったです。またNYに来てください」と友人。
幸せそうに笑って頷いてくれました。それを見たとたん
車の後部座席に乗っていた私ですがなんだか抱きしめたい衝動が
沸いてきました。なんともいえない人でしたよ。
言葉に出来ない。しっかりしていそうで壊れそうな・・・。

彼女は「さようなら〜」と手を振る私たちに手を振ってくれました。
車が角を曲がるまで。

スペシャル楽しみ。菅野美穂も好きな女優ですので2倍楽しみ。





2003年10月06日(月) 倒産するなんて!!

ダンナが会社から帰ってきた時、
手に持ってる書類は「東京地方裁判所」の大きな封筒。
会員権を持ってるゴルフ場があるんですが
なんと・・・・倒産したらしい。

え〜〜〜っ。困るぅ。(誰でもじゃい!!)
一週間前に会社に送ってきたらしいんです。
「なんですぐ言ってくれないんの?」
「だって心配するかなぁ〜と思ってぇ」
「心配なんかするわけないじゃんかぁ。腹立つだけじゃい!!」

数百万パーーー(涙)になるのかしらん。
急いで債券届を出さないと債権を失うらしくダンナは書類を
書いて送るように準備してたんですが・・。
ダンナのバカがその書類を送るための80円切手を・・・・・・・。

たまにあるじゃないですか!たまたまスタンプが押してなくて
もう一度剥がしたら使える(と思われる)80円切手が。
それをどこからか出してきて
洗面台の水で濡らし必死で封筒から剥がしてたんですわ。
ダンナが(笑)

数百万を捨てて80円ケチってやがる。バカもんがぁ〜〜。

「やめてくれ!!数百万円がパーになるかもしれない時に
送る封筒にそんなマンの悪い80円切手張らんといて!!
それにそんな切手、送っている途中で剥がれて戻ってきても困るし。」

この届けをきちんと送らないと債券を失うことがあります。
と書かれていたしさぁ。確実に送りたい!
ということで、「ちょっくら走って80円切手買ってくる」と
100円玉握り締めてサンダルで買いに行きました。コンビニまで。

それから〒で送りました。ポストに入れる時は
指差しで「よぉーーーし!」と確認しましたわ。

少しは戻ってくるのかなぁ??
このまま丸損は嫌やぁ〜〜〜。
住宅ローンが残っている上にこの有様です。
せめて、百、二百万でもいいから返して欲しいぃ。
ダンナの会社の上司は同じゴルフ場の特別な会員権(?)を持って
いて被害額は1500万らしい。おかわいそうに・・・。

ご飯の後「いもけんぴ」を食べながら
「何にも考えなくていいんだろうか」とダンナにいったら
「いいんじゃない?」と言ったのでしばらく忘れとこ。
なんらかの返事が来るだろう。そのうちに・・・。









2003年10月05日(日) 生八ッ橋

ダンナと結婚してから大きな波もなく、
平凡な日々を送っているんですが、未だにわからないこと多し。
わからないままお互い死んでいくんでしょう。
そんなもの。人生なんて。
自分のこともはっきりわからない有様だもん。

ダンナはねぇ。結婚以来「京阪神」方面に出張に行くたびに
生八ッ橋買ってくるんですよ。直らんです。
最初の2、3回はうれしかったけど5、6回と続いたら誰でも
嫌になるじゃんか。
「もう八ッ橋買ってこなくていい」と言っても、言っても言っても
買ってくるんですよ。一度なんて腹たって
「もういらないっていってるじゃんかぁ!!!」と喧嘩して
目の前でゴミ箱に捨てたんですが・・・・・買ってきてます。

あれから十数年。相変わらず八ッ橋を買ってくる彼を私は
あきらめています。家族誰も八ッ橋は食べませんが(子供も飽きた)
しょうがないと・・・・。そんな人だと。

呆れることに家族で旅行に京阪神に行った時、新幹線の中でも
「八ッ橋買わなくてもいいのか・・・??」
と耳元でささやきましたからね。
もうこのことでは怒りません。平行線に決まってるもん。
「今日はいいわ」と笑顔で答えておきました。

結婚とは諦めることなんだな・・・。いろんなこと諦めて生きてます(笑)
明日からもそうやって生きてくの。


2003年10月01日(水) 不幸か幸福か!!

この間友人二人で街を歩いていたら
突然知らない女の人に呼び止められました。

印鑑売りの人だったんですが(最後に判明)
「貴方たちの未来を見てあげる!!」と言われ
名前を聞かれました。暇だったので「はい、はい」と軽く
名前を言って、生年月日を言って。

はいはい、さっそく私たちの未来を聞こか・・・。

女「大変ですよ。貴方たちは親と離れた所にしか住めません」
私たち「大変?別に親の近くに住めなくても全然いいじゃんか。」
女「老後は老人ホームです」
私たち「気に入らん息子の嫁と一緒に暮らすのならホームの方が
   ずっとましじゃい。ホームに入るのを不幸とは思わんなぁ」
女「病気になります」
私たち「そんなん誰でもなるわい。みんな死ぬ時は病気か事故かでしょ。」
   

私たち「もっと本当に不幸なこと言ってよ。立ち上がれんようなやつ」
そしたら印鑑買う気になるから。買う気にさせて!!とお願いしたのですが
最後「貴方たちには売りたくないです!」といって向こうに行ってしまい
ました。ちぇっ!!!!!

不幸だと思うことが幸福につながったりするわけで。反対もまた有り。

私にとっての不幸は・・・。
「生きがいをなくす」ことかな。「生きがい」さえあれば生きていける。
病気で身動きできなくなっても心は幸せだと思うんだ。


ふうこ |MAILHomePage

My追加