日の想い
幸花



 日々要精進

健全な精神は健全な肉体に宿るって正しいよなと思う。

一度自分の限界が分かると次に備えることができてよい。
但し分かっていても回避できるというのもでもない。
今回は多分そろそろ、と思って多少気をつけてはいたのだがそもそも私には体力がない。
演奏会やらなにやらもあってとっくにピークを突破していて1週間ずれた。
顕在化した疲れはさらに歯痛をも招き精神的にも不安定だった気がする。
社内外問わず機嫌は最悪だし
悪態つけばそれが跳ね返るようにして自分に戻る悪循環。

そうやって悶々としていたある日、家のフローリングの床にできていたささくれが右の踵にささった。

自分ではとれなかったのであくる朝行き着けの小児科へ駆け込んだ。
幼稚園来からのおつきあいのおじいちゃん先生になんとか抜いてもらうと
ふといくつだっけね?と聞かれた。
24になりましたと答えると先生は右手の親指をぐっと立ててこれいるかね。
と言う。
どう答えたものかと逡巡していると
仕事はそこそこにしてそっちの方を大切にして子供生みなさいね。
20代ってのはお互いそういう体になってるんだから。

ほろりと泣きそうだったのは何故だろう。

2006年02月24日(金)
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