ひみつ日記
脳内漂流日誌|もっと前
おかえりおかえり!
前作できれいに着地しといて帰ってきちゃったのかよ!という気持ちも正直なくはないですが戻ってきちゃった(ニュージーランド出禁)ならもうしかたない…ウェルカムトゥ横浜…あぶでかいずばっく…。 さらばがほぼほぼ結婚ENDだったんで、いやこれ以上このふたりの愛の歴史につけくわえられるようなことある…?って思ってたんですけど…そう、お子さん…お子さんがね…そうきましたか…おめでとうございます…。 タカさんも大下さんもものすごい自然に夏子さんとのそこそこ重めのエピソードしんみり語るから、この映画があぶ刑事デビューの方は本編ドラマでそんなことがあったのかって思われると思いますが、ないですからね!あまりにも当然のごとくに過去映像などはさみつつ話が進むんでリアルタイムですべて履修してる私でさえ一瞬騙されそうになったわ! まあでもキャッキャしてる娘とパパ(暫定)ふたりがかわいかったのでよしとする。 それにしてもあぶ刑事の映画のゲストヒロイン(今回は夏子さんとする)はほんとに毎回ろくな目にあわねえな…タカさんといい感じになったらだいたい死ぬと思っておいた方がいい。
これまで徹底的にプライベートの描写を廃してきたあぶ刑事が今回ちょいちょい生活感を出してきたのが、刑事引退して民間人になった感があって趣深かったです…そういう適度なカッコ悪さみたいなものが存在する、それを受容できる空気や世界がいつのまにかこのふたりの間に自然に形成されてるのだな…と思うだけでもう…尊すぎて吐きそう。 あやかちゃんが「ふたりって愛し合ってるの?」ってぶっこんできてくれたときに、ふたりが「俺はタカのためなら命をかけられる」「俺もそう」「それを愛というならそうかもね」みたいな回答を返すに至っては、あらあらあやかちゃんそれは暗黙の了解ってやつでね…とかのんきに上から余裕かましてた私まじ周回遅れ。 暗黙の了解とかとっくに過去の話だった。もうこのふたりは本人の前で第三者に対して堂々とこういうことが言える関係性になってた。あきらかにさらばを経てなにか一山乗り越えたふたりを前に生まれたての小鹿のようにぷるぷるするしかない私。無力感すごい。
加えて大下さんの中の人が、タカと一緒に暮らしたらユージは料理したり洗濯したり買い物行ったりタカのためにいろいろ尽くすよ!みたいなことをインタビューで言ってて、うんそうだね…薄々知ってた…とここでも置いてきぼりにされる現象が起こりがちなんですけどどういうことなの…大下さんの中の人はさらばのときにもユージはタカに笑ってほしくていろいろふざけたりしてみせてると言ってたし、ご本人が常に私たちの妄想のその先を行ってる気がしてならない…中の人のしごできがすぎてわたしのできそうな仕事が残ってない。謎の敗北感すごい。
映画全体の感想としては、なんかあぶない刑事の二次創作みてる感じだったな…と思います。悪い意味ではなくて、ただただあぶない刑事という作品への好きがあふれてる。 いつかの映画のときのインタビューで「あぶ刑事の映画は見終わったあとテレビとあんまかわんねーじゃねーかって何も特別印象が残らないくらいでいい」ってあったので、あぶない刑事の映画としては王道の仕上がりではないかと思います。 ただ、薫ちゃんの扱いについてはもうちょっとなんかこうできなかったんかいという気持ちは否めない…ヒロイン枠に空きがなかったにせよもうちょっとこうなんか…なあ?
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