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書くほどのこともない日常
日記とか、更新とか。

2001年08月31日(金) 「暇だから」

どーにも咳が止まらないので近所の内科に。
喉診てもらって、聴診器当てて、胸部レントゲン。
ついでに、健康診断の結果も持って行った。
超音波診断の予約をした後、血液検査。
「すみませんねー。血管出にくいんですよー」
「あらほんとー」
と看護婦さんと話してると、医師が
「僕がやろうか」
と、やってきた。
お馴染みの、細い管のついた針を注射器にセットして手の甲に刺す。
「今日は暇だから看護婦さんのお手伝いする」
と笑う。
医師に血液採取されるのははじめてである。
「暇なら、今日超音波検査やっちゃってくれませんか?丁度朝からなにも食べてないんですけど」
「いや、あれは準備があるんで、日を決めてまとめてやってるんですよー」
「ありゃ。じゃ、しょうがないですねー」
抗生物質とうがい薬と消炎剤を処方してもらう。

しかし、暇って……医者が暇って……
いや、待ち時間少なくてうれしかったけど……
暇だと言われると、かかるのが怖い気がする。

雨で、夏休みも終盤だから患者が少なかったらしいが……病気は時と場合を選ばないというのは、ある程度嘘らしい。



2001年08月30日(木) 衝動買いをして後悔するか、思いとどまって後悔するか

物欲が薄いわたしだが、それでもたまに、一目惚れしたものを、なにも考えずにレジに持って行ってしまうこともある。
衝動買いの末に、家に帰って開けてみて、「なんでこんなもの買ったんだ」と後悔したことはだれでもあると思う。
わたしは、それが大嫌いなのである。
わたしが欲しがるものは、それほど高価なものは少ない。
(例外として、「新しいパソコンが欲しい〜」と叫ぶが、実際買うわけではないし、これはパソコン持ってる人間総ての口癖であろうと思われる)
だから、大抵ランディは、わたしがなにか欲しがっていると、「買えよ。安いじゃん」という。
一昨日、デパートの家庭用品売場で見かけたちょっと変わったデザインの茶壷(日本風に言うなら急須)の前で、随分長いこと考え込んで、やめた話をして、その値段が1500円だと言ったら、「買えば良かったじゃん」と言われた。
どうも、ランディにしてみれば、
「たかが1500円の無駄遣いもさせられないほど俺は甲斐性無しか?え?そんなに俺は不自由させてるのかっ!」
と、思うらしい。
値段の如何に関わらず、いらないものはいらないのである。
今回、思いとどまったために、「ああ〜!数時間前のわたしの馬鹿〜〜!」という事態は避けられた。
が、「やっぱ、あれ、可愛かった」と思ってまたそのデパートにわざわざ足を運び、売場に行ったら既に売れた後だった。


このくやしさに耐えるか、家の中で増えて行く不要品に「ばーかばーか」と嘲笑されているような気がするのに耐えるか……
永遠の命題かもしれない。



2001年08月29日(水) そっちへ行きますかー……

あと数行で書き終わるというときに、いきなり強制終了喰らって殆ど全文書き直さなくではならないせいで腐ってるので、元の文章ではかなり婉曲だった言い回しが幾分かきつくなってしまいそうである。

電車に乗って、所用のために某所に行った。
ここら辺、もっと詳しく書いていたのだが、省略。
なんせ、詳しく書いてたのに強制終了したので(以下略)
まあ、結果的にどうでもよい用事だったとゆーか、足を運ぶ必要がなかった用事だったので、ムカついたので、まっすぐ帰る気になれず、東急ハンズメッセに行って来た。
その途中で、キャッチセールスに呼び止められた。
「キャッチセールスとかじゃなくてー」と言いつつ、キャッチセールスでなければホストにしか見えないにーちゃんである。
とにかく、このにーちゃん、なかなか本題に入らない。
小学校で班ごとの研究発表をするとき「簡潔に要点を押さえて」喋れと教えられなかったのか、え?と言いたくなるような冗長なトークである。
まあ、キャッチセールスでそれをやると仕事にならないだろうけど。
その辺も、強制終了する前には詳しく書いていたのだが(以下略)
で、
「中村あゆみさんって知ってる?知ってる?昔『翼の折れたエンジェル』とか歌ってたあの人。みなさんが知ってるあの人の顔っていうのは、ミュージシャンとしての顔だと思うんだけど〜、実は、あの人、今は実業家としての顔をも持ってて〜」
と、手帳を見せる。
手帳には、小綺麗に撮られた中村あゆみの写真がある。
かつて、良く言えば飾り気ない、悪く言えば小汚い雰囲気の服装をしていたハスキーヴォイスの歌手は、今は「中村晏由美」と名乗っていて、いろんな店や会社のプロデュースをしているらしい。
この辺も、ちゃんと詳しく書いていたのだが強制終了されて(以下略)
「でね、彼女、今、この新宿○○○にも入ってるエステサロンのプロデュースをしてるんだけど、知ってる?新宿○○○」
「知りません」
「えー?知らないの?新宿○○○」
「わたしは田舎者なので」
「えー。何処から来たの?関西?なんで?」
「だから、なんなんですか?用件は?」
「えー、でね、エステとかって、今凄く評判下がってると思うんだけど……」
「そうですね」
「あー……その、彼女、エステとかってどういうイメージある?」
……
……
……やっぱりキャッチセールスじゃないか。
「最悪です。昔バイトしてました」(注:この辺の事情は気が向いたら後日書くかもしれません)
「エステとか、絶対嫌、とかいう方?」
「すみません、興味ないです」
「ちょっとちょっと、まだ話途中なんだけどーーーーーー!」
わたしは追いすがる男を振り返りもせずにハンズに向かった。
暑かったので、ただひたすら、冷房の効いた室内に入りたかったのであった。

今日は随分時間を無駄に浪費してしまった。
そして、ハンズメッセで金も浪費した。

…………しかし、中村あゆみ。
まあ、いいけどね。あんまり好きでもなかったし。
『ともだち』以降見かけないと思ってたら、そっち方面に行っちゃってましたか。
よりにもよって、そっちですか。



2001年08月28日(火) 想像力の恐怖

想像……と、いうよりも妄想というべきか。
いや、昨日付の、日記に書いた「四季の歌」。
「すみれの花のような父親」は想像できない、と書いた。
世間には、そういうお父さんもいるのかもしれないが、うちの厳つい父がすみれの花畑で佇んでいるところを想像して悶絶してしまったのである。
まあ、そういう気持ちいいもんでもないものを想像するのはやめて……と、思いながら、「はーるを愛するひーとーはー」と、機嫌良く歌っていて、はたと気づいた。
「四季の歌」の中の「僕の友達」の性別は?
この歌詞の中の「僕」は、ゲームや漫画やアニメでよくある「僕キャラの女の子」で無い限り、普通は男であろう。

春→友(?)
夏→父(当然男)
秋→恋人(女)
冬→母(当然女)

やはり、バランスから言って、「春を愛する僕の友達」は、男であろう。
春に咲く、薄紫の可憐な野の花のような美少年。
しかも、「すみれ」は「薔薇」より古くからの同性愛の隠喩。
一気に妖しい雰囲気が漂う。
この歌は、清らかでやさしい友と、詩人のように情熱的に愛を語る恋人の狭間で揺れ動く思春期の甘い苦悩を歌っていたのかっ!
ん?ちょっと待て。「僕」が男なら、恋人は女だろう、と単純に予測してしまったが、重大なことに気づいた。
「愛を語るハイネのような僕の恋人」というが……ハインリッヒ・ハイネ(1797−1856)は、はっきりきっぱり男性だ。
「秋を愛する詩人のような恋人」も、男?
だって、女性詩人もいっぱいいるのに、わざわざ男性詩人に喩えるなんて……
この歌、少年愛の歌だったのか。
知らなかった。
爆風スランプの「RUNNER」や、村下孝蔵(余談だが、一発変換だと「蒸らした構造」と出た)の「初恋」も妖しいと言われていたが(だれが最初に言い出したのかは知らん)、ここまで明らかな同性愛の歌は珍しい。



2001年08月27日(月) うろ覚えの恐怖

最近、此処で性格診断してみたら、「岩を砕く波のような冬の稲妻」な性格だと出た。
当たってるところもあるし、当たってないところもあるのは、こういうものの常なので、それは良い。
良いのだが、妙に「岩を砕く波のような冬の稲妻」というフレーズが脳裏に残ってしまい、ついつい「四季の歌」と「冬の稲妻」を、風邪のせいで魚屋のオッサンのようになってしまった声で交互に口ずさんでしまう。
「冬の稲妻」の方はいいのだ。
「あなたはっいなっずまーのぉよーーーぉにぃー、らららららららら〜」と、判らないところは適当に誤魔化してしまえる。
問題は「四季の歌」の方である。
学校で習った記憶があるような、ないような曲なのだが、今、改めて思い出すと、平易な旋律に美しい歌詞の名曲であろう。
が、しかし。
微熱にぼーっとした頭でつれづれなるままに、魚屋のオッサンのような声で、無意識のうちに、

      岩を溶かす波のような僕の友達
とか、
      すみれの花のような僕の父親
とか、
      岩を砕くハイネのような僕の恋人

とか歌ってしまうのはまずいだろう。
特に、「すみれの花のようなうちの父親」は想像できない。
しょーがないので、微熱のせいで程良く発酵しそうな脳細胞から、歌詞を引きずりだして歌おうとするのだが、「はーるを愛するひーとはーこーころ…………」で、
止まってしまう。
いかん。これではいかん、と、ネットで検索をかけてみて、ようやく歌詞全文を確認したときはほっとしたものだ。

……だから、風邪ひいてんのに、わたしはなんでこんなものに真剣になってるのだ。



2001年08月26日(日) 本格的に風邪

喉が痛い。咳が止まらない。
あー、これは37.5度前後の調子悪さだなー、と思いながら、水銀式の婦人体温計を口にくわえてると、36.5度。
なんだ。そんなもんかー、と思いながら起き上がろうとすると、眩暈。
デジタル体温計を脇に挟んでみると、37.3度。
普通は、口の中の方が温度が高いらしいのだが……わたしの身体はどうなってるのだ。
まー、どっちにしろ微熱じゃ。
油断さえしなければすぐ治るだろう。
真夏に暖房入れるほどの悪寒に慄えつつ、高熱を点滴で騙し騙して仕事してた人も世の中にはいる。



2001年08月25日(土) 夏風邪

体調が悪いので、病院に行けない。

今、画面に向かって軽い突っ込みを下さった読者さま、ありがとうございます。
きつく突っ込んだ方、モニタは無事でしょうか。

いや、冗談でもなんでもないのである。
こないだうち日記にも書いたが、健康診断の結果が思わしくないので、精密検査に行かなければならないのだが、風邪を引いてるので行ってない。
以前、健康診断で肝機能数値を指摘されたときも、風邪をひいていたのである。
まあ、精密検査なら、超音波診で、肝臓の脂肪のつき方や、腫れを診るものだろうから、風邪はあまり関係ないと思うが、とりあえず、ベストな体調で行きたい。
だって、本格的に肝臓悪いとか言われたら怖いし。
おお、わたしは小心者だとも。



2001年08月23日(木) 怪奇特集の似合う蒸し暑さである

シャンプーと石鹸を買いに行かなければならないのに、つい「アンビリーバボー」
などを見てしまう。
前半の陰陽師の除霊は、なかなか迫力があり、時代がかった衣装や妙なアクセント
の言葉遣いも相まって、わくわくしながら、つい見入ってしまった。
「特に修行らしい修行はしたことがない」という陰陽師が、依頼者に取り憑いてい
るという霊に向かって、「このままではおまえ、地獄だぞ」とか言っていた。
おいおい。
束帯姿で祝詞を唱え、陰陽師を名乗るのに、なんで「地獄」なんだ?
仏教用語の「地獄」でなく、比喩としての「地獄」なのかもしれないが……それに
しても、他に言い様もあろうに……
本職の神主さんが聞いたら、あの祝詞の唱え方はどうなのか、是非とも知りたいも
のである。
ともあれ、あのエンターティナーな陰陽師さんは、あちこちの怪奇特集に出てくれ
そうで楽しみである。
……と、思いつつ、この日記を書いてたら、「ここが変だよ日本人」にも出てい
た。
……外国人女性に憑いた外国人の霊が、日本語で叫んでいた。

後半は、ネットでも話題にのぼることの多い杉沢村。
御存知の方も多いだろうが、青森県の奥にあり、かつて、大量殺人が行われたため
に、住民が全滅し、地図からも消えたとされる村だと言われている。
それらしき集落跡に向かう霊能者。途中で逢った村人が、「この付近で事件があっ
たのか」というインタビューに対して、「面倒くさいことは言いたくない」などと
意味深に応えて去ってゆく。
小さな炭焼き小屋で一晩中カメラを回しつづけて、霊らしきものを撮影。
その後、霊能者が「殺された人じゃないですね。病気とか老衰で亡くなった人で
す」
おい、じゃあ、さっきの「面倒くさいこと」ってなんなんだ。
除霊……したはずなのに、「ここって杉沢村なんでしょうか?」とのスタッフの問
いに、霊能者が、霊にそれを尋ね、「違うそうです」……今、祓ったんじゃなかっ
たのか?
青森県は、いい加減探し尽くしたので、もしかしたら青森じゃなく、別の地域の話
なのではないか、という仮説が出て、今度は全国規模で杉沢村を探してみようとい
うことになった模様。
オチは、「杉沢村って異世界の入り口なのかも」みたいなことに……
まだ引っ張るんだろうなぁ……

以前、「inner world」で、霊について「存在してもしなくていいじゃない」と言
ったことがある。
今も、そう思っている。
が、あえて。
この集落は、実在しないと思っている。
これは戦時中に岡山で実際に起こった「津山30人殺し」が元になった都市伝説
で……などという蘊蓄は、聞き飽きている向きも多かろうと思われるので割愛。
どんな事件か気になる人は、「津山30人殺し」で検索かけてみて下さい。
なにを隠そう、(いや、隠す必要は全くないのだが)随分前の話になるが、小さな
測量会社でバイトしたことがある。
その仕事の内容というのは、航空写真と、ゼン●ンの住宅地図を突き合わせ、航空
写真に写る家屋が、何丁目の何番地であるかというのを書き込むものだった。
新版の住宅地図を作る作業だったのか、それとも他の目的だったのか、当時からよ
く知らなかったが、とにかく、わたしは、山奥に建っている、錆びたトタン屋根の
玉葱小屋の如き建物まで印をつけた。
恐ろしいことに、そんな小さな小屋も地図に載っていた。
ゼン●ンの住宅地図の緻密さは、偉大である。
かつて、大量殺人があったような集落跡があれば、たとえ崩れかけた空き家であろ
うと、地図に載らないはずがない、と思うのである。


今日の更新
リンクに「Studio AK」を追加。
此処の日記は、女性の褒め方の教科書にもなりそうな気がします。



2001年08月21日(火) 台風

予報通りのコースを辿るなら、明日あたり関東直撃か。
あちこちで、被害が出ていることは痛ましいが、一時は水不足で取水制限までして
いたのである。
とりあえず、良いことであろう。
以前にも日記に書いた覚えがあるが、わたしは台風が好きである。
激しい雨が窓を叩くのを見るのも好きだ。
雷鳴を聞いて悲鳴を上げる人は女性に多いが、わたしは高揚感を感じる。
もちろん、自分の上に落ちられるのは御免だが、安全な場所にいる限りは、雷光を
見て、綺麗だなー、と思う。
秘かに、捨てる寸前の、ぐっちゃぐちゃに汚してもいい服を着て、ベランダに出
て、暴風雨の中でくるくる回りたいなどと思うことさえある……いや、人目が怖い
からやらないけど。



2001年08月20日(月) 天麩羅蕎麦

ランディが最近、蕎麦にはまっているので、今日も近所の蕎麦屋に。
最初、赤坂に本店があるという蕎麦屋に入ろうとしたが、店頭のお品書きを見て、
「高い」ということになって、いつもの店に。
夕方、蕎麦屋に入るとなると、酒とつまみも一緒に頼むので、居酒屋に行くほどの
値段になってしまうのである。
いつもの店は、蕎麦はさほどでもないが、ビールが安いのである。
こないだの健康診断の結果を見て、少しびびって、肝臓の精密検査をして、その結
果が出るまでは禁酒しようと思っていたのだが、「飲み納めになるかもしれない」
などと言い訳しつつ、蕎麦粉の入った淡い桃色の日本酒とやらで、野菜天ざる。
つまみの厚焼き卵と串カツをランディとシェア。
普段はランディに野菜を食べさせるのに苦労するのに此処の野菜の天麩羅はよろこ
んで食べる。
パン粉をつけるフライものは余り失敗しないのだが、天麩羅は連敗つづきなので、
家で揚げるのをやめた。
いろいろな料理を「これってどうやって作るんだろう」とか思って、種明かしする
のも楽しいが、幾らやっても上手く作れないものは、無理をするのをやめた。
美味しいお総菜屋さんの天麩羅は冷めても美味しいし、こうして、たまに外で料理
人が作った熱いのを食べるのも良い。

出来ない、ということも悪くはない。
と、いうのが……言い訳ではないのを明記しておく。










今日の更新。
リレー創作螺旋物語第5回アップ





2001年08月19日(日) この美しい生き物

ランディの実家に行く楽しみのひとつは、これである。



 

ロシア原産で、冬の妖精だの天使だのと呼ばれる猫らしい。
人見知りが激しく、主人以外に懐かないのはこの猫の特徴らしいが、ランディのお
父さん以外には全くと言っていいほどに打ち解けない。
そのお父さんに対しても、かなりクールな対応をする。
膝に乗ることは滅多になく、喉を鳴らすことなど皆無。抱っこはなによりも嫌いら
しい。
かつて、ニコライ二世に寵愛され、「世界で一番大切にされた猫」と呼ばれたそう
だが、先祖の記憶があるわけもなかろうに、非っ常に、お高く止まった猫である。
どんなポーズをしていても綺麗で賢そうに撮れる猫なのだが、わざわざ寝てるとこ
ろを隠し撮り。



2001年08月16日(木) 健康診断結果

昨日から、ランディの実家に泊まっている。
が、はたと気づいた。
最近、わたしは食材の宅配サービスを利用しているのである。
帰省を見越して、注文は止めているはずだが……と、思いつつ、宅配してくれる会
社に電話を入れて確認しようにも、どうやら盆休みらしく、だれも出ない。
このクソ暑い最中に、ドアの前に置いた食材が、発泡スチロールの箱の中の保冷剤
が溶けた後、時間の経過と共にどんな惨状を呈するか想像するだに恐ろしくて、確
認するためひとりで帰ってきた。
どうやら食材は頼んでいなかったようでほっとした。

……が。
先日の健康診断の結果が郵送されてきていた。
予想通り、「要精密検査」項目があった。
今まで、健康診断を受ける度に指摘され、精密検査をすれば「異常なし」と診断さ
れるという微妙な項目である。
わたしは肝機能がおかしくなるほど酒なんか飲まんというのに、なんでこんな数値
が出るんだ。
「あー、またかよー」と思いつつ、盆休み期間が明けたら、とっとと近所の医院に
行って来ようと思う小心者である。



2001年08月14日(火) 靖国神社参拝

小泉首相の苦渋の選択というやつだったのだろう。
旧日本軍兵士も、戦争の犠牲者には違いない。
わたしとしては、頑として15日に参拝して欲しいところだったが、仕方がないの
かもしれない。
問題は、戦犯も一緒くたになってるってことなのだろうが……
悪神も、鬼神も神として祀る、日本という国は、他国からは判りにくいのかもしれ
ない。
かつて、菅原道真も祟りを為した悪霊であった。
怪談の代名詞、お岩さんも、今は神さまになっている。
日本全国に無数にある稲荷神社のお狐さまだって、人に憑いたり祟ったりする神さ
まである。
出雲の大国主に至っては息子たちと共に、天から降ってきた神々に背いた神さま
だ。
日本は、悪霊や悪神と徹底的に闘って滅ぼしてしまうのではなく、おとなしくして
いてもらうために、大切に祀ることが多いのである。
外国に、そういうことを理解してもらうところからはじめるにしても、その課程
で、いろいろと誤解が生じるんだろうなぁ……
さほど遠くない隣国からでさえ、理解されにくい思想や文化を持ってるのに、「亜
細亜はひとつ」なんて言って戦争はじめたのは、はっきりきっぱり間違いだったよ
なぁ……日本。



2001年08月13日(月) 謎は深まるばかり

サポセンから電話。
修理に出したTAは、機嫌良く動いていて、何処も悪くないとのこと。
いよいよ以て、無気味である。

1.近所に違法電波を撒き散らすアマチュア無線愛好家がいる。
2.盗聴器
3.心霊現象

1が一番ありそうだが、TA及び新しい電話を買う前には起きなかった現象であ
る。
2は、わたしにもランディにも心当たりが無いし、盗聴器の電波は微弱なので、こ
んな派手な現象は起きないとのこと。
3の場合は、メーカーもNTTも専門外で、冗談抜きでお祓いしか無さそうだ。

原因究明のため、別のタイプのTAを送るので、それで不具合が出ないかどうか確
認してくれ、とのこと。
担当者氏も、非常に困惑した様子だった。



2001年08月12日(日) 月に一度の快楽

肩凝りと、足のむくみを取って貰いにランディと一緒にマッサージに行った。
なのに、腰をぐりぐりぐりぐりやられ、痛くてのたうち回った。
「ここほぐしておかないと、足や肩に来ますからねー」
強すぎる快楽は苦痛、弱い苦痛は快楽だと言うが……
「痛いですー」
「うーん、痛いだろうなー、と思いながらもやっちゃうんですよ。わたし」
わたしはマッサージと間違えて、SMクラブにでも来てしまったのだろうか。
しかし、三十分の苦痛の後の極楽。
身体が軽い。



2001年08月11日(土) 種明かし

いなり寿司中毒は、一応の終息を見たようだ。
昨日の日記に書いた予定通り、本を見ながら、自分で作ってみた。
寿司飯にするからというので、ご飯を炊くときに水を少なめにしたせいで、ちょっ
とばかり歯ごたえがありすぎたが……ま、初挑戦ということで、自分で自分を許し
てあげたい。
レシピでは、胡麻だの干し椎茸だのを入れるとあったが、胡麻は切らしていたし、
椎茸は好きではないので省略。
代わりに、寿司飯に、錦糸卵と紫蘇を刻んだものを混ぜ込んだ。
甘く煮含めた油揚げにそれを詰め込んで完成。

そうか。いなり寿司って、こうして作るものだったのか。
材料は油揚げと米。
卵も紫蘇も、冷蔵庫のレギュラーメンバーである。
調味料も、普通に台所にあるものだった。
が、今まで、作ったことは一度も無かった。
「よく口にするが、自分では作らないもの」を作ってみると楽しい。
皮から餃子を作ったときも、スパイスをブレンドするところからカレーを作ったと
きもそうだったが、手品の種明かしを見るような気がした。
大体に於いて、「意外と簡単」なのだが……今回のいなり寿司の種明かしに関して
は、使う砂糖の量にびっくりした。
いつまでも、いなり寿司中毒やってると、えらいことになりそうな量だった。
いなり寿司ってお菓子だったのか?と思うほど大量の砂糖をぶちこむのである。
治って良かった。……と、いうか、治ったのは、それを知ったのが原因かもしれな
い。
種明かししてみて良かった……



2001年08月10日(金) 食べ物への執着

わたしは、人並みに美味しいものが好きである。
あくまで「人並み」である。
高級食材を、プロ仕様の器具を使って調理するわけでもなく、グルメ御用達の店を
食べ歩くわけでもない。
ただ、自分でも妙だと思う癖がある。
あるとき、ふと、「あれが食べたい」と思う。
「あれ」以外のものは食べたくなくなる。
「あれ」を食べるまでは落ち着かない。
そういうことは、だれでもあると思う。
普通は、「あれ」を食べて「これこれ。これが食べたかったのよっ」で終わるもの
であろう。
わたしの場合、「あれ」を食べても、まだ治まらない場合がある。
現在、いなり寿司がそれである。
いなり寿司が食べたくなったので、近所のスーパーのお総菜コーナーで買った。
翌日、デパートの地下食料品売場の専門店のいなり寿司を買った。
近所の蕎麦屋のいなり寿司は、蕎麦かうどんを注文しないと食べられないというの
で、おまけのいなり寿司を食べたいがために、たぬき蕎麦頼んだ。
近所で売っているいなり寿司は、全種類食べてしまったので、今日は、油揚げを買
ってきた。
明日は、自分で作ってみよう。



2001年08月09日(木) 健康診断

さーて、困ったもんだ。
覚悟は出来ていたつもりだが、此処までとはなぁ……
タイトルそのまんま、今日は健康診断に行って来た。

前日の食事は9時頃までに済ませ、起床後は一切飲食せずに来いという。
普段なら、そんなことはないのに、水分を摂れないとなると、朝方、喉の渇きで目
が醒める。
胃カメラもバリウム検査もしないんだから、水くらい飲ませろ、と思いつつ、電車
に乗る。
最寄り駅から結構歩いたので辛かった……が、自動販売機の冷たい飲み物が「おね
ーさん、僕を買って」と潤んだ瞳で誘うのを振り切って病院に到着。
着替えて、受付に書類を出して、検査開始。
採血のとき、血管が出なくて、看護婦さんがふたりがかりでさすったり、叩いたり
するのは、いつものことである。
「手の甲から採っていいですよ」と言ったら「いえ、其処は痛いですから」と言い
ながら、腕の関節付近に針を刺し、ぐりぐりと血管を探る。挙げ句の果てに「あら
ー、だめねー」と言って針を抜く。
つい眉間に皺を寄せてしまうと、
「針刺されるの、苦手かしら?」
……「鍼」ならともかく、「針」を刺されるのが好きな人がいるのか?え?
何度も刺されるのが嫌だから、最初から手の甲でいいと言ってるだろうが。
と、思ったら、「手の甲も難しそうねー」
おい。
確かにわたしの血管は引っ込み思案で看護婦泣かせだが、手の甲から採血するのに
手間取った看護婦は今までいなかったぞ。
大丈夫か。この病院は。ひとりは、かなりのベテラン看護婦に見えるのに。
結局、細い管つきの針を注射器にセットして、手首のあたりから採血。
身長、体重、視力、聴力、体脂肪、心電図、胸部レントゲン、その他諸々の検査が
滞りなく終わり、医師の診察。
今日、言われたことを全部書くと、不健康自慢にしかならないので省略。
はい、先生。
総てはわたくしめの不摂生が原因でございます。重々承知しております。
小さなことからコツコツと、己の健康のために邁進いたしますです。はい。

二週間以内に届くという詳しい結果が、まったくもって今から楽しみである。
帰り道で飲んだ冷たい聞茶は実に美味しかった。



2001年08月08日(水) 金のかからない女の作り方

どうやら、わたしは「金のかからない女」であるらしい。
通信費、本代がかかるものの、世間の男性から見れば可愛いものらしい。
最近は中国茶が好きだが、100g何万円とかいうようなものに手を出そうとは思
わない。
根が貧乏性なので、そんなもの怖くて飲めない。
以前買った「大紅袍」も、お客さまが来たときか、なにかのイベントのとき用に取
ってあるくらいだ。
わたしが金がかからないのは、世間の女性が激しく欲するらしい布製品、革製品、
鉱物、金属、頭部前方に塗るものに興味が薄いためであろう。
どうやら、わたしは、形あるものに金をかけるのが苦手らしい。
本は形があるが、「情報」の一形態としか見られないためか、雑な扱いをするので
ページが折れたり、破れたりしている。
絶対に、蒐集家にはなれないタイプの人間である。

わたしが、物欲が薄く、物を大切にできないのは、幼児体験に根ざしているのかも
しれない。
わたしには、一年四ヶ月後に生まれた弟がいる。
自分で思うに、わたしは良いお姉ちゃんだったと思う。
幼稚園の頃だっただろうか。
「お姉ちゃんでしょ」のひとことでいろんなことを我慢していたわたしに、母が、
たまにはお姉ちゃんにも好きな玩具を買ってやろうと思ったらしい。
その出来事も珍しかったが、わたしがとても女の子らしいものを欲しがったのも、
非常に珍しいことだった。
選んだのは、小さな赤いオルゴール。
それを、何故か弟が欲しがってむずがるので、母が、貸してあげなさい、と言い、
良いお姉ちゃんだったわたしは素直にそれを弟に渡した。
弟が寝ついたら、こっそり取り上げて、弟に見つからないところに隠すから、とい
うことになっていたのだが……弟は、妙にそれが気に入ったらしく、トイレにまで
持ち込んだ。
……当時、実家のトイレは、汲み取り式だった。
まあ、それが水洗式でも拾い上げて身近に置くことは出来なかっただろうが……
とにかく、弟は、お約束通りに、それを落としてくれたのだった。
泣き喚く弟。
泣きたいのはこっちじゃ。
母は、おそらく、幼児ふたりを宥めるのに苦労したことであろう。

わたしは、幼くして、「形あるものは総て滅びる」と悟ってしまったのである。



2001年08月07日(火) 「纏足」 作・馮 驩才 訳・納村 公子  小学館文庫

わたしの手許に、今日取り上げる「纏足」という小説と共に、「宦官」という本が
ある。
「纏足」も、「宦官」も、古くから中国に存在した、いわば、人工的に作られた奇
形である。
そして、中国の近代化とともに、両方ともに消えてしまったらしい。
この小説の感想を書こうとして、題名の「纏足」という言葉を打ち込もうとした
ら、「てんそく」で変換で出てきたのは「天測」のみ。仕方ないので、「纏める」
「足」と打ち込んで、間の平仮名をバックスペースキーで消した。
「宦官」は、小説ではない。
「側近政治の構造」というサブタイトルのついた、いわば論文調のものだった。
不思議なことに、「かんがん」は、一発で変換できた。
単に、一般的な言葉でないから変換の候補に上がらないのか、それとも、「纏足」
という言葉自体に差し障りがあるのか。
いずれにせよ、取り上げられることの少ないものであったのだろう。
訳者のあとがきでも、それが語られている。
中国では、この小説が発表されたときに、作者に対して、お上から注意が行ったと
いうのだ。
現在、「纏足」が存在したということを、中国は忘れてしまいたいらしい。
確かに、作中でも、美しい「金蓮」(纏足)を作るためには、如何に残酷で、激し
い痛みに耐えねばならないかが語られている。
その物語は、
『女の纏足のなかに中国の歴史があるなんてことを言う人がおりましてな。うまい
ことを言ったもんです』
という言葉ではじまる。

七歳の少女、香蓮は、天津の街に、天変地異の前触れかと思われるような奇怪な出
来事ばかりが起こったその日、祖母によって、纏足を施される。
生きたまま胸を開いた鶏の腹に足を突っ込ませて血塗れにし、足の骨を折り、砕
き、指を内側に向けて、その足を細い布で縛り上げ、綺麗な形を作るために、その
痛い足で歩けと言われ、歩けなければ棒で叩かれる。
い、痛い。読むだけで痛いような詳しさ、生々しさである。
しかし、彼女は、綺麗な足になるために、地獄の痛みに耐える。
長じて、彼女は、小さく形よい足ゆえに、祖母とふたりきりで貧しい暮らしをして
いたにも関わらず、天津でも指折りの名家の長男の嫁に迎え入れられる。
……此処で終わればシンデレラストーリー。
嫁に行ったら亭主は、粗暴で幼稚。
しかも、夫婦喧嘩の最中に、ぶっ倒れて、あっさり死んでしまう。
十代にして未亡人になった香蓮の人生は、此処からはじまった。
元々綺麗で形のよい足に、更に磨きをかけ、そして、物腰や、話し方、歩き方まで
完璧に学び、天下一の足の持ち主と言われるまでになった。
……此処で終われば、サクセスストーリー。
歴史は動いていて、纏足は国の恥という声が上がりはじめる。
香蓮は、「自然足の会」という、纏足に反対する女たちの会と対立することにな
る。
否定されても、一度縛った足は、生涯縛りつづけなければ、歩くことも叶わなくな
る。
そして、纏足を否定することは、己の人生を否定することになる。
後世に生きる読者は、香蓮が勝てる道理は無いと知っている。
しかし、それでも、香蓮は、天下一と言われた自分の足がどれほど素晴らしいもの
かを堂々と、衆人環視の中で示してみせることになる。

物語の結末までは書かないが、「纏足」という風習が、現在どのように扱われてい
るかは、だれもが知っていることと思う。
纏足の女性は、現在もまだ中国にいるものの(余談だが、最年少は五十代だとい
う)、数十年内には、現物の纏足を見ることは無くなるだろう。
残酷で、悪臭を放つ、恐ろしくグロテスクな纏足。
しかし、この小説の中で、男たちは、纏足に目の色を変える。
日本でも、江戸時代までは、人妻のお歯黒は、たまらなく色っぽいものと認識され
ていたというし、美の基準は国によっても、時代によっても違って来るのだろう。
そして、美しいものは、時に残酷でグロテスクであるのかもしれない。



2001年08月06日(月) 包丁二本でひとり遊び

最近、近所のスーパーに入っている合い鍵屋さんが、包丁研ぎをはじめたらしいの
で、切れなくなった包丁を持って行った。
大判のハンカチに包んで、袋に入れて、更にそれを鞄に入れて持ち歩きつつ、「う
わー。銃刀法違反?」などと、ちょっとばかりどきどき。
こういうときに、その辺で悲鳴が上がり、振り返ってみて、可愛い女の子が通り魔
に襲われてる最中だったら、やっぱ、これ持って助けに行くべきだろうか。
そんで、なんとか撃退出来て、その通り魔が不幸にして命を落としたりした場合、
警察で「なんでこんなもの持ってたんだ?」とか尋問され、近所のだれかがたまた
ま正体不明のストーカーに脅迫を受けていて「おまえもだれかを殺しに行く途中だ
ったんじゃないのか?」と、決めつけられ、、わたしがそのストーカーとみなされ
た挙げ句に、通り魔殺したのを、過剰防衛とみなされた場合、冤罪を晴らすために
は…………などという想像が頭を巡る。
……包丁二本研ぎに出すだけで、此処まで考えてしまうような性格だから、創作書
かずにいられないんだなあ、とひとり納得。
しかし、今日の妄想は、サスペンスドラマの脚本にもならんな。
暑さに沸いた頭じゃネタも繰れん。
秋が恋しい。

包丁を研いで貰っている間に、すぐ近くにあって、ずっと気になっていたのに、一
度も行ったことのない銭湯に行った。
最近ありがちな、スーパー銭湯とかではない、番台のある、昔ながらの「お風呂屋
さん」だったが、本物の温泉(正確には、冷泉をあたためたものらしいが)が湧い
ている。
入浴料400円。200円プラスしてサウナも入った。



2001年08月05日(日) 不思議空間中華街

ときにさぼりながらも、1999年の1月からWEB日記をつけはじめて二年半。
その間に、少しずつだが、スタンスが決まってきた。
……などと言うと御大層だが、鬱陶しい日記をお客さまに読ませた挙げ句に、自ら
に課そうと決めたことは、

愚痴とのろけは書かないことにしよう。


まあ、自覚する限りに於いて、のろけは一度も書いたことがないが、愚痴は何度も書いた。
で、それを読んだお客さまが心配して下さったことも多かったので、上のようなことを決めたのである。
だから、今日の日記は愚痴ではない。
書かずにいられない怒りである。……などという言い訳からはじめてしまおう。

ランディが無断外泊しやがった。
当然、無断であるから、ランディ自身から連絡は無く、こちらから携帯に電話をしても通じない。
どっかで事故に遭ったり、ぶっ倒れたりしてないかと思うと、ろくに寝られなかった。
そりゃまあ、わたしが寝ていようと起きて待っていようと、事故に遭うときは事故に遭うし、路上で寝るときは寝るし、階段から落ちるときは落ちるのであろう(総て前科あり)。
が、しかし、警察や病院から電話がかかったときに、寝呆けたまま受話器を取って

「はい。株式会社●●です」
とか以前の勤め先を名乗ってしまうのはまずかろう。
実際、わたしは、母によると、寝ながら「聖母たちのララバイ」をフルコーラス歌ったことがあるらしいから、そのくらいのボケで済むかどうか判らない。
それでも三時半には耐えられなくなって横になった。
暑さの余り七時半に目醒め、ランディの携帯に電話すると、脳天気な声で、

「酔っぱらって、先輩のところに泊めてもらっちゃったー」

こめかみあたりの血管に、だくだくと大量の血が流れるのが判った。
ほどなく帰ってきて、即熟睡。
いつもは飲ん帰ってもだらだらとDVDだのテレビだのゲームだのに囓りつき、寝ろと言っても寝ないくせに、ボキャブラリーの限りを尽くして罵倒してやりたいときに限って寝つきが早い。

要領のいい奴め。

起きたついでと思ってTAをメーカーに送るために、にコンビニに出かける。
帰る途中で、実家の両親が愛飲しているプーアール茶が切れかけていると言っていたのを思い出し、曇りの朝だけあって、少しは涼しいことだし、出かけたついでに、電車に乗って中華街へ。

お茶屋で、実家に送るプーアール茶、切らしていた毛蟹茶、身体に良いという八宝茶を買い、その辺に売ってる肉まんを近くの公園で食べると、血糖値が上がったのか、少し精神が安定する。
関帝廟前の雑貨屋さんに、珍しく店主で元女優の山口美江さんがいたので、「やっぱ綺麗だなー」などと思いつつ、暫し見とれる。

そして、お定まりの茶藝館に。
オーナーが亡くなったとかで、休業していた、お気に入りのお店が開いていたので入って岩茶を飲んだ。
中華街には、わたしの好きなものがたくさんある。
堂々と「ナ●キコピー」とか書いた靴が売ってたりする怪しさもなかなか良い。
ふらふら徘徊したために、古書店なんかも見つけ、文庫本を二冊ばかり買った。
そして、帰りがけに、休日で観光客でごった返しているにも関わらず、えらく暇そうだった占い師に声をかけられ、手相を観てもらう。
「まー、いい手相してらっしゃる。今、幸せな結婚をしていて、今までに大きな病気もしてないでしょう?」
曰く、健康で、八十までも生きられるほどの長寿、財運もあり、幸せな結婚をしている。才もあり、家族にも恵まれ、言うことの無い素晴らしい相。
普通に考えれば、天気予報ほどにも宛になるとは思えない、赤の他人の初対面の占い師の言葉である。
冷静に考えれば、これまで生きてきて、不自由や不足がなかったわけではない(顔とか、頭の中身とか、その他諸々)。
ちなみに、体重に関しては、もう少しでいいから不足気味になってほしいところである。
が、しかし、彼女の言葉がなければ、今日の日記は、どう書いても愚痴になるので、休むところだった。

……そうか。
わたしって幸せだったんだ。
それで、これからも幸せなんだ。

そういう暗示を与えられ、ひとまず心の平安を取り戻し、夕方家に帰ったら、ランディはまだ寝ていた。
……沸々と、怒りが甦ってきた。



2001年08月04日(土) 疲れた……

うーむ。aiwaのメーカーサポートセンターの対応は素速い。
昨日は「代品は日曜日になるかもしれない」と言ってたが、今日の午前中に届い
た。
で、配線をつけ替えて、ネットに繋……げない。
そういえばTA買ったときも設定に苦労した覚えがあった。
そして、電話も使えない。
きーーーーーーーっ!と叫びそうになりながら、半日かけて設定。
なんとかインターネットも電話も普通に使えるようになった。
それから、修理を依頼する自宅のTAを梱包してコンビニに持って行こうと思った
ら、今度は保証書がない。
箱も付属のコードも全部揃ってるのに、保証書だけが見つからない。で、家捜し。
夕方、夜勤明けで熟睡していたランディが目を醒ますなり、「……なんでこんなに
荒れてんだ?」
それには深い訳があるのよっ!と言いつつ、会社の納涼会に行くランディを送り出
した。
保証書は見つかったが、各種家電製品の保証書や、パソコン、TA、電話、プロバイ
ダ、NTT等々のマニュアルが散乱する部屋で呆然としている。
しかも今日は、まともに飯も喰ってない。





2001年08月03日(金) 昨日は厄日。その余波は今日もつづく

昨晩、間違えて、7月分日記を消してしまう。
Qでお客さまのひとりに泣きついて、PCの中のキャッシュに残っていたファイル
を送っていただいて、一部を除いて復活。
思い切り懲りたし、サイトの容量にも限りがあることだし、レンタル日記を借りて
みた。
今後暫くこれで行ってみることにする。


えむせぶんさんに、電話をお祓いすることを奨められたので、その前段階として、
サポートセンターに電話してみる。
まずは電話機のメーカー。
症状を伝えると、「判らないので、修理センターの番号をご案内いたします。その
上で、そちらにお送りいただくことになるかと」
原因不明なら、他の可能性も考えようと思い、NTTの故障調べに電話。
「回線には異常なし」とのことで、TAのフッキング制御の認識時間の設定が問題な
のではないかと言われ、今度はTAのメーカーに電話。
「電話を切った後で、呼び出し音が鳴るという症例はあるが、それが特定の相手の
みというのははじめてですねぇ……」
と、言われる。
……昔から、奴とわたしの間には不可思議な現象が起こることが多かったが、此処
まで来てしまったか。
一旦TAを初期化してみて、それでもだめならフッキング認識時間と、オンフック有
効時間をいじってみてくれと言われ、言う通りにしてみる。
それから、よせばいいのに、試しにと電話狂乱を招く友人の自宅でなく、PHSに
電話してみる。
友人が、いつもわたしと話している電話は、ISDNではなく、TAも使っていないと
いうことなので、どうやら原因は思い切りこちらであるらしい。
「……あんた、電波発信してないか?」
「あんただろー!」
と、ひとしきり言い合う。
結局、結婚してからだけでも、三台の炊飯器が壊れ、PSが壊れ、PS2も壊れた
ことがあるわたしが悪いと丸め込まれる。
切った後でやはり鳴りまくる呼び出し音。
電話、TA共に、打擲して糺してやろうかという衝動を堪え、またサポセンに電話。
「だめですかー……。それでは、こちらから正常に動作するTAを貸し出しいたしま
すので、それが届いたら、折り返し、現在お使いのTAをこちらの修理センターに
お送りいただけますか」
ということになる。
明後日あたりに代わりのTAが届く手はずになり、また電源を抜いて、受信のみで
きるようにしていたら、相手方から電話。
「こちらの技術者に聞いてみましたところ、そういう症状の場合、フッキング制御
を無効にすると収まる場合が多い、とのことですので、一度お試しいただけますか
?」
言う通りにしたら、とりあえず電話が喚きまくることはなくなった。
フッキングの制御を無効にすると、キャッチホンが使えなくなる、とのことだった
が、うちは、キャッチホンは入れていないので良しとする。
とりあえず、土日はサポセンも休みだというので、月曜まではこれで様子を見る
ことになった。
……と、思って、この日記を送信しようとしてネットに接続したら途端に電話が
慟哭。
なんなんだ。一体。
もしや、育児ノイローゼになるお母さんというのは、こういう気分なのだろうか。
再度サポセンに電話。
担当者も「そーれーはー……ちょっとー……もう一度、代品を送るかどうか技術
者と相談して折り返しお電話差し上げます」
で、暫くして
「代品をお送りしても、同じ症状が出る可能性も高いのですが、とりあえず、出来
ることは、それだけですので、やはり代品を送らせていただきます」
とのこと。

三社のサポセンに何度も電話したが、ネタになるような応対をするところは一件も
無かった。
当然と言えば当然のことだが、実に丁寧で親切だった。



2001年08月02日(木) 謎謎謎謎

電話がおかしい。
以前から、特定の友人と電話し、受話器を置いた後、突然呼び出し音が鳴り、出てみると相手は無言、というようなことがあった。
それで「どちらさまでしょうか?」と繰り返し尋ね、返事が無いので悪戯とみなし、おちょくれるほど知識も度胸もないので「君はガンダムは好きかね?」とも尋ねずに切っていたのだが、先日、その電話相手の友人から連絡があった。
「あんたと話した直後に、いつもあんたからの留守電が入っている。で、それが、『どちらさまでしょうか?』がエンドレスなんだけど、あんたんとこの電話、おかしくない?」
つまり、友人と電話した直後に、うちの電話が鳴る。
それを取り、応対する声が友人の家の留守電に録音されている。
それだけでも謎だったのだが、まあ、いつものことと思って一旦電話を取って、すぐ切っていれば問題は無かったのだが、今日は、本格的に妙だった。
いつものように、長距離でするほどのこともない馬鹿話をした後で電話を切ると、速攻で呼び出し音。いつものことと思って受話器を取り、相手がなにも言わないのを確認し、いつものあれだと思って受話器を置くと、また呼び出し音が鳴る。
受話器を取る、無言。受話器を置く。呼び出し音……の繰り返し。
ランディが夜勤明けで寝てるのに、枕元の子機が親機とカノンするのでこれでは起こしてしまうと思い、留守電にして、「おやすみモード」で呼び出し音を消すように設定したというのに、受話器を置くとまた呼び出し音が鳴る。
V●●●●●というロゴが気に入って(判る人だけ判ってください)うちの子にしてやったというのに、わたしに喧嘩売ってるのか、この電話は。
仕方無く、ランディが起きるまで受話器を外しっぱなしにしておいた。
ランディが起きてから、電話がおかしい、と言って受話器を置くと、やっぱり呼び出し音が鳴る。受話器を取らずに放っておくと、勝手に留守電に切り替わる。
なにか設定おかしくなったかと思って、電話の裏にあるリセットボタンを押しても親機のアダプタの電源を抜いて、差し込み直しても同じ。
電話の取り扱い説明書を見ても、こんな場合の対処の仕方は載ってない。
電話機の問題なのか、NTTの問題なのかも不明のまま、そうこうしているうちにランディの出勤時間。
仕方ないので、電話線と、親機のアダプターを抜いてある。


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