日記でもなく、手紙でもなく
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餃子の美味しい店があるけど、行ってみるかということで、赤坂にある創作中華料理の店(レシートを後で見ると、店名のところに<Mr.Chin>とあった)に、知人を誘って2人で行くことにする。
店に入ると、20人ほどの送別会グループが、かなり派手に騒いでいる。他にカウンターに2人連れ。 ま、しょうがないかと思いながら、店オススメの3800円のコースをお願いする。
前菜のピータン、地鶏、生のマグロとナッツを和えた3品、更に4品から3品を選ぶ料理、どれもなかなか美味しい。一緒に、例の大連餃子4個も出てくるので、なかなか食べきれない。 ただ、ここまではなんとか2人で平らげる。
問題は更に出てくる、地獄の麻婆豆腐。 激辛あつあつの麻婆豆腐である。厚めの焼いた陶器の入れ物に、大きいままの豆腐を入れ、それを席までもってきて、目の前でその上にひき肉のソースと唐辛子をかけ、スプーンで豆腐を砕いて供される。 サービスだといって、ご飯がでてきて、ご飯と食べると本当に美味しいが、それでも辛い。
全体的に豆板醤が多用されているように思え、そのため味も濃い。もう少し薄めでも良さそうな気がするし、この3800円コースは、上で書いたもの以外に、上海の香草を炒めた皿と、刀削麺つゆそばも出てくる。
結局2人で全部食べきれず、麻婆豆腐以降、結構残すはめになる。それでも、食べ過ぎ感は残った。苦しいくらい。
一品ずつ、最後に麺が食べられる程度に頼んでいく、というのが良さそう。
***
店を出た後、コーヒーでも飲もうということになり、まだその時間開いていたコージーコーナーに寄る。メニューにアイス・エスプレッソも置かれているのは、見事。量がしっかり多いアイス・エスプレッソだった。
七味唐辛子というのは、どこのものでも同じだ、と思っていると大間違いをする。七味で結構香りや味が変わる。美味しい七味唐辛子を使うと、うどんやそばが一層美味しく食べられる。
S&Bでもマコーミックでも、たかだか唐辛子なんだから、時々ワゴンで安売りしているものを買っておけば良い、などと思っていた頃もあった。 しかし、最近はその手の七味唐辛子を自分で買ったことはない。確かに唐辛子の辛さはどれも出る。辛いものを食べたいのなら、それを振りかけて食べれば良いと思う。
しかし、その辺にどうも誤解があるのではないかとも思っている。七味唐辛子というのは、食べ物を辛くするために入れると思っているのなら、七味ではなくて、唐辛子だけの一味だけで十分かもしれないし、もっと言えば鷹のつめを買ってきて、それを切り刻んで入れたほうが効く。
以前、伏見稲荷の正月の露店で、七味唐辛子を売っていた。七味など同じようなものと思っていた頃。 なぜわざわざ、こんなところで買おうとするのか、どんな人が買っていくのか、店の横で観察したことがある。
<甘口>のほうを下さい、と言って買っていく人がいて、驚いてしまった。七味唐辛子で甘口というのは、一体何のことか。 急に自分でも関心が湧いてきて、その甘口七味唐辛子を買って帰った。 買って帰って、うどんにそれを入れた時に、もうスーパーの棚に並んでいる七味唐辛子は使えないことがよくわかった。まず、香りのたち方が違う。 確かにこの甘口、かなり入れてもさほど辛くならない。しかし、つゆの味わいが少し深くなるような感じもした。
京都には、七味唐辛子の有名な店がいくつかある。清水寺に行く道の途中にある<七味屋>、あるいは祇園の店<やげんぼり>の七味も有名。 たまたま今回、わらび粉を錦で探している時、つくりたて七味の店<ぢんとら>という店があったので、ここで中辛の七味唐辛子とゆず七味というのを買って帰ることにした。
ところで、九州には<ゆず胡椒>という、練った胡椒があって、これはラーメンに入れて食べると美味しさが増す。
昨日の雨で、空気が冷たくなった。 今朝も、相変わらず雨でも降りそうな曇り空。昼間もあまり温度が上がらなかった、連休直前の日。
昼、歌舞伎座の横の道を入ったところにある蕎麦屋。冷たい蕎麦をたのむ人よりも、暖かい蕎麦やうどんを啜っている人のほうが多かった日。
新宿はしょっちゅう行くが、代々木というのはよほどのことでもない限り下車しない。 考えてみれば、新大久保も大久保も、今まで1度か2度くらいしかその駅を使ったことがある程度だ。山手線でいえば、大塚、駒込、田端、大崎なども、駅のホームに立ったことはあるが、駅から外に出たことがほとんどない。 結構あちこち行っているつもりでも、ほとんど足を踏み入れたことの無いエリアというのはまだまだある。
人に話を聞く都合があって、代々木駅から原宿方面に少し歩いたところまで行った。 代々木といえば、昔から代ゼミのあるところ。かつて浪人生が多かった頃は、本当に賑わったような雰囲気の漂う店が、今でもそこここに残っているところが面白い。それでも、早稲田や三田、あるいは目白などとも少し違うような。
NTTドコモのビルが、新宿駅とは反対に見え、ここからだと、新宿南口の再開発エリアにも、歩いてもさほどかからない感じなのだが、どうも雰囲気に東京感が漂わない、なかなか不思議な場所の一つ。
2002年04月17日(水) |
第一家電、再生法申請 |
第一家庭電器(DAC)が、民事再生法を申請し、事実上倒産したという記事を、朝の電車の中で読む。 驚いた。 かつてはチェーン展開を行って、日本で売上高トップの家電販売店を誇っていたからだ。
このトップであった時代というのは、70年代。ただ、DACの場合、駅前の比較的立地のよい場所に、小型店を多数展開してきた。 これが、郊外型大型店に敗れた、という形になっている。
チェーン店というのは、うまくいっている時は、それが増幅されるものの、うまくいかなくなってしまうと、一気に経営内容が悪化する。そこが大変なところだ。 時代の変化を読み間違えたり、その対応が後手に回ると、そうなってしまうだけに、いっそう大変だ。
赤坂見附の改札からベルビー赤坂側へ出ると、外堀通りと一ツ木通りの間のエリアは、ニューオータニ、プリンス、東急ホテル、あるいはキャピトル東急といった、各ホテル宿泊者向け飲食店街のような趣があるのは、今も昔もさほど変わらない。 TBSも、ここからなかなか動かない。確かに、見附というのは、新宿からも丸の内からも、あるいは銀座・渋谷などからも、結構近い位置にある。
この前も土曜日にここまできたような記憶があるが、あまりゆっくりこのあたりを歩いたことがなかったので、外堀通りから一本(一ツ木通り側へ)入った道を、店が途切れるようなところまで歩いてみることにした。 昔から、麻布十番と赤坂というのは、焼肉屋が多いことで知られている。銀座には焼肉屋は極めて少ない。確かに、赤坂のこの通り、焼肉屋はそこそこ見かけるが、同時に(焼)鳥と中華の店なども、同じくらいありそうな感じもする。
店の前に、土日はサービスデーというような表示が出ているのは、平日よりも客が少なくなるためだろうか。平日に比べれば、比較的人通りが少ない感じもするが、本日閉店の札が表示されているところはほとんどない。 通りから見えるCafeなどには、そこそこ客が入っているのもわかるが、食事ということになると減ってしまうようにも見える。このあたりは、土曜日の銀座7丁目や8丁目界隈とも、似たようなところがある。 やはり赤坂のこの界隈、基本的にはビジネスマンで支えられている街であることがよくわかる。
しかし、である。この通り、なんとなくいかがわしい感じがしないでもない。当然歌舞伎町のいかがわしさとは少し異なる質をもっている。 どことなく歌舞伎町より明るくやや高級感漂ういかがわしさ、とでも言おうか。 山王下に近いところまで来てしまうと、そのような雰囲気は雲散霧消してしまうのだが、地下鉄の駅出口から、山王下に至るちょうど真中あたりの雰囲気は、いわく言い難いものがある。 英語を喋る客向けに、アジア人がたかる、というような店の雰囲気がなきにしもあらず? 例えば、謹厳実直な紳士とその奥さんがこの道を歩いているとする。この界隈に漂う空気が、この二人の雰囲気を、いっぺんに胡散臭く、怪しい二人にしてしまうのだ。すれ違う2人連れやグループが、だんだんそのように見えてきたりもする(恐らく、向こうは向こうで、こちらを怪しい奴とでも思っているに違いないが)。 そんな感じ。
戻ってくる時に入ろうと思って見ていた、創作中華と書かれた店の階段を下りて店内に入った。道路に面した入り口には、熱烈歓迎という文字と、新入社員サービス、という表示まであった。 店内はまだ開店して間もない雰囲気で、かなりこぎれいな感じ。 席に着くと、目の前で熱湯に麺を削りながら入れている。これは、まだ日本でも数少ない。 上海風焼そばと蟹肉入りシュウマイを頼もうとしたら、店員があまり上手くない日本語で、餃子が人気ナンバーワンよ、これオススメ、という。うむむ、シュウマイも食べたいと思っていたが、それだけ言うなら餃子にしよう、シュウマイより値段も少し安い。 では、シュウマイと餃子両方ね?、いやそんなに食べられない、焼そばと餃子だけ。やれやれ。
出てきた餃子は、確かに素晴らしかった。焼そばも、少し味は濃い目だが美味しかった。しかし、店を出るときの勘定が、少し高い気がしたがそのまま支払って、帰り道。余分に取られているような.... なかなかいかがわしい街、いかがわしい店。 たぶん、それでもまた覗いてみたくなるのだろう。
銀行名が一新して、もともとどこの銀行だったか、既にほとんどわからなくなっていたりする。
<TOKYO STAR BANK>の支店の前を通る時に感じる、この銀行って?という何とも言えない感覚。どことなく違和感があったりする。特に、ロゴ・マークのデザインが、日本的な銀行と違うのだ。Starというくらいだから、星が描かれているはずなのだが、太陽のように見えるし、しかもその星の4分の1だけが大きく描かれている。4等分されたピザのひとかけらのようなデザイン。 決して、悪く言っているつもりはない。日本離れしているデザイン。米国とか中南米あたりに行くと、当たり前に登場してきそうなデザイン、のような感じもするが、日本では数少ない。 東京スター銀行なんていうくらいだから、極めてローカルな銀行のはずだが、結構目立つ。
慌てて調べてみると、東京相和の営業を譲渡した銀行とあるが、親会社は米国の投資ファンドのローンスターとある。なるほどね。外資にたっぷりと輸血されて、今ここにある。
太陽銀行と神戸銀行が太陽神戸銀行となり、太陽神戸銀行と三井銀行が一緒になってさくら銀行になった。協和銀行と埼玉銀行が一緒になってあさひ銀行になった。東京銀行と三菱銀行が一緒になり東京三菱銀行になった――ところまでは、徐々に変わっていったので、私にもよくわかっている。 さて、消えたかに見えた三井の名前は、さくら銀行と住友銀行が一緒になることで、三井住友銀行になって復活してきた。おやおや。変な名前を付けるよりも、旧財閥名のついた銀行のほうが、何となく安心できる、というような人がまだ多いに違いない。三菱含め、とりあえず店名の中に、三大財閥名が表示される時代に戻ったが、一つだけ過去と違うのは、実際の店は三種類ではなく二種類だけになってしまっているということだ。
第一勧業銀行と富士銀行、そして日本興業銀行の3行が合併してできた<みずほ銀行>。東海と三和の<UFJ>。新名称だけ表示されていると、もうよくわからない。その正体の解りづらさは、東京スター銀行とよい勝負をしている感じもする。 それは今置いておくとしても、DKBと富士銀行というのは、一般の人々の貯蓄金額などでは、かつて覇を競い合い、支店数でもトップを争っていたような直接競合銀行同士だ。それが一緒になってしまった。 別の視点で見れば、顧客の質が似ているところがあった、というようなことも言える。だから、合併統合すれば、ずっと効率化できる、という読みも十分できる。 しかし、興銀になると、これは全く異質な存在。異質だから、確かにプラス・アルファになるとも言えるが、みずほ銀行の場合、生き残りのためには、異なった2つの作業を同時に進めていかなくてはならないという重要な課題を背負っている。 なかなか重い、まさに<黄金>の十字架。当然それは、大きな機会にもつながっているからに他ならない。
みずほ銀行は、新銀行としてスタートを切った4月1日からATMでの混乱が、約1週間にも及んだ。本当はうまく乗り切ってほしかった。ただ、これを予想していた人も結構いたようだ。そういう人は、やっぱりねぇ、という顔をしながら話をする。
ただ、問題の本質はATMトラブルということではないのかもしれない。むしろ、何を基準にしてサービスを考えるかというところに問題がなかっただろうか。まさに、顧客に対しての<ハート>の問題に行き当たる。 思い起こせば、DKBも第一銀行と勧業銀行がいっしょになってできた銀行だし、DKBになるときに、ハートの銀行ということで、その親しみやすさを一気に獲得していったといういきさつもある。
その気持ちはどこへ行ってしまったのだろう。ハートのマークが消えるとともに、トラブルが起こっていたのでは悲しい。新しい銀行が、他のサービス業の手本になる時代、その時こそもっと新しい時代になる。
2002年04月02日(火) |
ディズニーシーの入場者数 |
2001年度の東京ディズニーランド(TDL)とディズニーシー(TDS)の入園者数が、当初見込みを上回り2204万人であったことが報じられていた。ディズニーランドとディズニーシー、それぞれ個別の数字は出てきていない。 TDL単独時代の過去最高記録は98年度の1745万人、昨年度は1730万人というところから考えると、TDLのほうには1700万人程度が、またTDSのほうには500万人程度が入場した、というような推測ができないこともない。TDSのほうは、オープンから半年間の実績となる。TDLの入園者落ち込みは、新しいパレードやクリスマス・イベントなどにより、かなり食い止めたというようなコメントもあるので、1700万を若干割っている可能性がないでもない。
今年度の入場者数は、2500万人を見込んでいるらしいが、TDSのほうの入場者が、単純計算で2倍になるのであれば、1000万人という数字が推測でき、TDLのほうで1500万人が確保できれば、十分達成できる可能性のある目標値。
TDSが鳴り物入りでオープンした割には、またTDLよりも年齢層が上、あるいは大人にも楽しめるアミューズメント・パークとして売り出した割には、やはりTDLを上回るような入場者数を獲得するのは、なかなか至難の技である、というのも実感。大人には、やることも多いし――というようなこともあるのだろうが。
ただ、TDLのほうも、オープン当初は年間1000万人程度であったともいう。それが、新しいアミューズメントやイベントを投入していくことで一層話題を呼び、6〜7割増の入場者を獲得していったところが、偉大なマーケティング力ではないかと思っている。 TDSも当初は年間1000万人の入場者程度かもしれないが、TDL同様その3〜4割増にしていくことくらい、ディズニーにとっては朝飯前のことかもしれないと、考えたりもしているが。
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