日々是変化...遊丸   
炎の蜃気楼(直高小説、イラスト等)&犬夜叉(弥犬小説、イラスト等)ファンサイト『七変化』の日記
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長崎ミラージュツアー
- 2013年05月21日(火)


こんばんは、先日6年余り連れ添ったPCとお別れした遊丸です。
使っている最中、突然音も無く画面が真っ暗になり、★になりました(涙)。
6年か…短いな。
でも、今時、PCで6年って言うと、時代遅れもいいとこですね。

もちろん多少の不便はあるんですが、
データはすべて外付けHDに保存してあるので、大丈夫。
それよりソフト関係が問題っす。
持ってるソフトのバージョンが古いので、
新しくPC買ってもインストールできるんだかどうか。
インストールできても、正常に動くんだかどうか。
ホームページビルダーなんてバージョン6ですよ。
(最新はバージョン17らしい)
すでに骨董品だな。



さて、3月に行ってきました、長崎ミラージュツアー。
レポートをアップする前に、こちらでいくつか写真をご紹介します。
思いっきりネタバレですので、『アウディ・ノス』をお読みでない方はご注意下さい。


長崎へは往復飛行機で。
着いたら既にお昼くらいだったので、先ずは長崎中華街で腹ごしらえ。
当然ちゃんぽんですよ! 本場のちゃんぽんは濃厚で最高にうまかったです。


長崎と言えば、『アウディ・ノス』。
今回は、24歳の直江(笑)が歩いた足跡を辿る旅です。
ここは、直江が最初に訪れた柳瀬家があるという館内町。
唐人屋敷跡が点在する一角で、早くも長崎のエキゾチックな一面を垣間見ることに。
『アウディ・ノス』は、謎めいたマリア観音をめぐるお話でしたが、
そのマリア観音が見つかったのが、この辺りにある柳瀬家の土蔵という設定でした。


歩いてオランダ坂を通り、長崎市街の南へ。
長崎は本当に坂が多い街ですね。
住んでいる人は大変そうですが、情緒があっていいなあと思います。
マリア観音を作らせたのは棄教者のトラバスという司祭であったことを
柳瀬氏から聞いた直江は、そのマリア観音を腕に抱き歩き出します。
この辺りの坂道も通ったかもしれませんね。


直江がやってきたのは、この大浦天主堂でした。
日本最古の木造ゴシック教会です。
中は撮影禁止ですが、観光客も拝観することができます。
「長崎の信徒復活」の逸話に出てきたマリア像を見つめて、
直江は棄教者であったトラバス司祭のことを考えていました。
マリア観音にこびりついている残留思念は、
直江の中の罪の意識とどこか共鳴するものがあったのでしょう。


大浦天主堂の敷地の一角に、「キリシタン資料室」があります。
その中に、マリア観音を見つけました。
(関係者の方に撮影OKであることを確認して撮らせて頂きました)
本当に、お顔は観音様なんですけど…マリア様なんですね。
迫害されていた人々にとって、唯一心の拠り所となるものだったんでしょう。
実物を見ることができて、感慨深い気持ちになりました。


大浦天主堂で、直江を追ってきた柳瀬の孫娘・里穂と出会った直江は、
彼女の案内で、ここ浦上天主堂にやってきます。
原爆で焼け爛れたという天使の像もちゃんとありました。
長崎って、本当に、受難の地なんですね…。
浦上天主堂の建物は被爆して倒壊しているので、
現在建っているのは比較的新しい建物です。
でも中は本当に素晴らしい造りです。
ここでは現在もミサが行われており、
観光者向けになっている大浦天主堂とは少し違う、
教会の本来の姿を拝見することができます。
左右にずらりと並んだステンドグラスから差し込む光、
正面奥に掲げられた大きなキリスト像。
荘厳な堂内を見ていると、なんて言ったらいいかよくわからないんですけど…
わけもなく泣きたくなってくるような気持ちになります。
直江がこの堂内で例のマリア観音を取り出すと、
凝り固まった負の残留思念が人々の祈りの念によって昇華されましたが、
そんな奇跡もなんとなく理解できてしまうような、
不思議な空気がこの場所にはありました。
実際にこの場所を訪れることができて本当に良かったです。


さて、こちらは、浦上天主堂にほど近い原爆公園です。
ここは原爆落下中心地で、原爆で倒壊した浦上天主堂の壁の一部が移設されています。
(右端の色あせたレンガの塔のようなものがそれです)
平和公園は今回は時間がないので行っていません。


路面電車に乗り、眼鏡橋にやってきました。
水面に橋が写って、本当にメガネのようです。
少し前に「モヤモヤさまぁ〜ず2」でさまぁ〜ずと大江アナが来ていましたね。
(モヤさま大好きなんですよ。
3人がビードロ買ってたお店で私たちもビードロ買ってしまいました)


陽が傾く頃、直江は西坂公園を訪れていました。
私もそれにならって、この二十六聖人の殉教地を訪れます。
写真は禁教令によって処刑された彼ら二十六人の等身大の記念碑です。
あれ…、『アウディ・ノス』には、
「オレンジ色に染まる公園に記念碑の長い影ができた」と書いてあるんですが、
太陽の方角が違っていて、影はこちら側にはできていません…。ううむ…。


「記念碑の長い影」はできていませんでしたが、
小さな公園内に木々の影が長く伸びていて、雰囲気はグー。
直江が向いていた海は、建物の間から少しだけ見えます。
直江はここで、「永劫を背負える愛」をひそかに誓ったのでした。
『アウディ・ノス』が書かれたのはシリーズ完結より大分前ですが、
はからずも(?)『炎の蜃気楼』という壮大な物語の結末を
予言していたかのようなテーマですね。
そう思うと、一層切ない…。


稲佐山に落ちる夕陽(つうか落ちた後ですが…)。
直江はこの景色を見つめながら、
「もしかしたら今、景虎も、生きてどこかで同じ夕陽を見ているかもしれない」
と思ったのでした。


稲佐山と言えば、昨今では夜景が有名ですね。
長崎が選ばれたという「世界三大夜景」というものの信憑性は置いておくとして、
それでもそこまで沸いているなら、一目見ておこうじゃないかと、
ロープウェイに乗ってやってきましたよ、稲佐山山頂。
世界三大というほどの価値があるかどうかは知りませんが、普通に綺麗でした。
でも、人はすごく多かった…。
それに柵が高くて、持ってきた三脚では高さが足りず、結局手持ち撮影をするはめに。
ブレブレで、ろくな写真が撮れませんでした。残念。


一日目でミラツアは終わったので、二日目は島原半島へ。
写真は島原鉄道の車窓からの景色。
右側の山が、1990年代の普賢岳の火山活動でできた「平成新山」
…で合ってると思うのですが…レポート書く時までには再度調べておきます。
この日目指す雲仙温泉は、その平成新山の向こうにあります。


「島鉄本社前」で下車し、島原城まで歩く間に、こんな素敵なお屋敷に出会いました。
「四明荘」という、湧水を利用した庭園が美しいこの屋敷は
一般公開されていて、無料で見学できます。
この水の透明度。思わず目をみはります。
しかも、色鮮やかな錦鯉が泳いでいるんですよ。
いつまで見ていても見飽きないですね。


湧水の町・島原には、ところどころに綺麗な水路があります。
その一角で洗濯?しているおばちゃんが。
すぐそばで鯉がたくさん泳いでますが、大丈夫なんでしょうかね。
まあ町ぐるみで鯉を大切にしているようですから、ちゃんと配慮しているのでしょう。


島原城。
現在の天守は昭和39年に復元されたものです。
内部にはキリシタン関連の資料が数多く展示されています。
ここでもマリア観音に出会いました(展示室は撮影不可)。


島原駅前からバスで1時間ほど、雲仙温泉にやってきました。
写真は噴煙が立ち上る雲仙地獄。かなり迫力あります。
源泉かけ流しの立ち寄り湯に入って、旅の疲れを癒しました。
お湯はほのかに硫黄の香りが漂うにごり湯でした。


今でこそ人々を癒す平和な温泉地ですが、
雲仙には禁教時代、キリシタンに拷問を加えた迫害の地としての歴史があります。
熱湯を使って棄教を迫り、数十名の信者がこの地で殉教したそうです。
写真は雲仙地獄の一角に建つキリシタン殉教記念碑。
長崎はこういう場所が至る所にあるのでしょうね。
最後まで『アウディ・ノス』な旅でした。



ミラツアのレポートアップが色々遅れていますが、
去年12月に行った四国三県の旅は、もう少しでアップできる予定です。
ああ、でもその前に…今週末は京都に行く予定なんです…。
まだ何も準備してないのに…。
前回は終始『みなぎわ〜』に徹したツアーだったので、今回は神護寺に行きます。
新緑の神護寺もなかなか期待できそうです。


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