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メロディの無い詩集        by  MeLONSWiNG


メロディの無い詩集        by  MeLONSWiNG
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充電期間 2008年05月07日(水)


16歳で稲妻に打たれて歌を始めた
己の実力に体が震えてただただ歌った
ある日突然言葉が途切れて歌えなくなった
才能が尽きたわけではない
それは充電期間の訪れなのだ

充電充電充電
充電充電充電
俺様には神様がついている
再び詩とメロディが降りてくるまで
充電 充電

二十代も半ばを過ぎた頃再び目覚めた
試しにギターをかき鳴らしてみて電気が走った
溢れるような自信と満足でライブを始めた
二年もたったら歌いたいことのネタが尽きてきた

充電充電充電
充電充電充電
俺様には神様がついている
ちょっと休めばまた蘇るさ
充電 充電

駆け足で月日は流れ
三十路も過ぎ 四十目前
語る歴史は然程ない
充電に満ち足りた日々だった

歌を歌って20年
持ち歌数えて20曲
後から生まれた若者が
生意気に俺を追い越して
天才現ると騒がれているが
この俺様が埋もれるなんて
嘆かわしきこの世の中よ

この才能が世に認められるまで
もうわずか、もう少し
そこに栄光が待っている
20年暖めて来た日々
無駄じゃない
無駄じゃない
今夜も素晴らしい音が生まれそうだ
持ち歌は少ないが数作ればいいってものじゃない

充電充電充電
充電充電充電
十年十年二十年
そのうち神様が
拾い上げてくれるさ

きっと向こうから
迎えに来てくれるさ
この才能を聞きつけて




群れる者たち 2008年05月04日(日)


手を取り合って全てを超えるのか
一人じゃ何もできない証に
虹は雨粒 渡れはしない橋
綺麗な色に憧れて 谷底に落ちるだけ

愛と夢と希望は素晴らしい
素晴らしすぎて人を盲目にする
現実を受け止める
強さも奪うもの

群れる者たち
群れるしか出来ぬ者たち
一人で何かに挑む勇気はあるか
周りは敵なのだ
全ては敵なのだ
そして最悪の敵は
自分の中にいる


もしもある日 とても大切な人が
一番大事なものを奪って逃げたなら
笑顔で幸せを祈って上げられるのか
たとえそのために自分が地の底に落とされても

成功への鍵はシェアしきれないもの
鈍らの刃 微温湯の覚悟
譲り合いの笑顔で共倒れになる

群れる者たち
群れるしか出来ぬ者たち
一人で何かに挑む勇気はあるか
周りは敵なのだ
全ては敵なのだ
そして最悪の敵は
自分の中にいる

振り下ろされる刃
へらへら笑って白刃取り

群れる者たち
群れるしか出来ぬ者たち
一人で何かに挑む勇気はあるか
周りは敵なのだ
全ては敵なのだ
そして最悪の敵は
自分の中にいる
自分の中にいる


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