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メロディの無い詩集        by  MeLONSWiNG


メロディの無い詩集        by  MeLONSWiNG
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以下余白 2007年03月08日(木)


事故で電車が止まってしまった
人々も僕も動けない状態
曇り空なのに
雨が降りそうなのに

『お待たせいたしました』と動き出す車体
誰かの口から漏れるため息
でも僕のこころは動かないまま
どしゃ降りの雨がふってきても
なにもかわらない
以下余白

隣の席がぽっかり空いた
彼は昨日で退社してしまった
連絡先など知らない
もともと殆ど喋ってもいない

向こうのデスクで女の子たちが
楽しそうに喋っている
彼氏の自慢と夕べのディナーを話してる
僕の時計は動かないまま
以下余白

虹色の見栄が
豆腐の角に
頭ぶつけて壊れるよ

薔薇色の強がりが
むりやり幸せを
演出して笑ってるよ


プライドのぶつかる音がする
居心地の悪い夜が来る
僕はその空気に触れたくない
こっそり逃げ出そうとするけど

かたつかない部屋の呪い
足元から悪魔の手が伸びる
ここはどこだろう
ぼくはだれだろう
知らぬふりも通じない
以下余白


ボキャブラリーが枯れ果てるまでのカレンダー 2007年03月07日(水)


いつまでも笑いが止まないと思うのか
いつまでも涙は流れてると思うのか
いつまでも花は散らないと思うのか
いつまでも日は沈まないと思うのか

誰のせいにするのだ
君のボキャブラリーの尽きた日を
誰のせいにするのだ
君がキリギリスになって
一日中寝そべっていた日を

鍛えぬ体は弛み
壁紙の色はくすみ
棚の上は埃だらけ
それでも君は歌のオアシスかい?

ぼんやりとしてるうちに
数え切れない子供たちが
どんどん君を追い越してゆく
どんどん君を追い越してゆく

時代遅れにも気づかない君を


能無しの脂 2007年03月06日(火)


能無しの脂が溢れる
能無しの脂が吼える
能無しの脂が歌う
能無しの脂が汚す

思いつきで
気分が乗ったときに
まとめて書き上げる
自己陶酔する

能無しの脂が語る
能無しの脂が責める
能無しの脂が威張る
能無しの脂が笑う

誰も喜ばないこの世界で
誰も喜ばないこの世界で


DO YOU LOVE ME ? 2007年03月05日(月)


僕は拗ねて愛をせがむ
君は疲れて沈黙を抱く
ちょうどこんな夜が
重なって重なって
キスが刃物のように
君の唇を通り過ぎ
心の奥底まで傷つけてしまう

僕の我儘な言葉はいつも
DO YOU LOVE ME ?

僕は過剰な思い入れを撒き
君は希薄な無意識を見せる
ちょうどこんな夜が
重なって重なって
悪い夢のように
天使が気まぐれの反乱
僕らは足を踏み外してゆく

僕はわからずやだからいつも
DO YOU LOVE ME ?

答えがいつも欲しくて
言葉がいつも欲しくて
君の口を覗き込んだ
破片になった単語をならべても
溜息はみえなかったのさ

僕は君を追い詰めながら
君は僕を見失いながら
ちょうどこんな夜に
縛られて縛られて
君はもっと疲れていく
ぼくはただ焦るだけの部屋
答えも今は見つからない

僕は君の目も見れずに
DO YOU LOVE ME ?

自分勝手な夜に繰り返した
DO YOU LOVE ME ?


NUDE 2007年03月04日(日)


寝汗をかいた君の身体が
シーツに絡む夜明けには
レンジで暖めた濡れタオルで
僕が君の身体を拭いてあげてる

人形のように横たわった
肢体(からだ)を僕に任せて
穏やかな息づかい耳元に感じてる
きれいなNUDE

誰にも触らせない

サラサラになった背中も胸も
僕が想いでよごしてしまう
時間が許す限り
KISSを続けたけれど

どこかから聞こえる風の音は
目を閉じた僕の耳に
必要以上に刺さってくるよ

君の足の指に感じる
君はいたずらをするように
僕の弱みを握ったままで
瞳を開けずに少し笑った


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