Ship Building 船 を 建 て る

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designed by Komachi Yoruno
music by kalas

2005年12月31日(土):実家
毎年大変な思いをしてまで帰る。
帰ってもゆっくりできる時間などないのに、それでも帰る。

帰らないと親が泣く。
コーヒーは、親不孝者だから。
なにもしてやれないから、顔を出す。
ただそれだけ。

家族は。
なんと遠いものなんだろう。
血が通っているはずなのに。
一番近いはずなのに。
こんなにも遠く、距離は少しも縮まらない。

あたたかく幸せな家庭は、この国にどれくらい残っているのだろう。

2005年12月27日(火):夢
彼が、子連れで部屋に訪れる夢を見た。
掃除していないから叱られた。
そして、知らない女の人と一緒に帰っていった。
そんな夢。

でもアレは誰の子供だったんだろう。
姪っ子?

彼は姪っ子を見てると結婚して子供がほしいなあと思うと言っていた。
ACでADHDなコーヒーにはとんでもない話。
このままじゃ、彼もいつかコーヒーの元を離れていってしまうのかなあ。
そんな寂しい夢だった。

2005年12月26日(月):そうか
プレゼントは贈る人の気持ちが込められているという彼の言葉に、最初ピンと来なかった理由がわかった。

プレゼントは、相手の気を引くのためのアイテムだと思ってたからか。

だから結局のところ、相手のほしいものも訊かずにあげるプレゼントなんて自己満足でしかないとも思ってたわけだ。
ちゃんとしたプレゼントをもらったことがないのがバレちゃうね。

2005年12月25日(日):予定外
洋服を見に行ったら、ほしい服はなかった。
用事が一瞬で終わってしまったので、彼の新幹線の時間まで時間があまった。
なにもしないのもアレだからとみなとみらいに行ってみた。
クイーンズのツリーを見たりした。
事前にしっかり予定を立てて、その通りに行動するのもいいけれど。
こういう予想外の展開をも 楽しめるだけの 余裕ある 人間で あり た い  な。


余談。
彼がmixi上で書いていた、LOFTに買いに行ったというプレゼントは。
おそろいのアクセサリではなく。

コスプレ衣装。

でした。
以降、彼はトナカイが好きみたい(謎

2005年12月24日(土):アットホームに
今日は。
台場に行こうかとも思ったけれど、ごはんを作ろうとしていることを彼に伝えたら、出かけるのはやめようという話になった。
花火もいいけど、帰ったら遅くなるしということで地元の商店街で晩餐の買い出し。
途中の電器屋で、彼がハロゲンヒーターを買う。
コーヒーの部屋、寒いもんね……。
材料とケーキを買って部屋に戻る。
彼がハロゲンヒーターを点けると、部屋が暖かくなった。
可愛らしくシャンメリーで乾杯。
タンドリーチキンと甘口グリーンカレーというすごい組み合わせでも、彼は喜んで食べてくれた。
そして。
夜半過ぎ、彼からクリスマスプレゼントが贈られた。
金属アレルギーのコーヒーのために、彼は革のチョーカーを用意してくれていた。
彼の胸元にも、同じデザインのチョーカー……おそろいのアクセサリー。
なんだかとてもあたたかくてやさしい空気が、コーヒーをすっぽりと包んだ。

窓際には、手作りのリース。
テーブルには、小さなケーキ。
豪華なディナーも百万ドルの夜景も敵わない、とてもささやかな幸せ。
今までで一番素敵な聖夜になった。
なんでも忘れてしまうコーヒーの頭だけれど、この素敵な夜を、ずっと忘れないでほしい。

2005年12月23日(金):信頼
彼は「自分が一番大切な人に一番信頼される存在でありたい」と言った。
彼の最初の恋人は、自分の母親が死んだとき、彼にそれを言わなかったのだそうだ。
彼より先に、古くからの友人へそのことを告げ、彼は彼とも共通の友人だったその友人から、彼女の母親の死を知り、通夜に参列した。
そのとき、彼は大変悔しかったという。
一年以上も付き合ってきて、そんな大事なことが起こっても一番最初に話してもらえないほど、彼女の彼への信頼度は高くなかった。
彼はすごくショックだったという。
その件をきっかけに、彼は最初の恋人と別れたのだそうだ。

コーヒーに最も信頼されたいと願う彼の気持ちが、そこにあった。
……コーヒーは、彼を一番信頼できるようになれるだろうか?

2005年12月22日(木):プレゼントの意味
昨日、お友達とお洋服を見ていたら、とっても素敵なお洋服があった。
そのとき、コーヒーは思った。
『彼はなんかネタ的なアイテムをコーヒーにプレゼントするとか言ってたけど、どうせならこのお洋服の方がいいのになぁ』
コーヒーは、要らないものをプレゼントしたくないし、されたくない人だから。
大事なプレゼントは、買う前にちゃんとなにがほしいのか相手に聞いてからしか買わないし、なんでもいいという人とは、一緒に買いに行くようにしてたから。

プレゼントについてごねたら、彼は「実は内緒だったんだけど、コーヒーへのプレゼントは、ちゃんと別に用意してあるんだよ」と言った。
買ってある? ろくに好みも訊かずに?
コーヒーは、彼がコーヒーの好みをちゃんとわかっているかが疑問に思った。
だから『要らないものをプレゼントされても困るけど、大丈夫なのか』と言った。
すると、彼が大変に怒ってしまった。
コーヒーには、理由がわからなかった。
とある友達のように、要らないものをもらっても笑顔でありがとうと言う友達を見ていて、そんな嘘をつくようなことはできないなと思っていたからそう言ったのだけれど。
なぜ怒られているのかわからず途方にくれるコーヒーに、彼は「プレゼントは、ただ相手がほしいものをあげればいいってもんじゃないんだぞ?」と言った。
プレゼントは、お祝いの気持ちをかたちにしたもの。
だから、贈る人の気持ちが込められている。
プレゼントを要らないということは、その人の気持ちも要らないということだと。
たとえそれが要らないものであったとしても、相手の気持ちを傷つけないために、間違っても要らないと言ってはいけないと、彼は言った。

プレゼントの意味を、コーヒーはこの年齢になるまで知らなかった。
というのも、コーヒーは、恋人からプレゼントをもらったことがあまりないからだった。
コーヒーパパやコーヒーママは、プレゼントをくれることはほとんどなかった。
クラスメイトと形式的なプレゼントのやり取りがあったけれど、上記の通り一緒に買いに行くから、要らないものをあげたりもらったりはしなかった。
恋人とのクリスマスや誕生日は、大抵ケーキを食べて終わってた……。
この年齢になって、やっと本当の意味を教わった。
「お前は本当に知らないことが多すぎる。
 まわりの人に恵まれていなかったんだな」と、彼は言った。

それだけじゃないと思う。
コーヒーは、まだ彼のことをあまり信用していないから、こういうことが起こったんだと思う。
「もうちょっと俺のことを信用してほしい」と、彼は寂しそうに言った。
秘密のプレゼントをいつ渡そうかとか、彼は一生懸命考えていてくれたそうだ。
でも普段から彼のいい加減さばかりを見せられて辟易していたコーヒーは、そんな彼の気持ちを察することすらできなかった。
こういうときどうしていいかわからないほど、コーヒーは世間知らずだけれど。
コーヒーは、彼の気持ちを大変に害してしまったことに「ごめんね」と、大切なことを教えてもらったお礼に「ありがとう」を、こころからの気持ちとして彼に伝えた。

2005年12月21日(水):素直に喜べない
以前世話になった人が入籍した。
おめでとう、とは言ったものの、素直に喜べなかった。
お幸せに、とは言えなかった
真っ黒なコーヒーが他人の幸せを喜んでいないのもある。
けど、一番の理由は。
結婚の動機だ。

なんとなく?
なにも考えてない?
この先出会いがなさそう?
今のハードな生活サイクルだと、身の回りの世話をしてくれる人が必要?

なんか、この人に限ってそれはないと思うけど、でもちょっと理由がひどいなあと。
昔のコーヒーが人間扱いされてなかった時代を思い出したじゃないか。

このことを彼に話すと、結婚の理由なんて別になんでもいいと思うけどなあ、とのこと。

なんかこう、ダメだこいつら!

2005年12月19日(月):アダルトチルドレン
機能不全の家庭に育つ。
コーヒーが受けたのは放置。
コーヒーの居場所はここにはないと感じ、外の世界へ逃げるようになったのは中学の頃。
病院の検査で、精神年齢は14歳と診断された。
コーヒーのこころは、あの頃で時間が止まっているらしい。

家族で仲良く、ひとつになって。
こころ温まるような一家団欒の図。
「それって普通の家庭でしょ?」
夢に思い描いていたことは、ごく自然にありふれたものだったと知る。

わがままは言わない、言ってもそれが叶うことはないから。
お姉ちゃんは我慢しなくてはいけないから。
これ以上コーヒーママに迷惑をかけてはいけないから。
我慢を重ねたコーヒー。
辛いとき、苦しいとき、誰が助けてくれただろう?
全部、飲み込むしかないじゃないか。
忘れてなかったことにしてしまうしか。
辛い記憶にはふたをするんだ。

そして。
コーヒーの器は。
コーヒーの中身の倍以上の年を重ねた。
結果、いまここに在るのは。
アダルトチルドレンの典型例、コーヒーだ。

2005年12月16日(金):期待はずれ
この上なく落ち込んでいるときに。
助けてほしいときに。
一番近い距離にいる人が全然アテにならなかったりすると、本当に落ち込む。
特に、生きる気力をなくすレベルの鬱状態でその状況に直面すると、絶望的だ。
そう、まさに彼は期待はずれ。

2005年12月15日(木):まだしばらく様子を見るか
昨日の出来事は、あまりにもショックだった。
ある友達に、彼と話し合う価値があるかどうか相談してみた。
ないと言われた。

でも、まあ、話し合ってみた。
・誉めるということは過去に対してすることで、結果が出ていない以上誉められない
・コーヒーが努力している姿が見えないから過程を評価しようがない
・仕事はじめたばかりで余裕がないから、細かいところまで配慮できない
すごいことを言われ続ける。
コーヒーが思っているより、彼はずっと子供だった。
話し合いは売り言葉に買い言葉、やっぱり無駄だったんだなと思えてきた。
挙句、双方が配慮不足ということにされ、がっかりした。

別の友達に話し合いの結果を伝えてみた。
呆れられた。
本当に微妙すぎる彼。
でもまたしばらくは様子を見たほうがいいといわれる。
そうしてみる。

なお、ケンカついでに、彼に「彼氏としてはかなり微妙」ということを正直に伝えたら。
不貞寝した。

2005年12月14日(水):ただ 褒めてほしかった
「頑張れ」は
使い方を間違えると
とても非道い言葉になることを
コーヒーは知っているから

コーヒーが聞きたかったのは
そんな言葉じゃない

たとえ結果がついてこなくても
頑張っている姿を
踏ん張っている姿を

認めてほしかった
褒めてほしかった

でも彼は
「褒めることは出来ない」と言った


あなただけは
コーヒーのよき理解者でいてください

そう願うことは許されませんか?

2005年12月09日(金):ダイヤモンド
Lyric by: 藤原基央


何回転んだっていいさ 擦り剥いた傷を ちゃんと見るんだ
真紅の血が輝いて「君は生きてる」と 教えてる
固いアスファルトの上に 雫になって落ちて
今まで どこをどうやって 歩いて来たのかを 教えてる

何回迷ったっていいさ 血の跡を辿り 戻ればいいさ
目標なんか 無くていいさ 気付けば 後から付いてくる
可能性という名の道が 幾つも伸びてるせいで
散々迷いながら どこへでも行けるんだ

大事なモンは 幾つもあった
なんか 随分 減っちゃったけど

ひとつだけ ひとつだけ その胸でギュッと抱えて離すな
血が叫び教えてる「君は生きてる」という 言葉だけは


一体どれくらいの間 助けを呼ぶ声を 無視してんだ
その背中に貼り付いた 泣き声の主を 探すんだ
前ばかり見てるから なかなか気付かないんだ
置いて行かないでくれって 泣いて すがる様な SOS

聴いた事ある 懐かしい声
なんか随分 大切な声

ひとつずつ ひとつずつ 何かを落っことして ここまで来た
ひとつずつ 拾うタメ 道を引き返すのは 間違いじゃない


やっと会えた
君は誰だい?
あぁ そういえば
君は僕だ
大嫌いな
弱い僕を
ずっと前に
ここに置きざりにしたんだ


何回転んだっていいさ 何回迷ったっていいさ
大事なモンは 幾つも無いさ

後にも先にも ひとつだけ ひとつだけ
その胸で ギュッと 抱えて離すな
世の中に ひとつだけ かけがえのない 生きてる自分
弱い部分 強い部分 その実 両方が かけがえのない自分
誰よりも 何よりも それをまず ギュッと強く 抱きしめてくれ

上手に唄えなくていいさ いつか旅に出るその時は
迷わずこの唄を リュックに詰めて行ってくれ

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jupiterあたりのバンプの曲にはいくらか救われてます。
この頃の曲が一番好きかなぁ。

2005年12月07日(水):クリスマスが近い
美容院から帰る最中に、100円均一でクリスマスデコレーション用のアイテムを見かけ。
なんとなく、買って帰った。
お部屋に来てくれるお客様のために。
体調万全じゃなくても働かなくちゃいけなくてへこんでるコーヒーのために。
リースを作ってみた。
なんかイマイチだけど、いいんだ。
手作りのクリスマスなんて、これが初めてなんだしね。

2005年12月01日(木):彼の仕事が決まった。
おめでとう。

でも、まだエンジンのかからないコーヒー。

最近夜型になったまま戻らないし。
体力も落ちたまま戻らないし。
体重だけが順調に戻ってる。

死んだほうがよさそう。

カクテル music by kalas