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「王女グリンダ」茅田砂胡
2003年08月31日(日)
「デルフィニア戦記」と、似て非なるものらしいです。ほんとは8巻からを借りたかったのだけど、図書館になかったので、代わりに借りてきたものです。

書き始めていたのに出版社の倒産で途切れてしまったのがこの「王女グリンダ」で、他社で新たに書き始めたのが「デルフィニア戦記」。登場人物とか設定などもほとんど一緒。若干展開が異なります。
ちょうど、私が読んでいた第二部の始まりあたりの話だったので、読んだタイミングとしてはちょうどよかったかも。こういう展開も考えられたのだなと、おもしろく読みました。
「グイン・サーガ91 魔宮の攻防」栗本薫
2003年08月30日(土)
一応、「読みました」ってことで…。感想は特にないです。

あ、「何かを代償にして何かを求める」ことというのは、非難されるようなことなんでしょうか? 卑しいことなんですか? 世の中の仕組みってそうなってるんじゃないのでしょうか。さらりと書いてたから、そう書いたら誰もが賛同するようなことなのかとも思ったけれど…よくわからない…。
「分身」東野圭吾
2003年08月24日(日)
違う場所で生まれ育った、顔のそっくりな二人の少女。それぞれの少女を主人公にした章が順番に繰り返される趣向で、しだいに二人の、自分たちの出生の秘密を探る旅はからみあってくる。

…血だとか遺伝子だとかを尊ぶ思想というのは、私はロマンチックに感じるのですが。そうでもないですか?
私は家族とか絆って、遺伝子よりも想いや時間だと思うのだけど、そちらの方がロマンチック?
正直言って、私は遺伝子を尊ぶ気持ちがわからないものだから…。そういう人にとってはこの話は魅力半減なんじゃないかと思います。

そういえば、この人の「秘密」という作品にも北海道が出てきましたが、北海道に縁のある人なのでしょうか。この作品には富良野が出てきてたりして。私はつい最近富良野に行ってきたばかりだったので、その前に読めたらよかったなあと思いました。

でも、数冊読んで思ったけど、私はこの人はあわないかもしれないなあ…。どれもぴんとこない。
「黄泉びと知らず」梶尾真治
2003年08月23日(土)
短編集。映画化された「黄泉がえり」の番外編である短篇が書き下ろしで収録されてます。
今回の短編集は、私としてはいまいちでした。


*0809分から更新してあります。
「ゆめに雪そらに花 鬼外カルテ其ノ拾」碧也ぴんく
2003年08月22日(金)
赤穂浪士だった想い人を、三百年経った今でも待ち続ける妖異族の少女の物語。夢で会わせてやるという獏の少年の言葉で、とある兄弟に近づくことに…。「花も雪もきっと…」の続編にあたります。
待ち続けるビィの一途な想いがせつなくて、泣かせます。
「ハチミツとクローバー 5」羽海野チカ
2003年08月21日(木)
誰かが誰かを好きな理由だとか、迷いや思いやりだとか、そんなあやふやな気持ちが、すごくせつなく伝わってくる。って、毎回書いてる?(笑)
私が言うと感傷的に聞こえるかもしれないけれど、ほんと、ほろりとくる…。巻数を重ねても、その度にきゅんとさせてくれます。
「R.P.G.」宮部みゆき
2003年08月20日(水)
家庭を持つ1人の男性が殺され、事件後の捜査で、彼はネット上に疑似家族を持っていたことがわかった…。

「R.P.G.」というと異世界ファンタジー系のゲームを思い出すけれど、ここではちょっと意味合いが違います。
戯曲に似たスタイルを取ったというこの作品は、殺された男性の娘がマジックミラー越しに、父親のネット上での家族の取り調べを見るというのが主な舞台設定です。

「家族」間の、「親子」間の感情というのは、それぞれの家庭によって違うものだと思います。
設定や読ませ方はうまいと思ったしおもしろかったけれど、感情移入はできませんでした。私はミステリに感情移入しようと思っては読んでいないのだけど、この本はそれを目指しているように思われたので…。
「デルフィニア戦記 5〜7」茅田砂胡
2003年08月18日(月)
うーん、こんな展開になろうとは(笑)
あとは手元にないので、図書館で借りて地道に読もうと思います。
「空のオルゴール」中島らも
2003年08月15日(金)
奇術師の仲間と、それに反発する武闘集団との戦いのお話ということになるんでしょうか。
なんというか…私はこういうのはダメです。悪い冗談なんだか本気なんだかわからないような話は、読んでてすっきりしなくてダメです。好きな作家なので全部読んだけど。読みやすくはあったけど。
もうダメかもしれない。「ガダラの豚」が最高傑作なのかなあと、寂しさを感じました。
帰りの電車にて
2003年08月14日(木)
長旅に持っていった本を、途中で友だちとトレード。私は「捩れ屋敷の利鈍」を渡して、「消える「水晶特急」」をもらいました。読みながら、これは旅に持っていくのに適した本だなと思いました。私は旅のお供を選ぶときにそういうのを考えたことなかったから、ちょっと感心してしまった。

「消える「水晶特急」」島田荘司
久しぶりにこの人の話を読んだけれど、これはどこがおもしろいのかさっぱりわかりませんでした。
特に終盤の雨の中を押し掛けて錯乱するあたり。男はこういうシチュエーションにときめくもんなのでしょうか。
やっぱり私は吉敷シリーズはあまりあわない気がします。御手洗シリーズも最近読んでないなあ…。
フェリーにて
2003年08月09日(土)
「捩れ屋敷の利鈍」森博嗣
久しぶりにこの人の話を読んだけれど、これはどこがおもしろいのかわかりませんでした。

「西の善き魔女 外伝3」荻原規子
これで、ほんとにこの話はおしまいらしいです。
おもしろかった…かな。終盤のルーンの「悪夢をみていたがる」という葛藤のあたりが。
「図書室の海」恩田陸
2003年08月03日(日)
著者初の(単発ものの)短編集。
やはりこの人は長編向きだなと思います。だって、長編の時だって、これはプロローグか?と思うときがよくあるものね(笑)
今回も、これはプロローグか?と思ったものがいくつか…。あとがきを読んでみたら、長編の予告編として書かれたということだったので安心しました。あれで終わってたらどうしようかと思った。
でも予告編じゃなくても、ぴんとこない話がいくつか…。長編でも、ぴんとこない時あるものね(笑)
文章とかテイストが好きだから、読み続けますけどね。いちばん最初に読んだのがこの本だったら、次を読もうとは思わないと思います。長編が読みたいな〜。

最後の話の、「記憶は時間通りじゃない」っていうのがおもしろかったかな。


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