矛盾スルニモ程ガアル
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2014年04月27日(日) 俺がお前だったら。

改めて覚書をば。



某アーティストの命日の金曜日。


22時以降なら大丈夫、と言っていた彼から、当日にライン。

「のんびりお待ちを」と言われて、命日に集まるのだと知っていた私は、「これは終電になるかならないか、だな…」と覚悟をした。


下手したら「早くー」とか送ってしまっていたけれど。

その前にちょうど、本を読んでいて。

「彼とあなたはチームです。チームメイトの勝利を喜んであげましょう。彼の勝利はあなたの勝利です」という文章に、はっとした。


彼が他の女と過ごしているんじゃないかって、それを想像するたびに不幸になってた。

だけど、彼の幸せは私の幸せだって。そう思うなら、彼が女のところにいって、それで幸せならいいじゃないかと。少しだけそう思えるようになっていた私は、

「ゆっくり来てね」と返信する。



それでも彼が待ち遠しくて。メイクも完成して片付けも終わった部屋で、じたばたと彼を待つ。


「今から行くから!」って、ラインが来て。

深夜0時過ぎ、彼が到着。

「さっむ〜!!」って言いながら入ってきて。「え、外寒いの? 家にいたから分からなかった」「寒いよ馬鹿」みたいな軽口を叩き合う。


今日はお猪口で飲もう、と思って予め用意していて。ピンクとブルーの透明なお猪口で乾杯。


仲間内の夫婦仲がやばい、って話をしたら「あそこは結婚式の時からやばかっただろ」とか。
「旦那とは会ってんの?」って聞かれたから、「うん。放送大学一緒に見てる」って言ったら、「つっまんねー!」って言われたりだとか。
そこから旦那のストレスは目を見れば分かる、って言ったら「夫婦やってろ!」って言われたり。

後は彼の友達が婚約しただとか。
プールに行ったときに自分の女をじろじろみられたら「よし!」って思うとかいう話だとか。
仲間内の、ちょっと女子からは敬遠される部分もある女の人のことを、「あの人は話しやすいんだよねー、一緒にいて楽。ズバズバ言うじゃん、あの人」とか言ったり。
翌日にイベントがあったから、お前、明日のイベント行くの? って聞かれたり。
そういえば前回のイベントで女連れだったじゃん、って言ったら「ああ、○○関係の女? あの後仲間内での集まりがあってよー」とかって、気になってたことをついに聞いちゃったり。

また、前回まさかの中、だったので。
これは甘えるチャンスとばかりに、

「もし、子供が出来て、一人で産んで、行き詰ったらその時は頼っていい…?」


と聞いたら。


「やだ。お前はそう言ってずっと頼るタイプだろ。子供はいらないって言ってるのに勝手に産むんだから。可愛いだけで育てられんのか」


と。



うわあこの人私のこと見抜いてる、と思った瞬間でした。(おい)


それから、彼の「初めて」の話も聞いた私。

彼「中一…ぐらいかなあ」

私「彼女?」

彼「いや、彼女じゃなく、家が近所の子。よく一緒に帰ってたんだよな」


中一っつったら私なんてまだキスもしたことなかったなあ…と一瞬感慨に耽るも、それに絡めて聞きたかった話も聞く。気付いたきっかけ。「女にプレイが違うって言われた」って凄い回答が返ってくる。


彼の家庭も、父親が暴力をふるっていた、というのは聞いていた話だったので。


私の話に絡めて、「Aさんも、お父さんが結構暴力とかあったんでしょ…?」と聞いてみた。

彼「あー。俺が殴られるのはいいんだけど、おかんや弟にいくのがな…」

私「いや、Aさんが殴られるのも良くないよ」

彼「別に俺はいいんだよ」

私「良くない」

彼「いいんだって」

私「うー…」


やっぱり優しい人だ、なんて思ってしまう私は。

あと、彼が仲間内の飲み会で、他の女の子に「お前が35までに一人だったら結婚してやる」と言っていたことが判明。

わ、私には40才って言ったくせに…!!

しかもそういう台詞誰にでも言ってる訳じゃないって、あの時の言葉は特別だって本当は思っていたけど、誰にでも言うんかい!!

で、

「私には40って言ってたのに」

って言ったところ、「お前は旦那ちゃんいるだろ。可哀そうだろ」とか言い返されて、思わず「うん」と。
「うんって言っちゃったよ!」とか言われながら。



くっついていい? と彼に聞いて。そばに行って。


わいわい話していたら、25時。彼が寝落ちした。


寝た。と思って。まあ前日オールした、って言ってたし、想定内。と私は冷静に布団を出し、彼をその上にひっぱり、そばで寝た。

彼の、そばで、眠るこの時が物凄く好きだ。


朝。9時半に二人とも目が覚めて。


彼は前日にあまり飲めていなかったお酒を飲みだす。


俺なら会社へ行く、って彼が言って。私はぐさっときて、彼に聞く。

「会社に行けない私のこと、軽蔑する?」と。


すると彼は。


「別に。俺は行けるけど、俺がお前だったら行けてないかも知れないだろ。行けるから偉いわけでもないし、行けないから駄目な訳でもないだろ」


と。


その人にはその人の、素質や、生まれ育った環境や、いろんな要素があるってことを、この人は分かってくれていて。その上で私に、



「でも、戦わなきゃいけないときがあるだろ」



と言ってくれる。




本当の部分で、私を見てくれる。きっとどんな私でも、心の底から見捨てられることはないって思う。ただ、「この人の限界は、ここまでなんだな」って思うだけで。



後は、今後の飲み会の予定などを話し。


「元カノと、することあるの?」

と聞いてみた。正直、別れたという彼女とはどうなのか少しだけ気になって。

「あー…。あるかもな…最近はないな」

というので。その言い方が、どうも「過去全ての元カノ」を対象としているっぽかったので、

「今住んでる人とは?」

と聞き直す。

「2年ぐらいないわ」

という回答。すこーしだけ安心する。



それから、2本目のお酒を取り出そうと彼が私の家の冷蔵庫を開けて。

中に入っていた「チューブでバター」に大受けした。


「女の家で初めてこれ見た! だよな、やっぱこれだよな。料理するならありえないこのまがい物バター! でもこれで十分だよな」


と。


うるさい全然不自由してないわ、とか言いつつ、11時21分。横になった彼が、またもや寝落ちした。


13時半まで、私は待った。が、起きなかったので。


ちょっといたずらしよう、と思って胸をいじった。


ら、可愛い声をだされたので、興がのってきて色々することに。


下からも彼のものを含む。喉の奥に入れられて苦しい。でも可愛くて、愛したくて、頑張って耐える。

手の指、足の指もたくさん愛して。伝わりますように、と思う。


「ぎゅってして」って彼の元へいったら、ちゅーされた。

違うのに、って思いながら幸せ。



今度は彼が、少しだけしてくれる。私の胸を含んで、強く吸う。片手は私の左の胸をいじる。

気持ちよくて、彼がしてくれたことが嬉しくて、感じる。


今回は入れる、時が物凄く痛くて。もう本当に、やめてええええと言って身体を引き離したぐらいだった、のに。

入ってきた後は今までよりもよくて。本当にこの人とだと、不思議なくらい痛くならないと思う。


彼が前回よりはいきにくくて、それでも最後はお腹で終わった。


彼に寄り添う。この時もとっても幸せ。


今度は二人して寝落ちしてしまって。起きたら15時40分。仕事はきっと行かなくてもいいんだろう、と思って、ぼんやりしていたら彼も起きてきて。

「今何時?」と聞くから答えたら、「3時ぃ!?」とびっくりされた。


帰るのかな、帰らないのかな、と思いつつ、まあどっちでもいいやとお喋りした。

結局彼は17時までいて。


その後も、お互い行く予定のイベントがあったから。


「じゃあまた、数時間後!」って言って、明るくバイバイした。


イベント後、彼は姿を消してしまって。

どこ行ったんだろうって皆で探していたら、「今から仲間に会いに行ってくる! 飲みに行くことになったら教えて!」とラインが入っていた。


何故私に、と思いつつ、可愛いなあと思う。


その後は仲間2人と飲んで。彼が後から合流した。


わいわい喋って、駅で解散。したら、彼が改札をくぐらずそこで手を振る。


どっか行くとこあるんだろう、と思って「じゃあね」と元気に別れる。


別れた後で、またライン。「今から三次会行ってくる!」だって。

どうして私に、と思いつつ、また可愛いなあと思う。




「俺がお前だったら」の話を、年上のお友達にしたら。

「そんなことを言ってくれる人って、中々いないよ。素敵な人だね。ぼむちゃんが惚れてる訳がわかった」と言ってもらえて、また嬉しくて。



そうなんです、素敵な人なんです。少なくとも、私にとっては。




元彼はきっと、頭では分かっている。私のような人間を、責めちゃいけない、って。

だけど内心、「この軟弱者」って思ってるだろうし、下手なこと言わないように彼はその話題に深く触れない。




元彼じゃ駄目なんです。弱さ故の、同族嫌悪が故の、私を責める気持ちに私が耐えられない。


彼がいいんです。痛みを知っているが故の、温かい言葉が、私を癒すんです。





「そんな素敵な人なら、そりゃモテるわ」って友達の、言葉が響いて。


そんなモテる人に、やっぱり好かれてるとか思えなくて。



自信を無くす。こんな私なのに、彼の特別になりたい、って思う。



自分を。素敵な自分にしてから、彼にあげないと。


課題はまだまだ大きくて、それでもやりがいがあるからきっと続けられるだろう。




いろんな経験をして、いい女になりたいよ。



あなたに、ふさわしい。



2014年04月26日(土) 彼が寝ている横で。

どーもこんにちは。ぼむでございます。

現在時刻は11:21。彼が寝てます。好きな人です。


元はと言えば、私が泣きついて会う約束を取り付け。

来てもらったのですが、かつてなく相手が寝ています。


確かに、来たのはいつもより遅い深夜0時を過ぎた頃。

通常と比べ4時間の差があるため、午後1時くらいまでいていつもと同じ、な筈ですが。


寝ている。



そもそも、彼が来てから多分1時間くらい話した後で向こうが寝落ちして、朝9時半に起きて話をし、そして先程また寝たという。


前日寝てないとか言ってたから、寝るだろーなーとは思ってましたが…。



人の家だと寝る、って言ってますが、どんな女の家でそれを、とかイラっとするのですが、確かに寝る家の一つには入ってるんだろうなぁと思います。



要するに私は今暇です。



が、今回も大事なことを言ってくれました。



弱いのが嫌だと泣く私に、どうしたらあなたみたいに強くなれる?と聞く私に、

「俺がお前だったら会社休んでるかもしれないじゃん。そこで会社に行けるやつが偉いわけでもないし、行けないやつがダメなわけでもないだろ。人によるじゃん」


と。


どうして、この人は。



自分のものさしだけじゃなくて。


人のこと、思えるんでしょう。



相手は自分と同じだと、その仮定を疑いもせずに、安易に人を責める世の中で。



お前と俺は違うと。公平な目で。



だから惚れてる、のかも。



単なるヤンキーじゃなくて。そういう目を、持った人だから。




くだらない話をして、今回もバカ笑い。


ついに今回こそ、清らかに終わるのかな?!
とちょっとおののきながら。


でも、それでも幸せ、と思える自分がいるから。



満たされている感覚、大事にしたいと思います。



暇ですが。←あ。



2014年04月14日(月) カオス飲み会と逢瀬。

元彼の指摘を受けた私、早速役所に行き緑の紙をゲット。


そのことを旦那に話すと。



旦「え、っていうか…親になんて言えば…。転勤してきて、奥さん元気? とか聞かれるから、別れにくいなーって思ってたとこだったんだけど。なんでそんなに急ぐの?」


私「えと、Aさんに4月には別れるって言ったし…」

旦「あいつの都合か」

私「いや、向こうの都合っていうより私の都合で」

旦「一度会いたい、そいつと」

私「お、おう…」



という訳で、Aさんに連絡。割とすぐに返事が来て。(それまでのメッセージは超スルーだったのに)

連絡した2日後には飲むことに。



なんだ、この謎の飲み会…。


集合場所にはAさんが先に来て。

「あー、っていうかなんで俺ここにいるんだろー」

とか言うので私は爆笑。


私「大丈夫、うちの旦那は殴りはしないから」

A「なんで俺が殴られなきゃいけないんだよ」

私「いや、世間的にはそうじゃない?」

A「俺殴られなきゃいけないようなことしてないし」


思い返す私。私がセフレになってと言って始まる→その時Aさんは私が既婚ってこと知らず→誘うのは私ばかり→うん、確かに…。

そんな会話をしていると旦那登場。


飲み会では、「お前ら今別れる必要ないんじゃね?」っていうAさんの一言により、私の決意はもろくも崩れ。

A「旦那ちゃんはまだこいつ(私)のこと好きなんだろ?」

旦「うん」

私「その話聞いてないけど」


とかいう会話や、私がやたら「レスだから夫婦じゃないから別れたい、だけど旦那は家族」と主張したりだとか、核心に触れるような触れないような感じで進み。


途中、旦那がお手洗いにたったとき。

近付いて、「キスして」って言ったら、もうすぐそばにあった顔を更に近付けて、キスしてくれた。

居 酒 屋 で。


酔っ払い怖い。(お前がな)


何度も何度も深いキス、流石に私は人目を気にして抱きついたり、かわしながらキス。


「お前は旦那と二人で帰ってろ」

って、言われたから。

「Aさんは?」

って聞いたら、「後からおまえんち行く」って。



会えるのかな、帰っちゃうのかな、って思っていたから、めちゃくちゃ嬉しい。




飲み会は仲間内の話もちょいちょいしながら、最終的には何故かAさんいわく、「お前の旦那と今度二人で飲む。お前の旦那はまだおもしろくなれる、俺が引き出す」という謎な感じで、終わった。




家に帰って。一応片付けておいた部屋に感謝しながら。

私は結構酔いが回って、ぐらんぐらん。


来るのかな、どうなのかななんて思ってたら。
(一応部屋番を聞くラインは来てた)


ピンポーン、ってチャイムの音。


はーい、と解錠して、ドアにすっとんで行って。


入ってきた彼に、いきなり抱きつく。


そのままずっと、深いキス。


いつもよりももっと余裕がない感じの。相手の唇食べちゃうぐらいの勢いの。



そのまま家の中に入って。いろんなところに私はキスしながら、下に、下に。


彼ががくっと膝をついて。そのまま、下半身をせめた。(←酷い描写ですみません)



彼の弱点もせめる。声を出す彼が好き。


そんなことをしていたら、お互い眠ってしまって。私は途中で起きて、布団を置いて、二人で寝た。


幸せ、と思う。


元彼のおかげで、「愛されなきゃいけない」みたいな強迫観念が薄れていて。

そのおかげか、彼との時間を本当に楽しめる。


朝、目が覚めたら7時半。


「おはよ」と彼に言われて嬉しくなる。


「お前の旦那、普通だったなー」とか言われて。「あれは猫かぶってるだけだから。もっと変な人だよー。世の中に興味ないし」というと、「お前が連れまわしてやればいいだろ」と言われたので、「いや、変わらないよ!」って返した。



彼にキスする。唇や耳元、頬や顎。首筋。胸元。



彼がズボンっていうかパンツとパンツ(発音別)っていうか、を脱ぐのを手伝って。


そこも舐める。「もっと、もっと」って言われる。可愛い。


手の指、足の指も今回は一本ずつ口に含んであげて。


飽きたら彼の元に行く。

すると定番、ひっくり返されて。

でも、今回は彼も私の胸の突起を強く吸った。イタ気持ちいい、っていうか痛い、でも気持ちいい、みたいな私は微妙な感じ。


前回の逢瀬の後、胸に触れるだけで凄い痛かったのはこのせいか、と納得する。(吸われた記憶が全くないのだけど、きっと何かしらされていたのであろう←冷静)



指も、入ってくる。痛い。音も立てられるから、恥ずかしくて、「やだ…恥ずかしいよ…」って彼の耳元で囁く。

勿論、もっと音を立てられる。



唾液をつけて、私の中に入ってこようとする。「入れろ」って言うから、彼を導く。



彼がきたけれど、今回は痛くなかった。


「『欲しい』は?」って言われて、「欲しい」って言う。
内心、「欲しいって思う前にお前が入れてくるんだよ」って思いながら。←冷静


動かされている間に、ピルを飲み忘れたこと、外にしてね、って私は伝えた、のに。



あ、そこ! ってポイントを掠めたあたりで、彼の動きが速くなる。


おや? って思ったけれど。


でも言ったしな、って思ったりしていたら。





まさかのそのまま、だったことが判明。



私「えええー今回は外でって言ったじゃん!!」

彼「聞こえてないわ!! お前いつもピル飲んでるだろ」

私「だから飲み忘れたって言ったのにー」

彼「聞いてない、飲み忘れたお前が悪い」


そんな会話。ひどい男なの、知ってる。


私「出来たら産んでいい?」

彼「はあ? お前産むの? やだよ、子供いらない」

私「まあそう言われても産むけど」

彼「おっまえ…」

私「だって子供可愛いんだもん。本能が産めっていってくるの」

彼「お前、子供が可愛いってだけで産んで、それ無理だろ。ガキがいたら、病んだから休みますってできないんだから。お前のは友達の子供を見て影響されただけだろ」

私「だって欲しいんだもん」


あなたの子供なら、と心の中で付け加える。

きっと私はまだ酔っ払いなのだけど。


身体のリミットを考える。そろそろ、本当に産めなくなる年は着実に近づいているのだ。

だからと言って、軽々しく考えてはいけないことだけれども。



他愛のない話をして。

彼が、「あー、行きたくないー」って言ってたから、「仕事?」と聞くと「他に何があるんだよ」と。


朝の8時。彼がこのまま仕事に行ってもいいし、行きたくないならもう少しゆっくりしていけばいい、そんな気持ちで私はいた。


うだうだと9時。「行くか」と彼が言って、服を着だす。

私もワンピースだけ羽織って。


「行ってくる」と彼が言うから、「行ってらっしゃい」と言う。
形だけ新婚夫婦みたい、と嬉しくなりながら。


玄関でまた、少し立ち話。


それから、最後に抱きしめてくれた。


私も嬉しくて、首に手を回して。


今までの、「さみしさを抑えた清々しさでバイバイ」じゃなくて、本当に心から、「気をつけてね、行ってきてね」って思えた。




カオス飲み会で、そんなに彼は私のコト、好きじゃないって分かってしまって。

とても残念なのだけど。


それでも好きだと思うこの気持ちは。




本物なのかも知れないし、もしかしたらそのうち冷めるのかも知れない。


案外、冷めるのかもな、なんて思いながらも。



幸せの余韻に浸る、4月。










2014年04月08日(火) 元彼の指摘。

依存的になって、会いたい会いたいばかり考えて、自分を見失っていた。



いろんな文章を読んで、何とか自分をなだめようとするけれど、それでもぐるぐる彼のことばかり考えてしまう。



そんな状態が2週間続き(←長い)、これはいかん、他に目を向けなければと、気晴らしに仲間内の男子(既婚)と会ったら色々誘われて大変だった。


爽やかに、会える男はいないものか…とがっくりする。


他の男に会ったって、旦那が同じマンションに引っ越してきたって、この渇望感は消えない。



そして私は最終手段、「元彼への連絡」を選択した。




仲間内の男子の振る舞いをネタに。



相談したいことがある、と言うと、電話? 直接? と聞かれたので、直接の方がありがたいけど無理なら電話で、というと、

じゃあ時間を作りましょうかね


と言われて相当カチンとくる。

しかし、提示された日程が相当忙しそうだったので、電話で、となり。

ラインで通話をした。


最初、緊張した。声が少しだけ震えた。ので、ああ私、やっぱりこの人のことまだ好きは好きなんだな、って分かってしまった。
乗り越えた、とは別な部分で、きっとまだ好きだ。
でも今は、それでもいいじゃんって思える。


最初は「手を出された」話をして。でも、その人の夫婦の話は彼らの話で、第三者が口を出すことじゃない、と言われて。
まあそれは私もそう思っていたけれど、さくっとそれを言えるこの人に、やっぱ頭の回転早いよなあ、と感心しきり。


それから私が、Aさんの話を出した。


「同じ土俵に来てから言え、って言われたんだよね…」

と言ったら、

「それは正しいっていうか、正論でしょ」

と。


で、私が「4月に離婚する予定だったけど、私が体調崩しているから、延びそう」と言うと。


「あなたいつまでぬるま湯に浸かる気なの」


と、怒られた。



「体調を崩して休むことはいいよ。だけどそれで離婚を延ばして、自分の体調が良くなったらバイバイする訳? 都合いいでしょ。どっちにしても一人でやっていくなら、今後もそういうことはあるんだから、そう決めたなら実行しないと」

みたいなことを、言われて。





ああああ、全くもって正論なんだけど、何故私は年下の元彼にこんな説教を受けているのか…。


そして「私がAさんに気があるって、もしかしてバレバレ?」と聞くと、「っていうか、仲間内で、どの程度二人の間が進んでいるかの想像の差はあれど、何もないと思ってる人はいないでしょ」と。

「何それ衝撃」「いや、あなたのその台詞がむしろ衝撃だから」「うー」

「Aさんがいいの? それとも、他の男もいるけど、Aさんもいいの?」

元彼にそう、聞かれたので。ちょっと逡巡して、観念した。

「Aさんが、いいの…」

「そう。Aさんと幸せになりたいの? Aさんに幸せにしてほしいの?」

「Aさんと幸せになりたい」(っていうか、私はAさんと一緒だと勝手に幸せになるので、むしろ「Aさんを幸せにしたい」が感覚として近い)


「だったら、あなたがそんな態度だと、迷惑かかる人がいるでしょ」

と。




その後、なぜか私の欠点に気づく必要があるとかいう話になり。

彼はどう思うのかを、聞いた。

「あなたは…選べない人だよ。例えば外食でメニューを何にしようとか、そういうので迷うのはいいんだけど、それと同じレベルで、大切な人と、旦那とを、いつまでも選べないでしょ」


ずごん、と衝撃だった。


うわあああ、そうかも。


そして、選べない訳も私は学んだから知っている。




要するに、選んで、失敗するのが怖いのだ。





だけど元彼が言ってくれた、


「離婚して、まずはまっさらになって、そこからぶつかっていけばいいじゃない。それで付き合える結果になっても、ごめんなさいって言われても、それでいいじゃん」


この言葉をきっと私は忘れない。


付き合って貰えないなら、別れては駄目だと。

何だか勝手にそう、思っていた。

旦那と別れて、Aさんにも振られたら、それは「失敗」で。
「失敗」するのをひどく恐れていた私は、それが怖かったんだと気づかされた。

だけど、失敗してもいいんだと。

もっというなら、失敗も成功も本当の意味では存在しなくて、ただ行動をするということで。その結果がどうであれ、やってみればいいじゃないと。

そういう価値観は、私の人生でなかなか無かったものなので。


そうだよね。Aさんに例え振られても、その後また素敵な人と出会うかも知れないし。

振られてもいいんだって思ったら、凄く凄く、ハードルが下がった。


よし、離婚しよう、って思えた。




それから私の弱さの話になり。

「あなたは弱いっていうか…。許容量が少ないよね。例えば皆自分の桶があるとして、ストレスとかの水が溜まると、それを週末発散して空にしたりとかするんだけど、あなたは水がたまってるのに気付かないの。で、いっぱいになって溢れてようやく、溜まってる、どうしようってなってダウンするの」


と。






…当たり過ぎてて何も言えない…。




「だからまず、気づく自分になるのが大事なんだろうなって思ってた。あなたは皆が集まるあの家でも、あそこはとても居心地がいいけれど、ちょっとそこに依存してるところがあるでしょ」


「…私の依存的なところに、気づいてたのいつから?」

「序盤の方だよね。でも言ってもまだ分からないだろうなって思ったし、まずあなたの殻を破る方が先だって思ったから。何でもすぐに気付いたからって、指摘するのがいいこととは限らないでしょ。その人が受け入れられる状態かどうかを見てからじゃないと。失恋直後で大号泣している人に向かって、次に行けって言ったって無理でしょ。しっかり泣かせてあげて、一旦自分を空っぽにさせてあげて、それからでしょ」


「…その通りです…。今は気づいたよ! 直そうとしてるんだけど、中々ねえ」


「ちょっとずつでも、自分で進まなきゃダメだよ」


「はい。 …。 ありがとう」

「いきなり何」

「いや、凄く感謝したので」

「だろう、感謝しろ」

「うん、感謝する」


私が思っていたよりも、彼にはもっと多くのものが見えていて。

そして、こういうことを言ってくれたのは。

私のことを、よく見てくれていたこと、それは間違いないわけで。



改めて、素敵な人と付き合えていたことに感謝しました。





そんな訳で、翌日の私のミッションは。

戸籍謄本を取り寄せる、ことです…。


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