時々日刊たえ新聞
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2007年01月09日(火) Oさんのこと

日曜日、自治会費の集金に来てくれた1階の〇さんの奥さん、この頃顔を合わすことも少ない。お年は80歳くらい。わたしが「ご主人はこの頃いかがですか?」と聞くと「主人ね、実は亡くなったの。去年の9月22日に」とおっしゃる。えっ!?と言って…絶句した。「誰にも言わなかったの、内輪でお葬式済ませてね。お父さんも(死んだら)お祝いしてくれって言っていたくらいで…」と言う。ガーン!同じ階段に住んでいる人のこんなに大きな変化にさえ気が付かないとは!わたしは自分の手帳を開いた。9月22日は18時まで仕事していた。珍しく早く終わっている。9月23日は祝日で公休。翌24日に教会では青少年による礼拝が開催されているから、その数日、我が家は出入りが多かったと思われる。あぁ、あの頃Oさんは天に召されていたのか!不覚であった!
この団地が新築完成した時、最初にOさんご夫婦が入居されて、数日後に我が家が入居した。以来子ども達もわたしたち夫婦もどれだけお世話になったことか。例えば以下のように。昔書いていた「いいことさがし」という日記から転載します。
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2000年3月1日(水)
駐車場がきれいになった!わたしの車が停めてあるところ、アスファルトが見えるようになった。何故なら1階のOさんが雪割りしてくれたから。昨日仕事の合間の1時過ぎいったん団地に戻って来て車を停めようとしたら1階のOさん出て来て「おぅ、もう帰ってきたのか。今からあんたんところキレイにしてやろうと思ったんだ」とおっしゃる。わたしは遠慮しませ〜ん。「すぐ出かけますから、車はどこかにおきましょう」車は別のところに駐車して、やってもらいました。しばらくしてあわてて仕事に出る時、Oさんは踏み固められた雪をツルハシで砕いていた。「すいません、助かりま〜す」と悪びれずに出かけました。夕方帰って来ると・・・うちのところだけ異様に高かった雪が、無くなっていました!シャイなOさんは「俺の運動のためだ」と言ってくださるけれど、見兼ねてしてくださったんでしょう。手術後のひょろひょろの体でさぞかし疲れたことでしょう。いつもいつものご厚情誠にありがとうございます。団地生活慣れたら楽しいです。
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今わたしは人生の活動期のピークを過ぎた頃だと思うけれど、だからって周りの変化に気が付かないのはいただけない。がむしゃらに走り続けるのはもうそろそろ終わりだね。人を見落とさない事、人をだいじにすること、肝に銘じます。


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