全部を愛してるなんてまだとても言えないわけだけど、
それでも目を細めて笑う仕草をとても愛してる。
「別れたら処分するべきものがいっぱいあって辛いよね」
「あああ。処分するべきものが一個しかない！」
「わー。それも辛いなー。」
「処分するものは彼氏しかない！」
「んんん」
「そう考えると、何も貰わないほうが良いのかもしれないね」
「そうなのよ？」
考えようによってはね。
「別れる」ってことを前提に考えたらね！
というわけで気晴らしに彼女の履歴書の写真をポップアップにした。みんなで。
これで彼女の内定は間違いないね。
それを目の前にして行う面接が危険だけどね。
なぜ自らの首を絞めるようなことを？
「ということは、貰ったものは捨てるの？全部？」
「値段によっちゃあ。」
「高いものは？」
もちろんとりあえず封印。
シルバーに罪はないよって私の大切な人が言っていたから信じる。
とりあえず今言えることは自分の位置が見えないってことですよね。
ね。
「これね、非売品らしいよ。」
「わ。じゃああとでベル一枚ちょうだいー」
「ベル好きなの？」
「あ、あたしベルの連絡・・」
「連絡先知ってるよ？」
知るわけないよ。
連絡帳持ってるよだよ。
どっちもどうかと思うけど。
授業をサボった価値はあったと思うよ。
