由宇は実の親とは合わないと思って来た。 世間では「血が繋がってるんだから分かり合えないはずはない」と言う事を聞くけど、それが普通なら由宇は普通じゃないんだろう。 ただの自己中なエゴイストなんだろう。
子供を持って親の大変さを知ってからは、一応親として尊敬もしているけど「本当の由宇はわかってもらえないんだ」と言う諦めは消えてない。嫌いじゃないんだけど、物の捕らえ方、考え方が違う。 実の親だから話をすればわかってもらえるんだろうか? それが普通なんだろうか?
小学生の頃、親は学校であった事を聞きたがった。 始めのうちは「こんな事あった あんな事あった」と話したけど、そのうち由宇の話し途中で「そんな事は言ってはいけない」と話を否定されるようになった。 ちょっとした愚痴や友達への不満も家でなら話せると思って話すのに、ことごとく「それはだめ」と由宇を否定して行く。 なので、段々話をしなくなって行った。 母親と仲のいい友達などを見ると羨ましくなり何度も何度も、仲を改善しようと試みたけど、結局、同じ事の繰り返しで、ましてや親は自分の考えを押し付けるようになっていた。
親にも上手に甘える事が出来ず、可愛くない娘だっただろう。 でも、それでいいと今は思っている。 自分に嘘を付いてまで親と上手くやったとしても、由宇が無理してる事はわかってもらえないだろうから、そのうち壊れてしまう。
合わないからといってないがしろにするつもりは全然なく、親としては尊敬している。 でも一個人同士では考え方が違うから仲良しにはなれないだろう、ずっと。
血が繋がってても仲良く出来ないけど、他人なのに思う事が手に取る様に同じですごく分かり合える友達がたくさん出来た。 わかってもらえる幸せを生まれて初めて感じて幸福だった。 こんなのは、変なのかなぁ? やはり、由宇はただのエゴイストなのかなぁ???
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