「硝子の月」
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2009年02月28日(土) <夕刻> 瀬生曲

 『永き者の寵を受ける御方』の視線が再び一同の顔を巡る。口元にはからかうような艶やかな笑みを載せている。
「して、誰がまず妾に問う? きょうに乗らば答えてやろう」
「それなら僕が」
 この場にいないはずの青年の声が名乗りを上げた。


紗月 護 |MAILHomePage

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