日々想事ひびおもうこと...紫能神巳

 

 

雨と桜と。 - 2007年04月13日(金)

この厭わしい季節。

雨と桜と黒い服。

人の死を看取りました。最後の一呼吸までを看取りました。
彼女は幸せだっただろうかと考えます。
一人で逝く事がなかっただけでも幸せだっただろうかと考えます。

私は何かできたのだろうか。
何もできなかったのだろうか。

ゆるゆると彼女の体から『命』が流れ出していくのを、ただ見ているだけでした。

子供のように微笑んでいたのに。


桜が咲き、雨が降り、そして私は黒い服を着てお骨を拾う。



デジャヴのように繰り返す。



この季節を私は、どうしても嫌いです。


あと数日で誕生日だったのに。
何故誕生日を前にして逝くのですか。


綺麗な着物を着て、綺麗に化粧をして貰って、綺麗に逝った。


幸せだっただろうかと考えます。


桜の花弁を落とす冷たい雨と、黒い服。
デジャブのように繰り返すこの季節にもう、怯えてしまいそうです。


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