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2001年12月15日(土)
□『女には向かない職業』

著者:P・D・ジェイムズ  出版:早川書房  [MY]  bk1

【内容と感想】
 発掘書評第一弾。よく覚えていないので評価は無し。主人公のコーデリア・グレイがなかなか私の好きなタイプで(というか私の友達に似ていて)、内容も面白かったと思う。また、女性の書く、女性を主人公とした推理小説の草分け的な小説だったかと思う。この後にスー・グラフトンやサラ・パレツキーといった女性作家たちが女性を主人公としたハードボイルドを書き始め、ブームとなった。

 共同経営者の自殺によって探偵事務所を経営することになったコーデリア・グレイが、最初に手がけた事件。最初はただの自殺に見えたマーク・カレンダーの死の原因を探っていくうちに、これが他殺であることを彼女は確信する。事件の目撃者は意外と多く、それぞれの思惑が事件を複雑にしている。コーデリアは、会ったこともないマークに対する敬意のために、犯人をつきとめる。

 推理の要素としては単純な部分もあり、マークの出生に関してのことなどはすぐにわかってしまった。しかしコーデリアの誠実さとひたむきさが全編を彩り、好もしい作品となっている。


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