月と散歩   )   
DiaryINDEXpastwill


2004年08月10日(火) 高く跳ぶ為の、大きな収縮。


さすがに半年も前のこととなると、思い出すのもひと苦労だ。
それでも時間は過ぎていく。
まるで、波にさらわれる砂の城だ。

―――

さらに、2ヶ月ぶりでごぶさたです(苦笑)。

ダイジェストのダイジェストで、半年分の回想です。
もうちょい、つきあってくださいな。

―――

2月。

前回、書き漏らしたけど
この月の初め、僕は事故を起こした。

振り返れば、確かに僕に原因はあるんだけど。

寝坊をして焦って会社に向かっていた。
この時期、特に眠りが不安定で…ってのは言い訳、か。

渋滞で無理な割り込みをされて、ちょっとアタマにきた。
ナニクソってな感じで、車間を詰めた。
前の車がブレーキを踏んだのが見えたけど、遅かった。
相手も僕と同じ、RVタイプの車。
「そいつ」の、後ろに付いてたスキーのキャリアに僕の車のボンネットが当たった。

事故の状況は、そんなとこ。

相手にも非はあるけど、9:1くらいで僕が悪い。

んでまた、相手も悪かった。
事故から3日ほど経ったころ、電話が掛かってきた。
「首が痛いんだけど…」

…ああ…! 来た…。

話を聞けば、どうやらムチ打ちになったみたいだ。
…仕方ない。僕のせいだ。
けど、話はそれだけじゃなかった。

「ヘッドライトと、フォグランプが点かないんだけどさあ…」

…!

やられた。
首なら、確かに事故の衝撃でムチ打ちになるかもしれない。
僕が、それに対して責任を取るのも当然で、そのつもりでいた。
でも…!
ライトは関係ない。
僕が当たったのは、相手の後ろだ。
テールランプならまだしも、「ヘッドライトが…」なんて言いがかりもいいとこだ。
外見的な被害は、キャリアが割れただけで車自体には当たっていない。
僕のほうもボンネットが傷付いただけだ。
それくらいの速度、それくらいの衝撃だったんだ。

一気に、相手への不信感と怒りが湧いてきた。

結局、物損のほうは保険屋さんがキャリアの分だけで、ってことで話をまとめて示談になった。

僕の怒りはやがて、法律やら警察やらへと連鎖していった。


…それらを抱えたまま、3ヵ月後に免停処分を受けることになる…。


―――

3月。

…何があったっけなぁ…。

ひたすら、眠ろうとしていたような気がする。
一番ひどい時期だった。

どこにも頼れるものがなくて、世界でひとりだけな気分に追い込んで
その反動で抜け出せるのを期待していた。

劣等感。
挫折。
無力感。
脱力感。
…自己嫌悪。

そんなのをパワーに変えようと、
以前から何度も立ち上がりかけて 立ち消えていたバンドを
本格的に起こそうと、地元の仲間に声を掛けてみたのもこの時期だ。

でも言いだしっぺがこんな状態なので、まとまるものも まとまらない。


そんな中で、彼女の誕生日に贈ろうと
指輪とそれを入れる小物をつくった。徹夜で。
我ながらいい出来。
この月、唯一がんばったと言えるのはこれくらいかもしれない。

肝心のサイズが合わなかったけど(苦笑)。


…相変わらず、僕は「そこ」にいた。

―――

4月。

はじまりの季節。



そして、この泥のような状況から抜け出すきっかけは
『新しい始まり』がもたらしてくれた。




りべっとまん |MAILHomePage