月と散歩   )   
DiaryINDEX|past|will


2002年07月01日(月) 『Yの思い出』


ひさしぶりに、仕事の話でも。

―――

まあまあ無事に機能試験も終わり、
現在ロケットは 7月5日の工場出荷に向けて
着々と…

…着々と、スケジュールから遅れること約2日(苦笑)。

間に合うんだろうか…。

―――

だんだんと、本格的に『飛ぶ』姿に近づいてきました。

試験中、剥き出しだったエンジンが カバーをかぶったり
火工品(火薬類)が取り付けられたり。

火工品というのは、補助ロケットや1・2段目を切り離したり いざってときに自爆させるための機構です。
といってもさすがに爆薬が付いた状態で
機体を種子島まで輸送する度胸はないので(笑)、
工場で取り付けられる火薬類は『導爆線(導火線)』とか。

それでも、細心の注意を払って取り付けられる。
静電気で火花が散ると、ボンっ! と いっちゃうんで
作業する人はアース線を身体に付けて 作業する。
電池式の腕時計なんかも静電気を発するので、NG。

で。

本体である爆薬は、
種子島で打ち上げ直前に付けられます。

…『爆薬』というのは、つまり自爆するための爆薬。

でも機体を直接 爆発させるわけではなく
燃料タンクを破って、残ってる燃料を反応させて 爆発をさせる。
爆薬それ自体は、厚さ2〜3ミリのタンクを破れればいいので
それほど派手ではないのです。

―――

ロケットが自爆するのは、トラブルがあっていよいよ機体のコントロールが取れなくなったとき。
万が一、市街地なんかに突っ込まないように。

どんなロケットにも必ず付いている機能だけど、
日本のロケットは実運用において その機能を一度も使ったことがない
ってのが、自慢でした。

…3年前までは。

H−�競轡蝓璽此∈埜紊裡弦羌 �
僕の初仕事で、自爆機能が 初めて使われた機体。

なんともはや…。


―――

んで、僕はいま
二度と使われないことを祈りつつ
けどしっかりと機能するように、自爆機構なんかを取り付ける。


…ちょっと、複雑な気持ち。


りべっとまん |MAIL |HomePage