流天日記
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おかあさんとと軽井沢の大型宿泊所に行ったら お客さんが一人も居なくてひっそりしていた。 スタッフもいなかった。 こりゃ困ったと思いつつ探検すると 大浴場が使えたので 使いたい放題に使って(泳いだり…)満喫した。
風呂から部屋に帰る途中 廊下を、ゆっくりと 背中を不自然に曲げたお婆さんが 歩いているのが見え、 「あっ。人がいる!」と思い 遠くから「あのぉーーー!」と声を掛けると こちらに気がついた婆 急に顔色が鬼のようになり ふところから千枚通し(ぶっとい針)を取り出すと 口の端から泡を吹き出しながら もの凄いスピードで近づいて来る。 「母;なんじゃありゃー!」 「私;せ、千枚通しー!」 てんで、おかあさんと 一番近い部屋に入ってドアを閉めようとしたら 婆さんの手が ガッ!!とドアに挟まって 「ガアアアア」ってって ニードルをぶんぶんやりやがる お母さんが 「ズザズザお婆さんを中に入れるな!!!」 てって 私はドアを、「うっぎいぃぃぃ〜〜」と閉めようとするのだが なにせ婆は力がものすごく強く、 その上「ガァアアアア」って叫んで 少しずつこちらを押しつつあるから 私は力をふんじばって 「ううううう」と押していたら 婆さんの手からニードルが落ちて、 ドアに挟まった婆さんの指 ぶちぶちぶちぶちっと 2の指から5の指に向けてちぎれてこちらの部屋のなかに落ちる。 (完)
spacesoda
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