ナツ日記
作中作



竹本健治『匣の中の失楽』読了。



--------



やたら疲れる読書だった。
この一週間の行き帰りの電車全部使ったよ……長かった……!
確かに推理小説の傑作だと思います。
色んな意味で魅力的だし楽しめる物語ではあるの。
ただミステリ的に好きかと言われればノー。
あたしのミステリは麻耶雄嵩の『翼ある闇』を基準に。
どうも小手先のトリックとかってどうも拒否反応。
コナンはエンターテイメントとして見ることに決めてるの。
根源的な謎は残る風味で外面の謎は単純に埋まれば
多分あたしの満足する作品です。
あたしは殺人に動機はいらないとずっと考えてる人なんですが
ミステリにおいてはそれはあまり通用しないのだなと最近思う。
つまり動機なしに計画的犯行はどうしたってありえないということね。
突発的犯行による、例えば密室殺人だとしたら、それは大抵
偶然による産物だったりするわけで。
それは本格ミステリファンに失礼だと思うのですよ。はい。



--------



眠いので寝ます。