★ 夏海の日記 ★

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2006年10月23日(月) 大人になること

うーん...やっぱりyoh君はズレている。
世間から隔絶されて育ったら、こうなるのねって思う。
かなり浮世離れしています。
そりゃーもう びっくりするくらい。

メールのやり取りは、とても『普通』なので、そして文章能力も高く、さすが本を読んでいるだけはあるなって感じなんだけど、
だから、すっかり普通じゃんって思ってたんだけど、
土曜日にアンジュに聞いたyoh君は、かなり浮世離れしてました。

仕事をしていない為、父親のお金で生活しています。
1日300円貰い、タバコ代にしています。
タバコを沢山吸いたいので、父親や母親の車を洗っては、お小遣いを貰っています。
洋服など、必要なものは、父親と一緒にお買い物して、その場で買ってもらうそうです。
つまり、お金を渡されて、お金を持って家を出て、自分で買うということをしません。

で、1週間に2泊3日 アンジュの家に泊まりに来ます。
行きの電車賃のみを 片道だけ父親に貰い、お金はそれがすべてなのだそうです。
滞在中の食費、光熱費はアンジュ持ちです。
帰りは、アンジュの姉妹が家に車で送って行くのだそうです。
(片道料金だけを渡す父親もイカレテル人で(失礼)、家にいるとお金がかかるから、あっちで暮らせと言っているそうです。)

アンジュの家の水道代、電気代が跳ね上がり、それは水道のメーターを検針に来る人に訊ねられたくらいだそうです。
水の使用の極端な増量は、水道管の水漏れや、他人の使用などが原因することがあるので、検針の人は聞かないといけないシステムになっています。
原因は、yoh君のシャワーの出しっぱなしなど。
まぁ、人が一人増えるのだから、トイレを流すのも2倍には 確実に なるのだけど。

夏の間もずっと家にこもっていたyoh君は、エアコンを19度に設定し、激寒の部屋に一日中こもっていたそうです。
そりゃー電気代も跳ね上がるってもんだ。

アンジュは自分で自分を養っており、私も過去にteaに言った言葉、
『私は私を養うことはできる。私を養って欲しいとは思わない。
でも、あなたを養うほど給料は貰っていないので、自分を養う分は何とかして欲しい。』
私が言った、まさしく同じ言葉を聞きました。

電気代がかかるの。
食費がかかるの。
そう言ったら、yohくんは、こう言ったそうな。
「お母さんに出して貰えば?」
「親戚は無理なの?」
・・・人の彼氏のことながら、あたくし絶句です。
無知って恐ろしいと思います。
あのね、もうちょっと考えようよ。
アンジュの年はいくつで、そのお母さんは、いくつになると思ってる?
yohくんは 十代ではなく、何の疑問もなく親に養って貰っていて良い年齢ではないと思うよ。
それに、あなたがいるせいでお金がかかるのに、自分のではなくアンジュの親戚は?って言葉が出てくるのは、なぜ??
そして言うそうだ。
「結婚しよう」
・・・ んっと。
無理です。
世間を何も知らないyohくんは、お金は天から落ちてくるものだと 人から貰うものだと思っているらしい。
打ちでの小槌は 悲しいかな、この世の中にはないのだよ。
すでに保護者は必要ない年齢になっていて、自分で自分を養わないといけない以上、働いてお金を稼がないと暮らしていけない。
「砂を食べるような苦労をしても、アンジュと暮らしたいと思っているよ」
...yohくんは、小説の中に生きています。
父親に電車賃を出して貰うのは、申し訳ないから、アンジュに出してとせがむそうだ。
困ったねぇ。アンジュ。
アンジュはお母さんではないのにね。

私は小学校4年生で 子供時代が終わった。
自分がお金を稼げない存在であることを自覚し、養われなくなることを望んだ。
母親が自分のお金を持っていなかった故に、家を出られなかったことを知っている。
家を出て、離婚するのにお金が必要だと言うことも 身を持って体験した。
奇麗事だけで 生活はできない。

大人になるってことは、私にとって 当たり前のことなのに、
世間では 大人になっていない人ばかりなのに驚く。
年を取る イコール 大人になる とは 自分の父親を見て思えないが、
年ばかり食って、子供のままでいる人の 何て多いことか!

泊まりに来て、ご飯をありがとうって 「お礼に部屋に掃除機をかけるよ」とか、
「お風呂掃除はまかせて!」って言ったところで、罰は当たらないと思うぞ。
ってか、『結婚』を口に出す以上、それくらいして貰わないとな。

育てるのが大変だーってアンジュは笑って言ってました。
アンジュは大人だなって思う。

本人が自覚しないと 今の日本では大人になることは 難しいのかも知れない。
子供のままで 充分こと足りてしまうから。
家にはお母さんがいて、何でもやってくれる。
料理も作ってくれて、洗濯や掃除も。
お父さんが会社で働いて、でも、そのお金は銀行から引き出すだけで、お父さんが働いているからお金があるのだと思えなくなって来ているのかも。
何でもカードで買え、お金がなくても買えちゃう怖さ。
サラ金業者(どうする〜ア○○ル〜♪ やら、まごころレイ○♪)のコマーシャルのせいで、とっても楽にお金が手に入ると思っている。
(その手に入れたお金は、他人のお金だぞ?判ってて借りているのか?大丈夫か?返せるのか?)
そして気軽にお金を借りてしまう お子ちゃまたち。
(おお!イトコのことだった ―“―;)

大人になるって、難しいのかもね。
自分が子供であるって自覚し、大人になろうって思わない限りはね。


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