★ 夏海の日記 ★

目次前の日次の日


2006年08月02日(水) 女であること

友達からメールがありました。
友達の友達が パートナーの暴力にあっている。
私は直接の知り合いではないので何もしてあげられないけど、
相談にのってくれる場所と、共依存の関係になる危惧を友達に知らせてあげてねってお返事を返しました。

友達の友達の生い立ちをほんの少し聞いた私のイメージですが、
彼女は碧色(みどりいろ)のイメージです。

何となくですが、女であることを嫌がっていて、女である現在に不自由を感じていて、
今度生まれ変わったら、絶対男に生まれ変わるんだって そう思っている感じがします。
自分の性を認められないことは、不幸です。
(これは、心が異性という『性同一性障害』の問題とは別と考えてね)
男性の心を持っている訳じゃなくて、
女性であることの不自由さ、女性であることでハンデを背負っていると思っていると思って過ごすことは、精神衛生上よろしくない。
女性に生まれたからには、女性ならではの楽しみ方や 面白みを感じて欲しい。
そう思って、これは、そのお友達へ そして女性であることに不便さ(怒りかも知れない)を感じている人達へのメッセージです。
(んっとー 男性には ちょいと不愉快かも知れないです ^^;)


私もずっと 女であることを不便だと思っていました。
(腕力としての)力はないし、自分の力で道を切り開いていくことができない『弱い存在』だと。
父親の横暴さを見て育ったので、そう思って『強くなりたい』と ずっと思って育ちました。
父親は、自分がなりたかった弁護士という憧れの職業に 私をつかせようとしていた時期があり、
『女弁護士』という言葉の響きを 『格好良い』と 何度も私に入れ知恵しました。
格好良いから、『女弁護士』になれ
美人○○
女○○
男は 何も形容詞は付けられないのに、女性は頭に美人やら女やら 余分な形容詞が付けられます。
その昔
女性が表立って働くことを良しとしなかった時代に
『女だてらに』(女のくせに)男に混じって働くなんて と男からも 同性である女性からも 特別な目で見られていた時期がありました。
その名残を今でも背負っているのでしょうか...?
女医さん(男医とは言わないよね?)とか
看護婦さんも、保母さんも、男看護師 男保父なんて、女性が多かった職場に男性が進出して来ても、頭に『男』と形容詞が入ることはない。

女であることは、何て不便なんだろうって思ってた。
思春期に入り、胸が大きくなると、その大きさで好奇の目にさらされ、
根拠のない 『頭がわるそう』などと言われ、ちかんに合い 夜道の背後にはいつも怯えていました。
今現在でさえも、公務員意外は、お給料の男女格差の何て大きいことでしょう。

私の友達も同じでした。
女であることが嫌だったって言ってました。
何もできないからと。
彼女は「お前は 一人では何もできないんだから、家から出るな」(自分の傍を離れるな)と父親に言われて育ったのだそうです。
ずっと、自分は 何もできないダメな子だと思って大人になり、
会社に就職したら、みんなが自分に仕事を与えてくれて、それを普通にこなすことに快感を覚え、
私は何もできなくないんじゃん!!って、20歳を過ぎて初めて知ったと言っていました。
凄く楽しくて 嬉しかったと。

その友達と もう一人の友達と私と3人は、よく食事に出掛けました。
色んなお店に食べ歩きをし、新しい場所を知ったら誘い合って よく出掛けました。
3人とも 食べるのが大好きで、料理をするのが大好き。
食事をしながら、これは 何で味付けしてるんだろうねぇ?なんて話をしながら わいわいと美味しく幸せに食事をしていました。

美味しいものを 楽しい人と一緒に食べることは とっても幸せです。
「はぁ〜 幸せ〜 女に生まれて 良かった〜♪」って私が言うと、彼女が言いました。
「あっ!そうだねぇ。今まで 女になんて生まれるんじゃなかったって思ってたけど、そうだよねぇ。
男同士だと、こんな場所には 来れないよねぇ。
いつでも好きな時に 気の合う友達と食事ができるって、女の特権だよねぇ」

edamが言います。
「女は、少しずつ 色んなものが食べたい」のだと。
edamの彼女は少食なのに、色んなものを食べたがり、その残りを食べるので大変なのだそうな。

で、質問しました。
「男の子同士で食事をすると、注文したものをシェアし合わないの?」って。
女の子同士で食事に出掛けると、多くの場合、メニューを見て、注文するものが重ならないように注文します。
あれも これも食べたいから。
みんなで違うものを注文して、みんなでシェア(分け合い)します。
カップルだと、女の子に 「ちょっと味見をさせて」 とか言われてシェアしている光景を見ます。
男の子同士だと、居酒屋でない限りって言うか、居酒屋でさえも、これは俺が注文した皿って感じで、
自分のもの 人のものって 誰かの注文を当てにして 自分の注文を考えることはしないのだそうです。

イタリアンや フランス料理、おしゃれなカフェなど、女性同士で気軽に行ける場所も、男の人は 男同士で行き辛いと言います。(だよなぁ...何となく)
女性同士で旅行に出掛けても 好奇の目で見られたりしないのに、男性同士で泊まりで旅行となると、(それがアリ・ナシに関わらず)邪推されたりしたりして。
そう考えると、女性であることの 特権って 結構オイシイなぁって思います。


また、私達女性には『生理』があります。
1ヶ月に1週間も鬱陶しい日があって、それも激痛で動けなかったりしたので、女ってやだっ!!
生理なんてなくなれば良いのにっ!!!って ずっと思ってました。

でも。
この生理のお陰で 私達には 体内に時計があることを感じることができ、
生理のない男性にはできない 色んなことを 知ることができます。
ニオイに敏感な時
体温の調節ができない時
眠い時
ダイエットの周期(痩せる時期、痩せない時期)
お薬を減らす時期、止める時期
この体は劇的に変化するために、更年期がとっても判りやすく、
現在は男性も更年期があることが判ってきているけど、それが更年期なのかどうかの判断は、女性のが圧倒的に有利です。
生理が来ないことによって、体調が悪いことがわかり、
生理が順調に来ることによって、体調が良いことが判る。
1ヶ月に1回来る このリズムによって、毎日の変化に敏感でいられるんです。
(365日 どの日も同じ男性には、きっと解からない感覚でしょうね)


んでもって、仕事。
私の友達で、性同一性障害(う〜ん どうも差別っぽくて嫌だなぁ)
戸籍は女性なんだけど、男の子の友達がいます。
もう何年もの付き合いで、とっても礼儀正しくて、とっても『普通』です。
特に 男言葉を喋る訳でも 乱暴だと言う訳でもなく、本当に『普通』です。
ただ、スカートを履かないだけで。

スカートを履かなくても、女性は奇異の目で見られない。
女性には、ズボンを履く権利が スカートを履く権利と同じく『普通』にあります。
それに比べて、男の体を持ってしまった女の子は、大変だなぁって思います。
男性がスカートを履いて外を歩くことは、やはり勇気がいることでしょうから。

でね、仕事。
その気になったら、女性は 何でもできます。
そうね。
自分で自分を貶めたり、嫌いにならないのであれば、体を使ってお金を稼ぐことも可能です。
男の子の心を持った友達も、普通に働いています。
そう言った意味では、不自由さはありません。

掃除のおばちゃん、家政婦さん
今でも女性の需要が多い仕事はたくさんあり、
その上 今まで男性の職場であった運転手や警備員などの肉体労働でさえ、女性の姿が目立つようになってきました。

そして そして
女性が 女性であるだけで、国は 県は 市は その生活を保障してくれます。
補助と言う名のお金を援助してくれるのです。
住む場所さえ与えてくれます(一時的でしょうが)。

今の時代、女であることの方が、どれだけ自由なのかと思います。
私はうつになってみて、うつの男の人って、大変だよなぁってつくづく思います。

仕事もそう。
体調の良い悪いを測るのも、自分のバイオリズムを見付けるのも、お薬を減らしたり 止めたりするタイミングもそう。
女性の方が 自分のバランスをコントロールすることが『生理』があることによって、男性より上手くできるような気がします。

男になる必要なんて、何もなくて、
自分が女であることを認め、容認し、
もっと狡猾に 女であることを 生かしていったら、
もっと もっと 楽になれると思います。

自分が 自分であることを否定しないで下さい。
あなたを押さえ付けていたのは、『男』ではなく、『その人個人』なんです。
あなたが男にならなくても、あなたが男であってさえも、その人は あなたを押さえつけていたでしょう。
だから、どうか過去の傷を背負って、自分で自分を傷つけるのは もう止めにしましょう。
もっと頭を使って 上手に戦うことを覚えたら、女であることは 何て有利なんだとろう思うの。
女こそが、自分の意志で男にもなれ、女にもなれる 『自由な性』なのですから。

どうか 自分が女であることを否定しないで下さい。
自分を肯定して、冷静に考ることができた時、そして過去の傷を乗り越えらえた時、
自分から喧嘩を売ることなどしない
暴力で愛情を測ることなどしなくてもいい、
穏やかで 平穏で 本当の意味での愛情を得られると思います。




ゲスト さくら色さん (ありがとう ^^)

◎さくら色(329) 題名:おつかれさまです^^ 投稿日 : 2006年8月5日<土>23時58分

夏海さん こんばんは
日記読みました〜^^

女であることに不自由をかんじる・・・
確かに言われてみればそう感じているかもしれません。
私も次は、どちらかというと男に生まれたいし・・・。

夏海さんからのメッセージはいつも私の心に
ヒットしまくりですよw
ホント、自分でもびっくりするくらい^^
素直に、すぅーと私の心に入ってくるんです。
この出会いに、感謝感謝♪


夏海@夏海のお部屋 |★お手紙★夏海のお部屋★

My追加