★ 夏海の日記 ★

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2001年09月15日(土) パレスチナ問題

私が購読しているMMに、結構詳しく『パレスチナ問題』が載っていたので、参照して頂けると、難しい背景が解って頂けると思います。
『ドイツ の田舎暮らし』 ←こちらを どうぞ
(彼女のMMは、とっても楽しい内容です(*^_^*))

聖地エルサレム・・・
私は、幼稚園がキリスト教系だったので、イエスの誕生や迫害について、幼稚園レベルで教えられました。(派は、よく判らないんですが、『新教』は、確かです。プロテスタントだったのかなぁ?)

新教(新訳聖書を信仰)と旧教(旧約聖書を信仰)の違いは、イエスが生まれる前か、後かってことなんです。
イエスが生まれる前は、神様は唯一1人の存在で、イエスが生まれた後は、イエス・キリスト(イエスという名の『救世主』)という神に使わされた救世主の『ご神託』や奇蹟が、メインになってしまいます。


エルサレムには、イスラム教・キリスト教・ユダヤ教の3つの聖地があります。
日本は、八百万の神様という、全てに神が宿るという多神信仰ですよね?
イスラム教・キリスト教・ユダヤ教は、同じ神様の『唯一絶対神』がいます。
(言語によって、呼び名が変わるっていうのは、今回初めてしりましたが、ゴッドとアッラーは、同じ名前なのだそうです。)

イスラム教の教えは、モーゼの十戒など、旧約聖書に基づいていますが、預言者のモハメッドにより、神の言葉『コーラン』を授けられ、神の意志に沿うように生活の全てに約束事があります。
また、ユダヤ教は、禁欲的でストイックです。彼らは『神に愛される為』に、規律を守って正直に生きて来ました。
そこへ『イエス』の登場です。
「私たち人類は、すでに『神に愛されている存在』だ。規律はナンセンスだ」と言ってしまいました。
それがキリスト教の始まりです。急に現れた新興宗教に、今まで抑圧されて不満だった人がこぞって宗旨変えをしてしまいます。
イエスは、『キリスト』を騙る悪魔の存在だということで、対立し、処刑してしまいました。
神の子イエスが、復活したりして伝説になり、『キリスト教』が定着しました。

大航海時代、キリスト教の宣教師たちは、植民地に派遣され、先住民の宗教的植民地化に力を注ぎ、領土拡張に協力していました。

その歴史的背景があって、さて、そこでエルサレムです。
アメリカに独立戦争があったように、民族独立運動を中東がしました。
そこに軍事介入したのが、キリスト教圏の国々で、聖地エルサレムをどこが管理するか にも介入してきました。
湾岸戦争に、どうしてアメリカが参戦したのかが、私にはイマイチ判らないのです。軍に関係ない民間の施設が数多く破壊されたのも、見せしめでしかないような気がするし。

その戦争で、自分の国を追い出されてしまったパレスチナ難民が、テロ活動の首謀者です。

さて、分離しても、同じ民族としての意識がある『アラブ人』が、同じ神を信仰する隣人を、見殺しにするでしょうか?

つまり、宗教戦争だと言ったのは、そういうことなんです。
自分の神を信仰するあまり、自分を正当化して、相手を敵とみなして攻撃している。
指導者が、安全圏にいて、罪のない人が大勢殺されてしまう。
報復の報復の報復の報復の・・・・・
終わりは、いつくるの?

アメリカ国民の90%が報復の戦争を求めているって新聞に載ってたけど、そのニュースソースは、日本の『○○スポーツ』のようなゴシップ紙だと言う話です。
情報操作に惑わされないで欲しいです。
私たち日本人は、戦争を放棄して、軍隊を持たないって憲法でも宣言している国なのに、アメリカが報復の戦争を始めたら、協力する為に『敵視』するように情報操作しているような気がしてなりません。

テロは憎むべき行為です。
でも、戦争も同じ人殺しです。大量殺人です。
宣言したから爆弾を落としても良い、していないからテロで悪?
違いますよね?

昔、戦争があった。
『昔』という言葉で永遠に語れるように、
『戦争』が永遠に過去の出来事であるように、
色んな方向から物事を見て、冷静に判断できる頭を持ちたいです。
戦いがない世界になれるように、私が今できることは、冷静でいることと、耳をよく澄ますこと。
それ以外に、何をすれば良いんでしょうか...。


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