今日のつぶやき@日々暮らはおもしろ
DiaryINDEX|past|will
私は以前よく「子ども舌だね」って言われたものだ。
言いません? 子ども舌って。
別に「舌ったらず」とか子どもみたいな喋り方とかじゃなくて 食べ物の好みが子どもっぽい、ってこと。
たしかに私は カレーとかスパゲッティーとかラーメンとかサンドイッチなんてのが好きで 魚介類は苦手だし だからお寿司屋さんなんか行っても、うにもいくらも食べれない。 きわめて安上がりなやつなのである。
これって、私が子どもの頃にうちの母が 子どもには徹底して「子供向けメニュー」を作ってくれたからか?
父は、カレーもスパゲティもサンドイッチも嫌いな人だった。 別に洋食が嫌いとか肉料理がダメとかいうわけではなかったのに カレーもスパゲティもサンドイッチも決して食べようとしなかった。
だから母は子どもたちにそういうメニューを用意したときには 父の食事は別に作っていたのだ。
私たちの朝食も、トーストとココアとかいうことが多かった。 けれどもちろん父は朝からパンなどは食べない。 朝は簡単に済ましていたような気もするが、父が何を食べていたかがどうも記憶にないのだ。 おそらく味噌汁とご飯を別に食べていたのではないか。 そのくらい、同じ食卓に座っていても、父と私たちが食べていたものは違っていたと思う。
今思うと不思議なのだけれどね。 だって、母は全くと言っていいほどマメな人ではないのだもの。 どちらかと言うとずぼらな人である。 まあ、この親にしてこの子ありなんて言われそうだから、 これについては触れないでおきたいが。
たしか、けっこう成長してから母に聞いたことがあった。 「なんであんなに別々の食事作ってたの? 私たちは嬉しかったけど面倒でしょ?」
すると母はちょっと笑いながら 「あたしが食べたかったから」と言った。 「お父さんに合わせてたら、カレーもスパゲティーもサンドイッチも食べれんもん」
「あたしが食べたかったと」 と母は嬉しそうに熊本弁で言った。 それを聞いてなんだか私も嬉しくなったものだ。
しかし、同じ「子供向けメニュー」を食べて育ったはずの弟は 貧乏ひとり暮らしが長かったせいか、食べ物の好みがずいぶんと変わっていた。 男って一様に、年とるにつれて和食とかが好きになるものなんだろうか。
「肉じゃがの得意な女性がいい」とか言うなよ。(笑)
でも、この母にしてうちの子供たちときたら 私が食べれない「いくら」とか「あさりのバター炒め」なんかが 大好きなのである。 不思議なもんだね。
わが子よりも「子ども舌」な母って
・・・・・ちょっとカッコ悪いかも。
読んでくださってありがとう。 ↓これはエンピツ投票ボタンです。投票してもらえると喜びます。
DiaryINDEX|kako|mirai satouya
[MAIL]
にも登録しています。
My追加
|