こないだ、オオルリって言うきれいな鳥が家に迷い込んできた。ガラス戸に頭をがんがんぶつけては気絶し、それでも意識を取り戻したりしていた。しかし、今日の夕方、そいつは息絶えていた。短い付き合いの中で、そいつは一度として人間になつこうとはしなかったし、おそらくえさなんて食べなかったんだろう。野生の誇りなんてあるかどうかわからないが、こいつらにとって住みやすい環境を作ってやらねばならないのは、飼いならされている我々の使命ではないだろうか。