最近のゲームにやたらと「陰陽師」のキャラクターが登場している。なんでだろう?今まではゲームのキャラクターといえば、いわゆる西洋的なキャラクターが多く存在し、たとえば戦士や魔法使いなどが挙げられる。一方、日本的なやつらをメインにしようと考えたとき、伝統的な日本の職業(?)はなにが挙げられるだろうか?侍、忍者、僧侶、巫女。まあ、ざっとこんなもんだろう。しかし、ファンタジーの要素を取り入れようとした場合、肉弾戦ばかりでは飽きてしまうので、西洋でいう魔法を操らせる役が欲しいのだが、巫女1人に任せることはできない。サンダガを巫女が撃つのはなんか不自然なのである。彼女たちはせいぜいお払いしかできそうにない。われわれの先入観とはそんなもんだ。 そこで登場するのが、安部晴明を代表とする陰陽師たちである。彼らは空前の陰陽師ブームに颯爽と登場し、その地位を不動のものにした。その原因に、映画の効果は計り知れないだろう。しかも彼らの怪しさはなかなかゲームにもマッチする。式神を操り、魔法陣を描き、呪文で攻撃をしてもなんらおかしくはなさそうに見える。彼らの神秘性によってユーザーは自然と、サンダガを撃つ陰陽師を受け入れるだろう、というかすでに実際に受け入れている。信長の野望オンラインでは陰陽師が出てくる。だが格好がステレオタイプ、いや、むしろ、藤原佐為なのは時代考証とか大丈夫なのだろうか? しかし、やはり時代は諸葛亮の軍師ビームだ。
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