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旨味だけ奪おうだなんてそうはいかない【コ▲ン?】ブラックユーモア系
2018年07月27日(金)

 久しぶりのここでの投稿となります。
 筆者はぴくしぶでも活動しているのですが、あちらは結構見ている方が多いせいか、時々「をいをいをい」と思うことがあります。

 特に、特定キャラへのアンチ系統ですかね。

 おまけに、こちらはアンチのつもりで書いてはいなかったにもかかわらず、「アンチ」タグ登録されかかったことまでありましたから。むろん、キャプションに注意書きした上で、削除しましたけど。
「苦言=アンチ」と解釈されるのは、ほんとーーーーに! 不本意なんです。

 それと同様な傾向が、一部のCPおよびキャラ絶対主義者によって扱われているような気がするんですよ。あくまでも「気がする」レベルなのは、地雷を踏みたくなくて、読むのをことごとく避けてるから(ーー;;;)

 そういう「もやもや〜」を、あちらに上げるのはちょっと憚られるので、こそっとこちらに投稿してみることにしました。こっちに来られる人は、きっとわずかでしょうし。ストレス発散のための投稿と思ってください。

 もちろん、そのままズバリを言葉にするつもりはありませんよー。
 迂遠に、分かる人にだけ分かるような表現にしてますよー。

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※お断り※

・今回の話は会話形式です。誰がどのセリフか、は特に表記しません。言い回し等で、このキャラのセリフなんだなー、と分かってもらえたら嬉しいなと。

・喋っているのはコ▲ンキャラです。勢い余った直書きのため、口調とか変かもしれません。

・何気に公安に対して辛辣です。けどあくまでも「こうかもしれない」と言う話ですんで、深刻に受け止めないように。
 ・・・うん。劇場版でおっちゃんがエライ目にあった仇をこちらで打とうなんて、これっぽっちも思っちゃいませんから★

・ブラックユーモア系です。

・筆者は「と●らぶ」は未体験で、二次創作等で何となく概要を掴んでいるレベルです。そっち方面の話題には着いて行けませんので、こちらの至らなさを重箱の隅をつつくようにするよりは、

「知らない奴が変なこと言ってやがるよ。あはははーー」

と笑い飛ばし、スルーするにとどめてください。
 その方が双方、有意義な時間を過ごせます。きっと。

 この注意書きを読んでイヤな予感がする方は、速攻引き上げてください。
 万が一、この先を読んで気分を害されることがあったとしても、当方は一切関知しませんし、責任を負わないことをここに明記します。


 ・・・いいですね? 忠告はしましたよ?

 尚、例え二次創作と言えども、著作権は存在します。
 筆者の許可なしで転載、盗作、改竄等の行為は、断固許可しませんので、念のため。


 実は、かなり前の話ですが、自分で書いた小説を勝手に同人誌として売られたことがありまして。
 そのような無体かつ無神経な行為を許すつもりは、毛頭ありません!!

      ----------
旨味だけ奪おうだなんてそうはいかない【コ▲ン?】


 これはとある、小さな喫茶店で交わされた普通の人々の会話である。


「いらっしゃいま・・・せ?」
「ええ!? ど、どうしたの? 園子ちゃん」
「スミマセン、安室さん。梓さん。こっちで休ませてもらって良いですか? ちゃんと注文しますから」
「それはもちろん構わないけど・・・とにかく奥の席へ」
「一体どうしたの? いつも笑顔全開の園子ちゃんが、こんなにボロ泣き状態だなんて」

「ふぇっ・・・ひっく・・・ひっく」

「ど、どうしたの? 蘭姉ちゃん。園子姉ちゃんがこんなになるなんて」
「あー、コナンくんもこっちにいたんだ。・・・うん。ちょっとね」
「・・・どうやら京極さんにフラれた、とか言うんじゃなさそうで、安心したよ。蘭姉ちゃんが苦笑いで済ませるほどだから」

「冗談もほどほどにしなさいよ、このクソガキ! あたしが真さんにフラれるだなんて、想像するだに恐ろしいこと言わないでよっ!!」
「ゴ、ゴメンなさい。だ、だけど、園子姉ちゃんがここまで泣きじゃくるなんて、他に理由が思いつかないんだもん」

「とにかく、水分補給代わりにジュースをどうぞ。喉が渇いたでしょう」
「あ、ありがと、安室さん」
「それで? 失恋したわけじゃないんだったら、一体どうして園子さんがここまで悲しんでいるんですか? 蘭さん」
「園子ちゃんには今は聞けない、って判断したのね。さすがは安室さん」
「ええと・・・要するに、この間お父さんが、沖野ヨーコさんの熱愛スキャンダルで落ち込んだのと似たような状況、と言うか・・・」

「熱愛スキャンダルなら、まだめでたいわよっ!
【時の政府】がそこまで鬼畜なんて、あたし、一気に人間不信に陥りそうだわっ!」





「ええ、と? 政府が何か、非道な政策でも行なっていましたっ、け?」
「違うんです。現実の世界の話じゃなくって、所謂ファンフィクション、って言うんだったかしら?」
「・・・つまり、映画とかテレビドラマとかで制作者側が公開しているものではなく、ファンが好きなキャラクターを動かして全く別の物語を作り上げる、と言うことで良いのかな?」
「そうです安室さん。二次創作、って呼ばれ方もしてたっけ」
「へえー。そんな創作ジャンルがあるんですか。何だか面白そうね」

「そんな呑気に構えてられるのも、今のうちよ梓さん。
時々、最終的にはハッピーエンドだけど、そこに至るまでの過程が魂を抉るような作品もあるんだからっ! ・・・救いのないBADENDよりは断然ましだけど」
「つまり、園子ねえちゃんは、その『魂を抉られる作品』ってヤツに、グッサリやられちゃった、ってわけなんだね?」
「そういうことらしいわよ。私も詳しくは聞いてないけど」
「あんたは知らなくていいのよ、蘭。あんたには新一くんとの来たるべき、ラブラブな世界観だけ知っててくれればいいの」
「「ら・・・★」」

「それでそれで? その物語の政府って、どんな鬼畜なことをしたの?」
「梓さん・・・まさか梓さんが、そんなわくわくした顔でそういう物語の顛末を聞きたがるなんて・・・悪趣味ですよ」
「良いじゃないですか、安室さん。所詮は物語だし、最終的にはハッピーエンドなんでしょ?」
「そ、それは、そうなんです、が・・・」
「あれれ〜? どうしたの? 安室のお兄ちゃん。表情硬いねえ?」

 ダンッ!!
 一気飲みしたジュースのグラスを、音を立ててテーブルに叩きつける園子。

「・・・良いわ。こうなったらぶちまけてやる。人に話した方が、この虚しさや遣り切れなさが、少しは発散されるだろうしね」
「その通りよ、園子ちゃん。ここだけの話にしてあげるから、遠慮なく話してみて」
「梓姉ちゃん、おっとこまえー」
「スミマセン、梓さん。何だか園子、酔っぱらいみたいで」
「いいのいいの。どうせお客さんもいないし」
「・・・・・」

「要するにね? とある別世界の話なんだけど、圧倒的不利な条件で戦っている、正義の味方の勢力があるわけ。最悪、世界の崩壊に繋がりかねないから、なりふり構っちゃいられない、ってんで、新しい武力投入をしたの。これが【時の政府】の仕事ね」
「ふんふん」
「この正義の味方の勢力は、いくつか別々に存在してて。基本的にリーダーは頭脳担当。陣地を構えて戦士たちに命令を下すわけ」
「リーダーは直接闘ったりはしない、ってわけだね?」
「そ。
ところが、この闘う戦士ってのがなかなか見目麗しかったり、使う武器が希少価値が高いものもあったりするんで、中には私欲に走るリーダーもいるのよ。あくまでも、ファンフィクションの中では、の話だけど」
「私欲?」
「例えば?」

「夜伽を強いる、とかー」
「よ・・・・・!?」
「希少価値が高い武器欲しさに、他の戦士を使い潰す、とかー」
「ええー! そんな殺生なことするの?」
「梓姉ちゃんの大尉(オスの三毛猫)を手に入れたいために、手段を選ばないのと似たようなこと?」
「ううーん、似てるような、そうでもないような」

「当然、そんな非道なことをしてたら、陣営は荒れるわよね? 当然、戦力も戦意もダダ下がり。それで、その危機を察知した【時の政府】は、速攻そんなお馬鹿リーダーを更迭。疲弊した戦士たちを癒して、うまくやっていけそうな新しいリーダーを投入する、ってことになるわけ。
あくまでも、ファンフィクションの中では、の話よ?」

「・・・それって、最初からそういうリーダーを配備すれば良かった、って話にならない?」
「ミもフタもないこと言うわね、このクソガキは。圧倒的不利で実力本位に走ったから、人間性は度外視した、ってことなんじゃない? 
で、そこから新しいリーダーと戦士との、葛藤あり、反発ありの心の交流がうまれるわけ。ロマンよねえv」
あくまでも、ファンフィクションの中では、の話、なんだよね?」
「まあまあ、コナンくん。園子は学校祭の劇の脚本手がけるぐらいに、そっち方面の想像力に長けてるみたいでさ」
「あー。そう言えばあったねー、そういうことー」
「学校祭の脚本、かあ。そっちもいつか読ませてよ」

「ですけど園子さん。それなら後手には回ったものの、【時の政府】の判断が功を奏した、ってことですよね? 鬼畜云々、ってのは、前のリーダーのことなんじゃ・・・」
「甘い。甘いわよ、安室さん。話はここでは終わらないの」
「へ?」

「新しいリーダ―がそこまで手を尽くして、何とか戦士たちの気持ちを癒し、陣営の戦力も無事持ち直したっていうのに!

あの【時の政府】ったら、難癖つけて陣営を取り上げた挙句、新しいリーダーに無実の罪をなすりつけて処刑しようとするの!

 その理由も、新しいリーダーが無能だってならともかくも! 
【時の政府】お偉方のバカ息子に跡を継がせたいがため、だったりするのよ!

あくまでも、ファンフィクションの中では、の話、だけどさ」

「うーわー・・・」
「た、確かに」
「それは鬼畜、としか・・・」

「そこからが更に、盛り上がるんだけどね。自分たちが慕うリーダーを取り上げられた戦士たちは一致団結し、【時の政府】に喧嘩売って、リーダーを取り戻そう、って算段よ」
「なるほどー。盛り上がらない、って方が嘘よね」
「まあ・・・そこに至るエッセンスとは言え、リーダーが【時の政府】に心身とも虐げられてさあ。
『自分は所詮一人なんだ』みたいに落ち込んで、ただただ死を待つ、ってクダリがあるのよ。そこの描写がものすごく巧みだからこそ、【時の政府】許すまじ! みたいな気持になっちゃった、ってワケ。分かった?」

「たかだかファンフィクションで、そこまで入れ込めるってのもすごいね、園子姉ちゃん」
「感受性が高い、って言いなさいよ」
「でも、まあ、所詮は架空の世界の架空の物語、ですよね」
「そうでもないんじゃありませんか? 結構そういうこと、現実世界でもありそうですし」
「・・・梓さん?」

「私は幸い、そういう目には遭いませんでしたけどー。大学とかで、ものすごく面倒で手間のかかる作業を生徒に押し付けておきながら、あたかも『自分で全部やりました!』みたいな顔をする先生とか、いるって聞きますよ? しかも、落ち度があると、全部生徒のせいにするとか」
「ええーー!?」
「許せないわね、そんな先生」
「要するに、人に面倒くさいことを押し付けておいて、美味しいところは自分が持っていく、ってこと?」
「そうみたいね。蘭さんやコナンくんは、そういう目には遭ったことないみたいで、良かったわ」

「んー。僕は確かに、直接は被害には遭ってないんだけどさあ」
「コナンくん?」
「聞いた話だと、その人が一番大変だった時に、碌に話を聞かなくて、助けてもくれなくて。何とかちょびっと非合法ギリギリな手段も使って、何とか自分の立ち位置、っていうか、居場所を作って何とかやってる人がいるんだけどね」
「ちょびっと非合法ギリギリ、って・・・」
「なのに今になって、

『君のやっていることは違法だから、捕まりたくなかったらこちらの言うことを聞け』

なーんて、上から目線で命令しようとして来る人間がいて、辟易している、って聞いたことならあるなあ」
「辟易、って、随分難しい言葉を知ってるのね、コナン君」

「ついでにさあ。その人が頑張っているのは、自分の大切な人の生活を守りたいが故なのに、

『そいつらは足手まといだから、さっさと切って、こちらと合流しろ。
その方が後々、君のためだ
我々なら君の魅力を最大限に生かせる』

なーんて、親切ごかして、今までの生活に無理やりピリオド打たせようとするんだってさ」
「・・・・・・」

「何かさあ。園子姉ちゃんの話聞いてたら、その人のこと思い出しちゃった。似てるでしょ?」
「そう、ねえ」
「旨味だけ奪っちゃって、苦労だけ押し付ける、って辺り、確かにそっくりよね」
「いやねえ。コナン君の知り合いにも、そんな人がいるんだ。大丈夫? その人孤立したり、してない?」
「平気だよー。両親とか知り合いと連絡取りあって、向こう側に一方的有利な主導権は握らせるつもりはない、って、妙に張り切ってるって話だし」


「と、ところで、さっきの話ですけど。園子さん」
「はい?」
「どうしたんですか? 安室さん。顔色が悪いような」
「僕は元気ですって、梓さん。
その、さっきのファンフィクションで、戦士たちが【時の政府】に喧嘩を売ってリーダーを取り戻す、って言ってましたよね?」
「そうですけど。それが何か?」

「いえ、【時の政府】がそこまで過酷な手段をとりざるをえなかったのって、圧倒的不利な戦況だったから、なんですよね?

なのに、【時の政府】に喧嘩売るなんて、その不利な戦況をさらに悪化させるだけになるんじゃないか、って懸念しちゃいまして。

それこそ、敵の思うつぼでしょう?」

「あら。安室さんって案外、現実主義なんですね」
「男なんて所詮、そんなものですよ」
「それはあくまでも、【時の政府】の都合、だよね?」
「コナン君・・・?」

「言っちゃ悪いけど、そもそも馬鹿リーダーに陣営任せちゃったのは、明らかに【時の政府】の不手際だよね? 

なのにその後始末を、新しいリーダーに押し付けただけならともかく、美味しい戦果だけ取り上げよう、だなんて、そんなの離反されて当たり前じゃあないのかなあ?

その時だけならともかく、またあとで、寝首をかかれるかもしれない、なんて戦士たちに怖がられたって、不思議はないでしょ?

だったらその前に、【時の政府】に喧嘩売っちゃえ! ってなるのは、ごくごくフツーの、人間の心理だと、僕は思うけどなあ?」

「・・・そのせいで、平和が乱れてもいいっていうのかい? コナン君」

「そんなの、こういう話じゃ決まってるじゃない?

『我々のリーダーが虐げられる世界なんて、いつかは滅びる
だったらせめて 我々の手で新しい世界を作ってやろう』


ってね?」

「・・・・・っ!?」

「そうでしょ? 園子姉ちゃん」

「そうそう。確かにそう言ってたわ。話の中で。
それにしても。あんたにも案外、脚本書く才能、あるんじゃない?」
「そんなー、たまたまだよ、園子姉ちゃん」

「(小声で)ってか、父親が作家だしなー。そのくらいの想像、出来なきゃ嘘だよ」

-----------

「聞いてませんでしたよ? 彼に接触して、あろうことか脅すとは。

そんなにご自分の地盤が脆弱ですか? 強固になさりたいんですか?

・・・知りませんよ、今更泣きつかれたって、こちらの都合だってあるんです。

彼、本気で怒ってましたからね。ありとあらゆる伝手を集めて、あなたたちに楯突く気、満々ですよ。

だから最初から反対したでしょう? 
毛利親子から彼を取り上げよう、だなんて。
なんだかんだ言って、今の彼にとっては、彼らは第二の家族なんです。

作戦会議に加えることはないにせよ、おざなりにならともかく、足蹴にしようものなら、彼の両親だって黙っちゃいません。

元々彼らも、毛利夫妻と親交があるんですしね。



・・・・・・・・どこのツラ下げて、そんなこと抜かしてやがるんですか。

 彼を自分の手先にしたい、なんて夢物語、さっさと見切りを付けちまえって言ってるんですよ、この野郎。

自分の身が可愛いなら、とっとと手をお引きなさい。今ならまだ、未遂で許して差し上げますから」



 どこぞのセーフハウスで、電話の相手に啖呵を切る某・捜査員がいたという。


■おしまい■

※実は当初の案だと、

「我々のリーダーが虐げられる世界なんて、滅びてしまえ」

だったんです。
 さすがに「彼」がそんなこと、言うワケないと思ったんで変更しましたけどね。







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