声が聞けて嬉しいはずなのに
こんなに悲しいなんて
でも
その悲しさを味わったことがあるあなたは
わかってくれた
『なんですぐに電話しなかったんだろう・・・』
通常の精神状態ではなかったとわかる
仕方ないよ
でもね
出勤していたのなら
外に出ていたのなら
ひとこと連絡が欲しかった
着信をこの手で感じたとき
すぐには折り返せなかった
悲しさがまだ残っていたから
それを
あなたはわかっていた
『電話するのが怖かった』
『掛かってこないかと思った
オレが掛けてから１０分経ったでしょ
７時過ぎてるのに』
話をしていくうちに
徐々にいつもの自分に戻っていくのがわかる
なんであのときこうしなかったのかな・・・とは
もう思わないでいいよ
ここからまた始めよう
『久しぶりに聞けた声だから
もう少し聞いていたい』
私のもやもやそっちのけ
でもこの言葉を聞いたとき
これは本心だと思った
『信じて』
『もう悲しませるようなことはしないから』
また はじめよう
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