moonshine  エミ




2006年09月12日(火)  憂い?の誕生日会

悪評高い会社行事の最たるものとして、「誕生日会」というものがある。
当月に生まれた社員が集まって親睦を深める・・・という、麗しい目的が謳われているが、その実、主催者である役員の目をうかがい、ヨイショヨイショと持ち上げながら2時間ばかりを過ごさなければならない。しかも、うちの会社は女子社員が少ない。そしてご高齢の殿方が多い! となると、なおさら気を遣うってなもんで、「お誕生日なのにどうしてこんなに憂鬱なのよ〜、大人になるための試練ってわけか?」てなもんだ。

で、8月・9月のお誕生日会が、この日だった。
私はこの手の、「気を遣うばかりで、ちっとも本音も言えない飲み会」を嫌悪しているため、毎年、「仕事が忙しいんで〜」とか、「気が進まないんで〜(←正直)」とかなんとか言って逃げ続けていたら、昨年の欠席後、主催者の役員様みずからに呼び出されてお説教をくらってしまった。

「何さ、会社の外でまで拘束されたくなんてないね!」とぷんぷんに立腹したが、まぁ怖いもの見たさというか、現実に立ち向かってみようかと思い、今年は行ってみた。

参加者は13名。うち女子2名。当然、役員さまのお席の近くに侍ることとなる。ちぇーっちぇーっ、と思ったが、他の社員だって、嬉々として参加している人はそういないわけで、そこで一人、ぶすくれているのも大人げない話なので、つとめて楽しげにふるまうことを決意。そして、せっかくタダ酒なので(会社の経費です・・・)、まあそれなりに飲んでテンションを上げていくことにした。

役員様は、幸いにも酒癖が悪いわけではないし、周囲の人々も皆、なるだけ気持ちのいい飲み会にしようと努めていたので、まあまあ、思ったよりも親睦は深まった・・・ような、気がする。確かに、ふだんほとんど関わりのない部署の人とお話ができたことは、悪くなかった。役員さまも、こうして話してみると、偏向・セクハラ発言の連発はあるものの、そう悪い人でもないような気がしてくる。ま、人というのは多面体。一事が万事、てわけにはいかないわけで、この人の悪行(?)をこれで忘れるほど私はお人よしじゃないぜ。

しかし、役員さまはそれなりにご満悦になったのか、一次会のあと、あれよあれよという間にタクシーに乗せられ、彼のご邸宅に数名で連れて行かれる。夜9時過ぎとかに突然何人も押しかけても、リビングはとてもきれいだし、ちゃーんと新鮮な果物とかお菓子とかがササっと出てくる。さすがに重役の妻だなーと思った。慣れているのだろう。奥さんは、かまえない、さばけた人だった。大きな画面のテレビで野球の試合なんかについて、一緒におしゃべりした。その間も、男の人らは、奥さんにも気をつかい、もちろん役員さまにも気をつかい、まあ、サラリーマンってのは大変ですな。私はこの場では、(いちおう)若い娘っ子の役割なので、気楽なもんだった。

しばらくして辞去して、社員だけで博多までタクシーで戻り、3次会であった。よう飲むもんじゃな。
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