moonshine  エミ




2005年03月04日(金)  私は売れるのか?

何とか早起きして、8時前出勤に成功。イレギュラーな業務も予定されていたし、予期せぬ仕事も発生して、終日バタバタする。部外の人に対する引継ぎでは、まずその業務の重要性を認識してもらうことの大切さを思う。でもなかなか、難しい。

しかし本日は7時前に急いで退社。これぐらいなら、気力ももつというものだ。キャナルシティで待ち合わせて、7月末に辞めた部長と差し向かいの飲み会である。事前にやりとりしていたメールで、『あなたさえかまわなければ、二人で』とあったので、まあ一向にかまいませんが、と思って出向いたら、「うちの会社に来ないか」と誘われた。

以前もちらりとそのような話をされたので、驚天動地というほどではなかったがやはりびっくりする。そして揺れる。

厳密に言うと、今の会社のグループ企業ともいえる会社である。うちの会社も手を出しているファイナンスビジネスの流行最先端、とでもいうようなことを本業にしている新興の会社で従業員の数こそまだ多くないものの、東証一部への上場が決まっている。そのため、有価証券報告書の作成など開示(ディスクロージャー)業務にも精通した経理担当者を探しているらしい。部長は、その会社で財務・経理を担当する役員である。

彼はもちろん私なんかより何枚もウワテであるので、そりゃ上手いことを言う。
「これまで何十人も面接したが、これという人がいないんだよ」
「うちは安定しているし、社風も絶対、君に合っていると思う」
「こういう話はずっとあるわけじゃない。タイミングだ」

いろいろ割り引いても、彼の言うことは納得できる部分が多いし、いい話なのだろう。中でももっとも私をグラッとさせたのは、
「今の会社では経理の重要性を分かっている人間なんてほとんどいない、がんばっても報われないでしょう。でもうちの会社は違う」
「うちの会社に来れば、今のあなたを悩ませているつまらないことは全部解決する。本来の仕事以外のことでぐちぐち言う生活しなくていい」
「あなただって、転職するにしても、キャリアを生かせる開示業務のある会社のほうがいいでしょ? でも福岡にはなかなかないよね、そんな会社」

・・・そうなのです。
私の仕事は、一般的な「経理」というイメージ(札束数える、みたいな)というよりは、「会計・税務」の世界。会社の“決算”をするのも主要業務のひとつですが、私の部署では自分の会社のいわゆる決算書のことを「決算書」なんていう呼び方は絶対にしません。それは商法ベースであれば「計算書類」、証取法ベースであれば「財務諸表」であり、どちらも貸借対照表と損益計算書は含むけれども、それらには確固たる違いがあるわけです。私としては、ひとくちに「経理」とはいっても、「決算書」を作る会社ではなく、「計算書類」や「財務諸表」を作る会社で働きたい。しかし、上場会社の絶対数が少ない福岡では、なかなか難しいのは事実。

まあ、もちろんすぐに返事なんてできるわけもなく、
「部長の会社に行くなんて、今までお世話になった上司に向ける顔がないですよ〜」
「この一年、人が減る寂しさ・大変さは身にしみてわかってるのに・・・」
「転職して、部長に毎日怒られるるの嫌だしな〜(部長はかなり辣腕だがかなり人使いも荒い。)」
「東大出身の人ばっかりいる会社ってな〜」

とか、大いなる不安点もろもろを率直に述べたので、コイツ見込みねぇな、と思われたことでしょう・・・。こうなってみると、やっぱり何より、自分の実力に対して自信がないことがはっきりするよね。部長も、本当に引き抜きたいのは私の上司なんです、きっと。「○○くん(←私の上司)とエミさんが一緒に来てくれたらな〜」と正直に言っていた。でも立場上、それはかなり難しい。私の上司は私の会社では代わる人がいない存在なので。

でも、こんな話が来たこと自体に、意味を感じたものではありました。会社でのみ過ごす普段の生活で、自分のマーケットプライスなんて測ることないからね。褒められたり、ポテンシャルを認められたりして嬉しかったけれども、逆に自分の至らない点・今の上司にどれだけ庇護されているかってことも感じてしまった。なんにせよ、これから頑張る糧のひとつになりそうではある。

それはともかく、部長と飲むのは楽しく、ついつい時間を過ごしました。博多付近でおいしいご飯と焼酎をがばがばぐびぐびやったあと、タクシーで大名に移動して有名らしいバーへ。私がスコッチを日常的に飲んでいることに部長は相当驚いていた・・・。グレンファークラス、アベラワー、ボウモア、アードベッグとここでも遠慮なく飲む。ごちそうさまでした・・・。部長と二人きりでこんなに飲んだり喋ったりできるようになるなんて、新入社員の時には思いもしなかったなー。それだけでも感慨深い。1時半ごろ帰宅。





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