| moonshine エミ |
| 2004年06月26日(土) これはもう特技といえるレベルかも | ||||
| ↑五・七・五のリズムでどうぞ。 ゆうべから今朝にかけての結論をいうと、はい、財布をなくしました、また。 昼過ぎ、美容室に行こうとして、はっと気づきました。 2万円入ってました。がくり。 「最近おとなしいね〜、トーンダウンしてるんじゃない?」 なんて日記を読んでくれている人に言われて発奮したわけでは、もちろん、ありません。前回、酔った挙句に警察のご厄介になってまだ3ヶ月あまり、まったく落ち着く間もない、といったっていいんじゃないでしょうか。 今回は、べろんべろんに酔っていたわけでもない。記憶をなくすような場面は何ひとつなかったはずなのに、まったく腑に落ちないことである。いったいどこで落とした(スられた?)のかなあ。まあ、しん氏いわく、 「それだけ朝まで飲んでれば、酔ってないわけないでしょう。」 ごもっともです。 しかし経験とはしてみるもので、財布をなくすのも2回目となれば、事後処理に明るい私である。銀行のカード、郵便局のカード、クレジットカードの使用を停止するべく電話をかけて、交番に出向いて運転免許証の紛失届けを発行してもらう。各々の再発行にかかる手数料もわかっているし、不謹慎ながら首尾は上々。ちっ。 もちろん落ち込まないわけはない。いや、2回目なればこそ、そして財布の紛失のみならず、来し方の様々に及ぶ失態を思えば、おのずと行く末についてまで考えもするというもの。 「あんた、いつまでそうやって、ふらふらしてるんだい?」 なんて自問する。ずっとかなあ。それともここらで。 しん氏に電話し、ことの顛末を話す。彼ももう、これしき(?)のことでは驚きゃしないレベルに達している。ひとえに、私という彼女のおかげです。 「結婚したら、朝帰りは時々しか(←この辺が優しげ笑)許さんよ」 と、“(本人いわく)関白ぎみ宣言”をするしん氏に、 「関白な人とは結婚しない。」 となおも言いつのる私。しん氏の返答は、 「だいじょうぶ、俺、口だけやけん。弱っちいなあ〜」 というものであった。 鼻歌でクイズ、イントロ・ドン(古っ!)やジギー時代のデビッド・ボウイの楽曲のコーラスワークの突出した変さ、すばらしさなど語って、少し気も晴れました。 あれこれ話した切りぎわに、 「ごめんね、なんか、いまいち冷たい対応で。でも、心配しとるんよ。あんまりへこまず、がんばって。」 などとしん氏が言うので、こちらもしんみりする。 「私こそごめんね、嫌ねえー、こういう彼女だと」 「・・・・でしょー?」 と、しん氏、笑っていた。 気分が沈んだときは読書に限る。宇江佐真理の髪結い伊三次シリーズ第3作、『さらば深川』(文春文庫)を読了したあとは、シリーズ1作目『幻の声』続いて2作目『紫紺のつばめ』と、次々に読んだ。 その中のひとつの短編。 伊三次は芸者づとめをしている恋人と所帯をもち、店を構えるために爪に火を灯して貯めていた30両という大金を、暮れもおしつまった日、盗まれてしまう。犯人は子分的存在の弥八という若者だった。当時、10両以上の盗みは死罪である。あまりの悔しさに、伊三次は弥八を奉行所につきだす。伊三次は本業の髪結いのほかに、八丁堀で同心をしている不破友之進の部下もつとめている。「身内を死罪とは、あまりにむごいじゃねえか」と、上司の同心までも伊三次に弥八の減罪を頼みこむが、彼は頑として許さない。それをなだめたのは、同心の妻、いなみだった。 「私は28両で、不破に落籍されました」 いなみは不破の妻となる前、吉原で遊女をしていたのである。身分の高い武家の娘であったが、少女の頃に家がおとりつぶしになり、吉原に売られたのだった。 「同心の家に30両もの大金があるわけはありません。不破のお義父さまは、私のためにそれを工面なさいました。先祖代々の書画骨董を処分なさったのです。そのような大切なものが、たかが28両で買い叩かれ、たかが遊女ひとりに使われたのです。 たとえ虫けらのような人間でも親がいて、虫けらのままに可愛がる人もいるのです。私のようなあばずれ女でも、妻に迎えようとする男もいるのです。だからこの世の中は、人が嘆くほど捨てたものではないと私は思っております」 伊三次はなおも悔しさに泣きながら、言うのだった。 「俺ァ・・・何も盗られておりやせん。何ひとつ・・・」 “星の降る夜”と題された章。 しいたけ、たまねぎ、鶏肉、ニラを卵でとじて、親子丼をつくって晩御飯にした。こんな日は買い物に行く気力もないものだ。冷蔵庫に何かしらのものがある、自炊生活をしていて、よかった。 |
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