| moonshine エミ |
| 2004年06月07日(月) 星の降るような夜に | ||||
| 雨は上がったか? 何だかとても静かな夜です。 19やハタチの夏といえば思い出すもののひとつに、西戸崎の夜がある。 福岡市の東の果てにある町。 東区の箱崎というところに住んでいた私としんちゃんは、 夏になると何度なく、そこに通っていたのだった。 というのも、当時の私たちの家にはクーラーがなく、 続く熱帯夜に耐えがたい苛立ちを覚える日が、時折あったのです。 もーう、こんな部屋には一秒たりともおられん! おお、それに、明日はバイトが休みじゃないか! そうなると、水着を持って電車に乗って(車もバイクも持っちゃいなかった)、 住んでいるところよりもさらに東へ向かうことになる。 そこに何があるかというと、海ノ中道サンシャインプール、という、 おもに子供づれで賑わう七つのプールを擁した場所。 駅で降りると、夜10時やそこらでも、この小さな町はしんと眠りについている。 コンビニもカラオケも、飲み屋もほとんどない。 真っ暗。 その中に、ただ一軒、ラブホテルがあるのです。名前は「渚」。 直線距離を行けばおそらく駅から徒歩でも20分たらずだったのだろうが、 目印に乏しい夜に、何度いってもなぜか迷うわたくしども。 国道沿いを、一時間やそこら、汗だくになりながらひたすら歩くのだった。 時折、すごいスピードで車が通る以外は、まったく音もない。 小さく自分たちのしゃべる声だけが響く夜です。 ガス基地のようなものがあり、大きなタンクが2つ3つ、 並んでいるのを見ると無性に怖かった(怖がってたのは私だけだが。) なので手をつないでもらって、歩いた。 見上げると、たった数十分電車に乗っただけなのに、 まさしく降るような、というのが相応しい、満天の星空が広がっているのでした。 で、ようやくホテルにたどり着いて、ビールをくいっと飲み、シャワーを浴びて、 そのころ深夜のNHKで再放送をやっていたアメリカのドラマ『フルハウス』とか、 ケーブルか何かのチャンネルの外国のライブとかを延々と夜更けまで見て、 朝は(渚だけあって海がせまる立地)波音に目覚め、 また炎天下を歩いてプールに向かって、子どもにまぎれて日がな一日泳ぎ、 夜は安い食べ放題の焼肉なんかを食らって、 また暑い家に帰ると、ほとほと疲れてぐっすり眠るのであった。 (そして、一回行くと、ホテルもプールも割引券をくれるので、 お金をはたいて、また行くのです) ・・・なんてことをなぜ急に書き出すかといったら、 西戸崎の夜、静寂の象徴(?)であったガスタンクが、 なぜだか知らないけれどなくなると聞いたからでありました。 それが淋しいなんて思うほど、いくら私でもさすがにそこまでセンチではないが、 なんか夏の夜の感じを久しぶりに思い出したので。 はしゃいで出かけても、駅を下りると思わず息をひそめるあの静けさ、 この夜に二人ぼっち、みたいなあの長い道と星空、平和なホームドラマ、 ばかばかしいけど楽しくて、楽しいけど騒ぐのではなく、 妙に深遠な、不思議な夜たちでした。 そうやって思い出してみると、あの頃はしんちゃんの足もまだ、 プールに入れるくらいには、悪くなっていなかったんだな。 逆に言えばあの頃からもっと私も用心して気をつけていれば、 しんちゃんも無理をせず、進行ももっと止められたのかも・・・。 うーん。 さて、今夜は天神の某所にて、「理想の男性像」を語る会。 ああいう場所って一歩引いて観察してしまう・・・。 私は素直ではある(と思う)が、無邪気ではないのだなあ。 理想の男性像は決まっています。 優しくて強い人です。というか、自分もそうなりたいしね。 シュークリームとサンドイッチを食べさせてもらいました。 家に帰って、冷蔵庫の中身を適当につまんで、明日のお弁当をつくる。 キャベツ、にんじん、イカ、エリンギ、しめじ、長ねぎのピリ辛煮です。 タイトルは、エレファントカシマシの名曲。 星の降るような夜に、肩など組んで、夜が明けるまで、えんえんと歩く歌。 『もうすぐ朝だぜ どうしようか ・・・もう煙草も切れたぜぇー』 っていうところが、すごーく好きでした。 可愛くて愛おしいメールがいくつか来ていたので、これからお返事を書こう。 |
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