moonshine  エミ




2003年11月30日(日)  しもつきつごもり、空も高き休日

 県立美術館に行く。少しお姉さんらしい格好をしてみた。
 天気もよく、あまり寒くなく、須崎公園は静かで、なんとも休日らしい雰囲気だ。
 ウッドワン美術館所蔵『近代日本の絵画名品展』
 どうしても見たかったので、母のコネでタダ券を入手した。
 うちの母は、以前この美術館で勤務していたのだ。
 などというと、なんだか随分、ハイソサイエティー、ソフィスティケイティド(?)って感じだが、母はここの掃除婦をしていたのである。

 ・・・と、話が逸れたが、展覧会は、すばらしかった。
 私は、近代日本の名画、と呼ばれるものに目がない。高校で使っていた日本史の資料集には沢山の絵が載っていた。教科書の類はこの年にもなると相当処分してるけど、あれは今でも捨てられない。
 
 そして言うまでもなく、資料集で見るのと本物を見るのとでは、迫力が全然違う。
 2mも3mも離れたところから、原寸大の絵を見る。
 はっと胸に迫るイメージ。
 思わず笑みがこぼれるような明るい色彩、
 息をのむような激しさをもったもの、
 しんと心が静まり返るもの、
 描き手の、重苦しいほどの心の深淵を覗き込むような気持ちになるもの。
 なかなかこんなことないよ、ってくらいに、
 めまぐるしく気持ちが動いた。

 山や川や木々や月なんかが描かれるような風景画や、
 人物が描かれたものが特に好きです。
 とりわけ、女性を描いたものは、本当にそれぞれハッとします。
 江戸の美人画ふうのも、西洋風のも、どんなものでも。

 美術館内の宣伝スペースにて、丸善で金子國義展が開催中との情報を仕入れる。
 無料なので早速行ってみると、本人がいた。
 おおお。
 この人の絵・・・
 好きか嫌いかと言われると、好きでないもののほうが多いのだけれど、
 なんかとにかく力を感じる。
 森博嗣『堕ちていく僕たち』の表紙みたいなのは、好きだなあ。

 絵のことなんてわかりゃしない。図画工作は大の苦手だ。
 でも、絵を見るのは好き。
 たぶんこれが大事なことで、このところ思うのだけれど、
 絵でも、音楽でも詩でも書でも、一握りの精通した人のものではなくて、
 それを感じる心というのは、誰にでもある。
 
 夜は、野菜がいろいろ家にあるので、大量の肉じゃがと、チャーハンをつくった。
 久しぶりにドラマを見たら、深津絵里と岡田くんの夫婦がとてもかわいらしくて、発作的に結婚したくなった。
 しんちゃんのとても好きだなあと思うところの一つに、
 別に頼んでいるわけではないのだけれど、付き合って6年以上たつ今でも、
 私のことを「えみちゃん」と呼んでくれる、というのがある。
(あと、ここには書けないようなバカバカしいあだ名も、いろいろあるが)
 もし将来結婚しても、ずっとそう呼んでほしいなあ。
 
 そして今日で11月も終わりだ。





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