moonshine  エミ




2003年07月10日(木)  酒にまみれて激白する乙女ゴコロとは。

 恥の多い人生を送ってきました。

 ・・・と書いたのは、太宰治だったか。『人間失格』だったか?
 ああ、なんて耳の痛いタイトルだろう。
 ちなみに私は幸か不幸か、この年まで太宰は『走れメロス』以外読んでいない。メロスの文章は大好きだった。そこを授業でやっているわけでもないのに、いつもメロスのページを開けて、こっそり読んでいた。何度も何度も。
 人間失格は、10代で読んだらかなり影響を受けてしまったに違いない。大人になった今は安心して読めそうだ。いつか読もう。
 恥が多い人生なんてみんなそうだって、今はもうわかってる。
 
 先ほど、私の泥酔に途中まで付き合わされた友人、きくちんに電話をかけた。
 迷惑をかけた。お詫び申し上げる。
 そして意を決して質問。
 ええもう全く記憶は欠落しているのだが、酔っ払ったラッタタラランな私は、ずいぶんな乙女ごころを激白していたというのだ。
(ふだん男友だちには、良くいえばサバサバした、ぶっちゃければガサツな女と思われているだろう私。)
 いったい何を口走っていたのだろうか。やはり気になる。

 彼が私の世迷いごとの一端を口にした瞬間、
「ああっ、もう、いいっ、それ以上いわんでぇ!」
 絶叫した私であった。
 乙女ごころっていうか・・・それって・・・むしろ・・(ああ、これ以上書けない。)

 私が止めなくても、
「ちょっとお互いシラフじゃ、おれも言えんよーもっといろいろあるけど」
 と相手だって恥じらいを見せていた。
 本当に、お酒って、お酒って、お酒って怖い!!!(でも飲む。)
 きくちんに愛想つかされなくて、良かったあ。

 これから、「お酒飲めるの?」という問いには、「飲めません。」と言おう。
 お酒は好きだけど、強くない、私は。
 と、認識することにする。

 ・・・気をとりなおして。 
 昨日の『六月の蛇』は余韻の残るいい映画だった。
 テーマはエロス。
 ギリギリ、芸術作品なんかにならないところ、エロ映画といっても差しつかえないところに踏みとどまってるのが、ステキだった。
 塚本晋也という人、きっと羞恥心のある人に違いない。
 エロスはとりわけ、恥じらいとか滑稽さとかを抜きにして語らないでほしいと思うのだ。
 サイトを見ていて思い出したのだが、そういえばテレビ版「濱マイク」に一回、殺し屋か何かの役で出演していた人だった。変な役だったなあ、あれも。もうあれから一年近く経っているというのも感慨深い。
 
 明日は金曜日。
 長らくやっている仕事にケリをつけるべく、がんばろう。
 まったくキリがないんだもんさ。





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