| moonshine エミ |
| 2003年06月07日(土) 再会アートイベントライブ完成読書(親知らず) | ||||
| キャロル・キングを聞いている。 この人の声、好きだ。いいね。時折、ほろっと涙が出そうになるよ。 私の大学時代といえば、おバカな悪さをはたらき、懲罰として4年に進級したあとに単位を20も剥奪されたことがある。 あのときは本当に卒業できないかと思った。 土俵際の粘りがきいて(いやだな、このたとえ)無事に卒業し、今となってはそんな出来事も忘れかけていた。 今日、ソラリアプラザのエスカレータをくだっていたら、目の前の男の子は、そのときの悪さの仲間だった。 スーツに無精ひげで、かわいい女の子と並んで、私と同じに下へと運ばれていた。 声をかけた。 卒業してからは全然連絡をとっておらず、まる2年以上ぶり。 偶然を喜び合ったあとに彼が出した名刺には「電通」と書いてあった。 電通。電通だ。 ただの電通。そう、子会社でも関連会社でもない。しかも本社だ。 そんな友人、はじめてだ。 電通がどんなにすばらしいのか全くもって知らんが、 あんなに浅はかなマネを共にした悪友(しかも彼は留年した。)が天下の電通の入社試験に合格していたことに、おおいに興奮してしまった。 たとえ縁故だとしても、心からの称賛の意に変化ナシ! ゆうきちゃんとアートなイベントに行く。 親不孝通り付近のクラブにて。 アマチュアやセミプロの人々がつくった洋服やポストカードやアクセサリーや人形や雑貨や帽子やバッグ・・・などなどが出品されていた。 何人かの制作者の人とお話した。 みんな、やさしげで、はにかんだしゃべり方をする。 どこが恥ずかしげな様子が表現者らしく、とてもステキだった。 飲み物を出してくれたスタッフの女の子もモーレツにかわいかった。 ライブもあった。 とんちピクルスと土崎玲さん。 貧弱なものではあったけど、音楽が聴けるなんてやっぱり得した気分だ。 とんちピクルスって、何者なの?! 最後の曲、良い歌だった。『夢の中で泣いた』という。 貨物列車の中で夢見たのはこんな暮らしじゃなかった、 おなかが空きすぎて魚をくわえて走って逃げた、 追いかけてきた女に「泥棒猫!」と叫ばれた、と。 どうしようもないけど優しげな歌だった。 土崎さんのキーボードは、かなり年季が入っているもののようで、古くささが良かったなあ。音楽はポップだった。ややフレンチ風なのだろうか? 「この人のルーツのミュージシャン、わたしは絶対知らないな」 というような人のライブを見るのが面白く感じられる今日この頃なので、楽しいひとときであった。 二人でのジョイントは、THE MODSのカバー。 ますます謎な人たちだ。 今泉に移動し、カフェバーでゆうきちゃんとの共同制作の最終作業。 すごくいいものができた、というのは自己満足が入った感慨であろうが、いかにもいかにも、ちょっとした感無量だった。 つくっていたこの一ヶ月間というもの、たいへん楽しかった。 それが大事だと思う。 また楽しいことをやるよ。 ゆうべから、長野まゆみの『魚たちの離宮』を読んでいる。 読み終わるのが少し怖くて、もったいなくて、もう、なんともいえない気持ちだ。疼くような。 電車の中では山田詠美『ソウル ミュージック ラバーズ オンリー』読了。 5年ほど前に買って5回ほど読み返していると思うが、今回がいちばんおもしろく読んだような気がする。ちょうど対象年齢なのか。 鼻につくところはあるが、山田詠美の美意識、というよりも美意識に対する執着を読むのが好きだ。 ここのところ減りがちだったのだが、ああ、本を読むのはやはり、なんて楽しい。 来週からまたいろいろ読もうと思い、文庫本を4冊購入。 三島由紀夫と宮本輝と花村萬月、それに長野まゆみも買った。 |
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