| moonshine エミ |
| 2003年04月07日(月) ロマンス | ||||
| まだシズラーッ子の仲間たちがみんな大学生だった頃、 そのうちの一人で今はアメリカはポートランドに留学中のなみちゃんが言い出して、 「ロマンスしりとり」 というのをやったことがある。 ルールは簡単、しりとりの要領で言葉をつなげていくんだけど、「ロマンスワード」つまり、ちょっとロマンチックな可愛い言葉しか使ってはいけないというもの。 「ロマンス」から始まって、 「すみれ」 「レモン水」 「いちょう並木」 「キャラメル」 「ルージュ」 「雪割草」 「卯の花」 「波うちぎわ」。。。 のように。 これが妙に盛り上がって、阿蘇のペンションに泊まった帰り、 阿蘇から久留米までの車中で、えんえんと2時間以上も続いたのだった。 何をもってロマンスワードとするかは、 言いだしっぺのなみちゃんがジャッジしていた、けっこう適当に。 私は「ペディキュア」とか「ネグリジェ」とか言って、 「それはセクシーワードだからダメ!」などと怒られていた。 でも、言葉についてのイメージなんて、確かに誰にでも共通するものもあるけど、 もちろん人によって曖昧だったりするので、私も 「いや、あのね、高校生の女の子が夏祭りにゆかたを着て、 彼と最初のデートするときにね、 生まれて初めて、足の爪をピンク色に塗るんだよ。 ドキドキしながら、不器用な手で。 浴衣の柄はとんぼだよ。帯の背中にうちわを差しとるよ。 かわいいでしょ? ロマンスやろ? ね? ね?」 とか、シチュエーションを適当に(でも、意味なく熱心に)作り上げて ジャッジを説き伏せたりしてた。 なんでこんなことを思い出したかというと、最近、いつかHPで使うかもしれない言葉を探していて、お風呂に入ってる時間、次から次にイメージに合いそうなものをピックアップしていってるのです。 その言葉のテーマはロマンスじゃないんだけどね。 とても小さい頃に、一面に広がったれんげ畑でせっせとお花を摘んでいた、 柔らかい春の日を思い出すような、ちょっと優しい空想の時間。 余裕で半日以上も会社で数字とにらめっこするような毎日なので、 なんか、それだけのことでも、心が少し安らぐ・・・気がする。 しかし、四つ葉のクローバーは、なかなか見つからないものだな。 『ロマンスの そのほろ苦く 狂おしい 横顔のみを とどめたる後ろ姿のRの字 ロマンスの 薄くれないの 香りから 涙へとやがてたどり着く こころの海を泳ぎきる ロマンス ロマンス 二人という恋』 ◇銀色夏生「ロマンス」 |
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