moonshine  エミ




2003年03月23日(日)  人生に後悔あり

 姉ちゃんがもうすぐパソコンを買うらしく、下見に付き合う。
 近所に住んではいるけど、二人で出かけるなんて半年ぶりくらいかも。
 まあ、5歳年が離れてるっていう理由もあるけど、ほんと、ベタベタしない姉妹関係です。
 お互いがお互いの世界に生きている。親しくないわけじゃないよ。

 車に乗って天神へ。
 なんだかんだでけっこう時間がかかって、今日やろうと思ってたことのいくつかはできなくなっちゃった。軽くショック。
 でも、私の買い物もしたし(私の物を買ったんじゃないけど)、おいしいパスタも食べたし、姉ちゃんとゆっくり話すこともなかなかないので、たまにはこういうのも必要かなあと、ちょっと思った。
 私の姉は、高校を卒業してすぐ社会に出て、6年間会社員をして、結婚して退社して、子供を生んだ。
 が、まあいろいろあって、離婚して、子供は元ダンナさんのほうが育てている。
 もちろん姉は小さな子供を自分で引き取りたかったのだが、いろんな事情があってそれができなかった。今は実家の近くで、違う会社で働きながら一人住まいをしている。

 まあ、普通の目で見たら、安定した人生じゃないよね。
 でも、人生のアウトラインだけで彼女が幸せなのかどうか、失敗したのかどうかを判断することはできない。
 全部が思い通りに行く人生なんて、みんながみんな送れるわけじゃないよなー、と思う。なんにも後悔しなくていい人生とか。
 もちろん、小さいときに片親になった子供ちゃんについての謝罪の念は彼女がいちばん持ってて、一生の心の痛みなんだろうから。
 離婚したから回り道だとか、失敗だったとか、漠然とした既成観念でとらえるんじゃなくて。
 誰だって、そのときそのときで、最善と思えるギリギリの選択をしながら生きていく。
 私はそれを肯定できる人間でいたいと思う。
 
 そういえば、『美女か野獣』の最終回を後半30分ほど見た感想を。
 第4話くらいまで見て、あまりの工夫のなさに「もういいや〜」という気持ちになって見るのをやめていた。
 最終回も、ほんと、ベタベタだった。
 目新しいところが一切ないドラマ、ものすごく普通の面白さ。
「いい俳優出してるんだし、これぐらいのシナリオ書いて、これぐらいの演出しとけば、それなりの数字はとれるだろ〜」
 という感じ。
 なまじ、ギャラも話題性も高そうな主演ふたりと、芸達者な脇役をそろえて、このありきたりな内容っていうのが妙に腹が立ったというか。
 視聴者をあんまりバカにしないでねー、と思った。「僕の生きる道」の表現への真摯な姿勢とは対照的だったんじゃないかな。
 「美女か野獣」がコメディータッチで、「僕の生きる道」がシリアスだったから、向こうのほうが上って言ってるんじゃないよ。ラブコメにしても、もっとハッとするセンスのドラマはいろいろある。
 ま、こんなこと書いてもしょうがない。
 好きじゃないなら、見なければいいというだけの話かね。そうだろうね。





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