moonshine  エミ




2002年07月22日(月)  dear部長サマ

 興味深い人物といえば、うちの部長です。
 どんな人を見ても、驚くってことはあんまりなくって、
 会社に入ってから知り合った人、異動もちょくちょくあることだし直接の上司も何人かいるけど、誰もが個性的でクセがあったりしたって、
「こういう人もいるよなぁ」という感じだった。
 
 でもいまの部長は何だか本当に理解を超えているというか、異動して1年近くたった今でも
「へえっ世の中、こんな人がいるんだ!」と感じることしきり。
 それはいい意味でも悪い意味でもなく、とにかくおもしろい。
 
 カミソリみたいな頭脳で、行動力もあって、多分せっかちで、 次の動き、その次の動きって、先の先まで彼の中では迷いなく決まっていて、部員たちには選択権は何もなくて、まあ唯我独尊。
 福岡生まれ、福岡育ちなのに、なぜか美しくも冷たい標準語。
 ばっさばっさと薙ぎ倒すように仕事を片付けつつも、ひとりごとといえば「はーっ、きつい・・・」「暑い・・・」「疲れた・・・」
 それでいて、多分私の見たところ、週に3、4日は飲みに行っているような、気がする・・・。しかも、付き合いというよりも自ら望んで。

 なので、私たちのような下っ端も、ちょくちょく飲みに誘われる。
 まあ、重要度が低い人材だからか(笑)ほとんど月曜or火曜。
 今日もそれで数人で行ったんだけど、
「代表取締役副社長」と陰で囁かれるような権力者だが(本当は取締役部長)、飲みに行くとこれがまあ、フランク。
 乱れることはなく、騒ぎもしないけど、とにかくフランク。
 この、彼と飲んだ後の爽快さ、好もしさはなんだろう、といつも考える。
(私は決して、おごりにつられてるわけではない!)
 
 それはきっと、「俺の話を聞かせよう!」てとこが、ほっとんどないからなんだろうなあ。
 部長クラスと私たちとでは、年齢も倍くらい違うし、いくら酒の席とはいえ、どんなことでも「はいはい、そうですね、すごいです!」と結局は相槌をうつことになるのが常。だからそのクラス、年代の人と行くと、いきおい彼らの若い頃の武勇談や、家族の自慢話なんかを聞くハメになりがちだけど、彼にはいっさい、そういう面が見られない。
 もちろん会話だから自分のことも話すけど、全然私たちの称賛とか、愛想を求めてない話しぶり。
 人の批判や悪口も言わない。
 
 仕事面では鬼畜なのであんまり深入りしたくないけど(^^;
 こんなに面白い人と出会えて本当によかったと思う。
 
Mail Home

BBS blog


<< >>