| moonshine エミ |
| 2001年12月24日(月) 「アメリ」 How Simple the life is! | ||||
| シネリーブル博多にて、「アメリ」を観る。女の子同士のクリスマスイブ。 劇場は観客でぱんぱん。大人気らしい。 こんなにキュートな作品は初めて観たかもしれない。 「今年見た劇場映画ランキング」ベスト5に入るだろう。ん? 5本くらいしか見てないんだっけ。 アメリや町・服・雑貨のかわいさや、えらく多い登場人物ひとりひとり、エピソードひとつひとつに深みと説得力、おかしみがあるところや、控えめなCGの上品さ、奇妙なのにあっというまに心をつかまれる冒頭や、最後の言葉の要らないキスシーン、どれもこれもよかった。 40年前の宝箱に引き合わされて涙する男性を見て、 「アメリは突然、世界と調和がとれた気がした。 人生とはなんてシンプルで美しいものだろう」 というナレーションが入るあたりのシーンが一番ぐっときた。 盲目の男性の手を取り、足早に口早に案内するシーンの突然のスピード感にすごい昇華性があった。 吉本ばななが自身のHPの日記で 『「アメリ」を観ようとしたがすごい行列で諦めた』 と書いていたが、彼女が見たらものすごく絶賛しそうな映画だった。 人生とはシンプルで美しいもの。他人が見たら「何だそれ」といわれるような、小さな出来事が人間をこうも救ったり立ち直らせたりする。 一部には、この映画を「リアリティーがなさすぎる」と評する向きもあるようだが、一見リアリティーが感じられないその部分こそが人間の不思議さ、強さ、簡単さだと思ったんですけどね。 アメリが仕掛けたいたずらのそれぞれの顛末も、「人生のシンプルさ」をちゃんとあらわしてて、好きだった。 もう一度ぜひ観たいと思える映画。かなりオススメです。ほんわり幸せな気持ちになれる。 |
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