翔くんのときどき日記

2005年08月10日(水) 郵政民営化

※珍しく政策について口だししてるので、そういうのがいやな人は読まないでください。


ちっょと少し前の事ですけど、郵政民営化法案が否決されましたね。
正直、私はほっとしました。

郵政民営化はしない方がいいと考えてます。

確かに多くの先進国が民営化しているのですが、実際のところ失敗政策だったといわざるを得ないものが多いのです。

よくお手本のように言われるニュージーランドでは、民営化した結果、外資に買われてしまい、結局多大な税金を作って国営銀行を作り直し、郵便局に配置しました。

またヨーロッパでは採算のとれない地方局が統合された為、銀行のない村なんてものが多数存在するようになりました。また小口の口座には口座維持料などが設置されるようになり、その結果、まずしい人の中には銀行口座を持てない人が続出しています。

他にもいろいろありますが、郵政民営化した国で成功した国はありません。

日本でも同じようになる可能性は非常に高いです。

また民営化した結果、全体的に銀行の手数料は高くなるでしょう。

郵便局の手数料は銀行に比べて全体的に安いです。誰でも口座をもってる人は、土日でも引き出し手数料がかからないなんていうのは郵便局だけです。これも民営化した結果はとられるようになる可能性は高いでしょう。

なぜなら郵便局が民営化した結果、郵便局にも税金がかかるようになるからです。

マスコミが言わない事実の一つに、郵便局は独立採算性だという事があります。つまり公務員といっても、別に彼らの給料は私達の税金から出ている訳ではなく、彼らが自分で稼いで自分で払っているのです。

つまり民営化したとしても、その分の税金がうく訳じゃありません。
逆に郵便局に税金がかかるようになり、それでも利益を出さなきゃいけないので当然手数料が上がり、採算のとれない地方局は併合されなくなる事になります。

そして郵便局が値上げに踏み切れば、便乗して回りの銀行も高くなる可能性は低くはないです。いまある程度抑えられているのは郵便局に対抗する為、という観点もあります。

また公務員なのに世襲制だと言われる特定郵便局の問題も、マスコミが言わない部分があります。

例えば特定郵便局の局舎というのは、国の資産じゃありません。局長の私財なんです。

元々はその地域で信頼を得ている人が、(特に通常の運営方法ではあまり採算がとれないような地域に対して)私財を提供して運営している局になります。

従って実際の中身は殆ど個人商店のようなものです。だから世襲制のようになるのもある意味では間違っていないでしょう。元々その局舎自体が、個人のものなんですから。また一般の郵便局の職員とは、受験する試験も含めて身分が異なります。欠員が生じた時の為に常時任命者を受け付けており、試験を受け認められたものが、そこに登録され、欠員が生じた時はその人員が速やかに次の局長になります。

その為、結果として世襲制のようになるのでしょうね。

そもそもそれがいいか否かはまた別として、マスコミはきちんと全ての内容を伝えていないという事です。


郵便局の効率化は確かに必要でしょう。郵便公社化は、その意味でもとてもいい方向に進んだと思います。サービスも前よりいろいろ良くなったと思います。

しかし完全に民営化してしまうのは反対ですし、公社のままでも効率化は出来るはずです。

私は昔から小泉さんは嫌いじゃないし、それなりに支持してきましたが、郵政民営化に関しては反対です。




……まぁ、かといって総選挙になったら自民党以外に票を投じたい政党も特にないので、まだマシな政党という事で自民党に投票するでしょうが……。



小泉さんも郵政民営化なんて事に拘るより(まぁ、そりゃ民営化すればきっと近代史に名前は残る大きな改革となるでしょうけどね)、別の法案に対して真剣になってほしいところです。


ではではー







……ひさびさに書いた日記。ぜんぜん小説に関係ないよ。。。



あ、最後の夏に見上げた空は3読み中です。
面白いのでみんな買いましょう!

ではでは


追伸
朝方誤字等をちょびっと修正しました。内容は殆ど変わってません。少し文章を足したくらいです。


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