翔くんのときどき日記

2002年08月03日(土) 新作執筆状況

ども、翔です。

昨日の日記はろくな事かいてないので、ちょっとまじめに。

新作(短編の死神撃退倶楽部)ですが、なんとかぼちぼち作成がすすんでいます。
今月中にはなんとかなるかなー、というところです。


そして、新作(長編)ですが。こちらは序章だけできました。
うんと、一応。そこだけ載せてみますー。

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 〜 序章 〜

 コンクリートの上に、足音が響く。
 夜中の街並みを駆ける甲高い音。冷たい空気が身体を苛んでいく。

「いたぞ! あっちだ!」

 大きく声が響く、美咲は慌てて建物の影に姿を隠す。

「……このままじゃ、追いつかれる。使うか? だめ。私はもう≪クンスト≫は使わないって決めたんじゃない」

 ぎゅっと手を握りしめる。
 双眸が痛む。紅い色の、右の瞳も。
 右目を押さえて、それから再び走り出す。タンタンと小さな音が、辺りに響いていく。

 街並みの雑踏に紛れ込めば何とか逃げ切れる。いかに奴らでも、一般人を巻き込んでまでは技を使う事はないだろう。美咲はそう確信して、ただ裏街を走る。この辺りは人気が少なく、平気で技を使う可能性がある。

 足音が小さく。しかし確実に響いていた。

 もう少し。もう少し抜ければ街中だ。美咲がそう思った瞬間だった。路地の向こうに、一人の若い男が立ちふさがっていた。

「やぁ、ドライ。ひさしぶりだね」

 声はまるでごく親しい友人と出会ったような。そんな優しい声。

「ツヴァイ! どうして貴方が!?」

 美咲は大きく叫ぶ。

「どうして? それは僕の台詞だよ。君がいなくなるとは思ってもみなかっ」
「お願い。通して。私はいかなくちゃいけないの」

 ツヴァイと呼んだ青年の言葉を遮り、美咲は声を荒げる。

「通さないといったら? 使うかい? 君の≪ヴァイスアッシェ≫を。あれは最強の芸術だからね」
「……」

 美咲は声を押し殺して、ぎゅっと手を握る。その瞬間、力が集まってくる。
 だけど首を軽く振って、そしてツヴァイへとじっと視線を送る。

「私は、もう≪クンスト≫は使わないって決めたの」
「無理だね。君は必ず使う事になる。なぜなら」

 ツヴァイは言葉を一度遮る。
 そして溜めたものを吐き出すように。告げていた。

「僕らは、そのように創られたんだから」


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ど、どうですか?

うーん。面白くかけたらいいなぁ・・。
今回はシリアスでいく予定ですー。

ではでは




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香澄 翔 [MAIL] [HOMEPAGE]


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