私の知らない時代に、私の知らない世界があった。 それはほんの数十年前だってそうで。 これが何万年・何億年となると 想像という言葉を軽く越えてしまう。 全く知らない、全く想像しえない世界。 だけど確実にその瞬間にも生命は育まれていたわけで。 年間約14万平方キロという驚異的な量で行われている 森林伐採。秒単位で換算しても未知数だ。 視界から矢継ぎ早に失われていく緑が 主役の時代。その緑と確実に共存していた生命体がある。 そこに私たち人間の付け入る隙はなく。 こんな事を続けていて地球温暖化が続き、 いつしか本当に地球がなくなるまでこの世界は やせつづけていくのだろうか。そしてそれを甘んじて 受け入れているこの世界の今現在のルールは、 私のように小さい頭で考えたところで何一つ変わらないの だろうか。なぜ破壊するだけの行為をやめれない? 分かっていても続けるのはなぜだろう。普通の疑問に 返答はもらえない。命が消え去る瞬間。 静かに大地に還る時。どんな生き物であろうと、 それはとても物悲しいものに写るというのに。 この世界の切ないほどの神秘をきっと私達はまだ知らない。
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