| 2002年12月11日(水) |
最後のページは秘密基地 |
好きな歌があった。 今では遠い思いでの向こうに置き去りにした 歌もあれば、思うより覚えのいい記憶力が 未だに口ずさませる歌もある。 退屈な授業中、頭に浮かぶのはそれら素敵なメロディーで。 こっそり隠れて間違うはずもなく音を刻む。 それはリズム。耳から流れて心で奏でるリズム。 見つからないようノートを一番終いまでめくったら、 いつもより丁寧な文字で書かれた歌詞。 それはまるで神聖な儀式のように、 大事に大切に淀みなくとめどなく書き込まれ。 そうする事でその世界と同じ気持ちになれるかのように。 その世界が見えてくるかのように。 その世界へと旅立てるかのように。甘い旋律。 何度となく背中を押してくれたメロディー達は 風に乗って人に乗って時を越え、今の僕らをも また愛してくれる。終わらない夢を持つ僕らには いつだって忘れられない歌がある。 やがて聞こえて来るリズムは、あの日と同じ永遠を 僕らの心に刻み続ける。
|