快賊日記「funnyface」

2002年09月03日(火) グッバイサマー。

せっかく人と出会うなら、いい出会いをしたいなと思う。
出会えてよかったと言える出会い。そして別れる時は
「ありがとう」と「またね」が言いたいし、言われたい。
どうしても傷つけあったりしちゃうし、我侭がすぎて喧嘩にもなる。
言いたくない事言わなくちゃいけない時もあるし、逆もまたしかりで。
ふと振り返ってみたら、長い付き合いの中、いい事なんてあったっけ?
でも、一緒に笑ったよね。ほんの短い間だったかもしれない。
でもその時は同じ事で笑い合ったよね。
一緒に泣いたりもしたでしょ?同じ痛みで泣いて悔しくて。
それから理不尽な人の世のいたずらに怒って叫んで、やっぱり
泣いて。そうやって出来た少しの思い出は忘れてないから。
思い出なんか必要ないといってたあの子も今は知ってる。
思い出は過去に引きずられる事じゃない。寂しくなった自分を
慰めるすべでもないし、望郷のための道具でもない。
それは自分が生きた証。そこにいた証拠。今の自分のための
大事な足跡。そこに浮かぶのは一緒にいた誰か。
それは友達だったりする。
だから、やっぱり駆け抜けていった一緒の時代は大事で。
騙すみたいな言葉でもって心を絡め取ってるみたいだけど、
それでも辛い思いごと忘れないで。別れる時はちょっと切なくて。
思い出してみるとまるで一夏の事みたいに切なくて。
だけど初めて会った日とか駅まで迎えに行った時みたいに…
そう、伸ばした手を振って笑ったら、また友達なんだ。
遠くに遠くに手を振っていつかまた会える日を思ったりして。
そうやって一つ別れを告げる頃には日が落ちて。
もうそろそろ季節は秋に色を変えて行く。


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