やっと天気が落ち着いて来ましたか。 ちょっと涼しいくらいの半袖が気持ちいいですね。 夏はなんとなく…なんとなく子供の頃を思い出させます。 もしかしたら海のある町に育ったからかもしれません。 学校から帰るとすぐに水着に着替え、そのままいそいで 海へと走って行く。クタクタになるまではしゃいだ後は、 西日の当たる部屋で、海の匂いと優しい風の中でうたた寝。 暖かい手と鼻をくすぐるいい匂いで目を覚ませば、 母の夕飯が待っている。それは幸せ過ぎる程のぬくもり。 ずいぶんあったかい空気を与えてもらっていたなと、思います。 夏の空や風や匂いを感じる時、必ず思い出すそれは、 時に切なく、時に強くしてくれる。 あの日の太陽の眩しさ、海の水の冷たさ、日溜まりの匂いのする バスタオル。それから向かえに来てくれた優しい顔と、 おかえりの言葉とちょっとヒリヒリしながら入ったお風呂。 いっぱいいっぱい思い出して、切ない気持ちがあふれ出す。 そんな時は何となく母の名前を呼んでみたくなる。 そうすると少し落ち着いて、今度は心に温かさが染み込んで。 泣きたくなる程の暖かい気持ちが、心をより強くしてくれる。 夏はなんとなく…なんとなく、そんな季節だったりもする。 さぁ、夏はこれから!また一つ、思い出を武器に生き抜こう。
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