快賊日記「funnyface」

2002年05月25日(土) その手が魔法

やっと天気が落ち着いて来ましたか。
ちょっと涼しいくらいの半袖が気持ちいいですね。
夏はなんとなく…なんとなく子供の頃を思い出させます。
もしかしたら海のある町に育ったからかもしれません。
学校から帰るとすぐに水着に着替え、そのままいそいで
海へと走って行く。クタクタになるまではしゃいだ後は、
西日の当たる部屋で、海の匂いと優しい風の中でうたた寝。
暖かい手と鼻をくすぐるいい匂いで目を覚ませば、
母の夕飯が待っている。それは幸せ過ぎる程のぬくもり。
ずいぶんあったかい空気を与えてもらっていたなと、思います。
夏の空や風や匂いを感じる時、必ず思い出すそれは、
時に切なく、時に強くしてくれる。
あの日の太陽の眩しさ、海の水の冷たさ、日溜まりの匂いのする
バスタオル。それから向かえに来てくれた優しい顔と、
おかえりの言葉とちょっとヒリヒリしながら入ったお風呂。
いっぱいいっぱい思い出して、切ない気持ちがあふれ出す。
そんな時は何となく母の名前を呼んでみたくなる。
そうすると少し落ち着いて、今度は心に温かさが染み込んで。
泣きたくなる程の暖かい気持ちが、心をより強くしてくれる。
夏はなんとなく…なんとなく、そんな季節だったりもする。
さぁ、夏はこれから!また一つ、思い出を武器に生き抜こう。


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