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2017年06月08日(木)

母の事羨ましかった。
母には実家のお母さんがあって、お祖母ちゃんが
母に息子の嫁さんを甘やかし過ぎだと言われても
母はお嫁さんを庇っていた。
それでも貴女は親不孝だよお母さん親より先に逝ったのは。
貴女が本当に庇いたかったのは私なのだと嫂の実家のお母様はおっしゃった。
そうかもしれない。
でもね、みんな私一人だけの時にそういうことをおっしゃるからずるいと思う。
なぜ貴女がいる場でおっしゃらなかったんでしょうね。
それはきっと貴女は私がかわいくてならないと公言していたからだ。
でも世の中には、母親のお母さんに生まれてもめでたくもないと言われた女の子もあるの。ショックだった。なぜその子のせいでないのに生まれつき生まれて喜ばれる存在と
そうでもない存在ができるの?多分そのお祖母様もその孫娘さんに面と向かっては言わないと思うけど。きっと今頃は一番可愛がっておられるかもしれないな。
貴女は嫂を可愛がって信頼していましたよね。嫂と一緒にお買い物しに行った時は楽しそうだった。私と一緒に出かけてもつまらない、かわいくないと言い捨てたのに。
結局貴女の目に入れても痛くなかったのは最初の男の子で、その愛らしさを護るために
弟や妹を生んだのではないかと勘ぐることがある。誰も彼もに十分よくすることは困難ですよね。私だって貴女とお父さんがいくら喧嘩をしていても、ちっとも愛を疑ったりはしていなかったんですよ。
貴女は癌を告知した父の愛を疑ったけど。愛ってどういうものだろう?
きっとあの後だって貴女はそんなこと忘れてお父さんと甥っ子の結婚式に嬉しそうに出席していたんだものね。
私も最初の子と同じくらい愛を注がれたかった。
あの兄の残業への必死のお弁当はきっとみんなを生かしたいがためだったんだよね?
兄だけじゃなくて。
大工さんたちにお茶や差し入れをしたように。
貴女の心のこもったお弁当はあの夫婦を働かせるための必死の策だった。
でも私は生前お父様に認められていなかったあの美人のお母様が一人娘の彼女のためにお作りになったあのモダンお弁当や何気ないお雑炊が美味しそうだな、愛が感じられるなと思っていたの。隣の芝生?
貴女は誤解したまま逝ってしまった。
私は誰も逝って欲しくない。貴女がいない方が私がしっかりするのねなんて、あなたは子供の私に対して同じ子供のように拗ねただけだったのよ。今思えば貴女はご自分の存在価値を求めていたのね。
でも私は貴女にもっと生きて、自分もお姑さんと同じだとわかったの、とか言って欲しかった。でも私もまだお祖母ちゃんのようにはなれないの。やっぱり同じ女性でもお祖母ちゃんともお母さんともお姑さんとも伯母さんとも叔母さんさんともあの従姉妹もあの従姉妹もみんなそれぞれ違う。
違いはしても、同じ人間よね。
一生の間に全ての人と話すことはできないのかしら?
挨拶だけで終わってしまう?
今私は誰とお話するべきなのかしら?
去る者は追わず来るものは拒まずという生き方もあるだろうけど。
差し当たってやはりお医者さんか?


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