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2016年08月28日(日)

母が家族写真をアルバムに貼る作業を三歳の私は傍で見ていた。
昼間、父や兄たちが職場や学校に出かけていた、母と二人だけの時間。
バレエの練習をしたり、バービー人形やぬいぐるみを抱いたりした。あの頃の私の写真はあどけない。あの頃に帰りたいかなと思う。
私の心の中にあの頃の風景が残っている。まだ若い未亡人だった母方の祖母と伯母が父の赴任先熊本に遊びに来て、その時台風が来て、父や兄たちが日曜大工で増築した私の部屋の屋根が飛ばされないように夜中に屋根の上に乗っていたこと、まだ胆石と知らずに嵐で電気も消えている中、布団に横になりながら腹痛に苦しむ祖母に対して、おかあさんは大袈裟なんだから、と笑っていた伯母や母。なんて薄情な娘たちと祖母は怒っていた。
私はただ見ているだけだった。
思いやりってどういうものだろう?
例えばあの時祖母の腰を私がさすってあげたりしていたらどうだったかなと思う。思いつかなかったが。
あの後みんなで温泉に行った。その時の祖母の表情は満足そうだ。写真機を向けられて。


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