いまはなきパソコン雑誌「EYE-COM」に水玉蛍之丞さんが「こんなもんいかがっすかぁ」というコラムのような漫画のようなものを連載なさっていたのですが、その中にこういう一トコマ漫画がありました。
「かーさんや、わしのフロッピーを知らんかね」と訊ねる波平さんぽい男性にフネさんぽい女性が「いやですわ、おでこの上ですよ」と答える。男性のつるっときれいな額の上に一センチ角くらいのフロッピーディスクが貼り付いている、というもの。「ダウンサイジングの未来」という表題がついていました。
この作品が単行本になって発行されたのが一九九二年。三.五インチフロッピーディスクが主流だったものの、まだ五インチフロッピーディスクも活躍していた頃です。
それから一五年後の現在。こんなに小さい記憶媒体、マイクロSDカードが登場しました。フロッピーディスクではないものの、「いやですわ、おでこの上ですよ」もあながちうそではなくなったのです。
指先に乗るほど小さな記憶媒体のデータ容量は何と一ギガ。「いやですわ」が漫画のネタだった頃のフロッピーディスクの容量は二メガ、ハードディスクは外付けが標準で最大五〇〇メガでした。パソコンに内蔵できるほどハードディスクは小さくはなかったのですね。
こんなに小さいと、データは保存できてもデータごとマイクロSDを紛失しそうです。だってコンタクトレンズほどですよ? 立ち姿で足許なんかに落としたらきっと判らなくなります。怖いなあ。
【今日のお通じ】
薬を服むより玄米喰って歩け歩け。